オーストラリア北東部、クイーンズランド州のケアンズで開催されたMTBワールドカップ開幕戦。ニノ・シューターが勝利を収めたこのレースで、山本幸平が自身最高位となる15位でフィニッシュした。



ワールドカップ自身最高位を記録した山本幸平(トレックファクトリーレーシング)ワールドカップ自身最高位を記録した山本幸平(トレックファクトリーレーシング) photo:Hiroyuki.NAKAGAWA/SLm


4月24日にオーストラリア・ケアンズにて開催されたUCI MTBワールドカップ第1戦。ドライコンディションで開催されたハイスピードレースで、トレックファクトリーレーシングの山本幸平は序盤から10番手台のグループでレースを進め、そのままペースを崩すことなく自身最高位となる15位でレースを終えた。

山本は2年前のこの場所で負傷し、そこから長い不調に陥っていたものの、今回の好結果に「今日2年ぶりにここ同じ場所で今までのベストリザルトでゴールできて心から嬉しいです」と喜びを語っている。以下は山本のコメント。

「ワールドカップの開幕戦が終わりました。結果は15位。2年前のここケアンズでクラッシュし、そこからかなり長いスランプに陥ったんですが、今日2年ぶりにここ同じ場所で今までのベストリザルトでゴールできて心から嬉しいです。ここからまた山本幸平の走りを世界に見せたいと思います。ありがとうございました。一時帰国してから5月3日からタイ・バンコクでアジア選手権に向かいます。連覇がここもかかってますので気を抜かずに頑張りたいと思います。」

日本国内のコースでは考えられないような段差、急斜面、ジャンプなどが多く採用されたダイナミックコースを最速で駆け抜けたのは、世界チャンピオンのニノ・シューター(スイス、スコット・ODLO)。ライバルのジュリアン・アブサロン(フランス、BMC)が序盤のパンクで遅れる中、落ち着いて第1グループでレースを進め、最後は力で勝利をもぎ取る圧勝だった。

またこの日に開催された男子U23では沢田時(ブリヂストンアンカー)は26位、山田将輝は37位で自身初となるワールドカップ完走を果たした。女子エリートに参加した末政実緒と小林可奈子はともにマイナス1ラップだった。




MTBワールドカップ2016第1戦 ケアンズ結果
1位 ニノ・シューター(スイス、スコット・ODLO)
2位 マキシム・マロット(フランス、BH・SRサンツアー)
3位 ジュリアン・アブサロン(フランス、BMC)
4位 マティアス・フルッキガー(スイス、STÖCKLI)
5位 フロリアン・ヴォーゲル(スイス、フォーカス)
15位 山本幸平(トレックファクトリーレーシング)
1h27’44”
+03”
+27”
+39”
+47”
+2’35”


text:So.Isobe

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