アジア選手権は26日からトラック種目がスタート。日本は男女ジュニアのチームスプリントで銀メダル、同種目の男女エリートでは銅メダルを獲得。女子ポイントレースでは、エリートでは上野みなみが、ジュニアでは細谷夢菜が、それぞれ銅メダルを獲得した。



アジア自転車競技選手権大会2016 トラック競技が開幕したアジア自転車競技選手権大会2016 トラック競技が開幕した photo:Satoru.Kato
アジア選手権は、場所を伊豆大島からベロドロームに移し、トラック種目が始まった。初日は男女4km団体追抜きの予選、男女チームスプリント決勝、女子のポイントレース、パラサイクリングのタンデムスプリント、チームスプリントが行われた。

ちなみに、今回のアジア選手権は、2011年にベロドロームがオープンして以来いちばんステータスの高い大会の開催となる。



チームスプリント ジュニア男女は銀メダル エリート男女は銅メダル

チームスプリント男子エリート 3位 日本チームスプリント男子エリート 3位 日本 photo:Satoru.Katoチームスプリント男子エリート 優勝 韓国チームスプリント男子エリート 優勝 韓国 photo:Satoru.Katoチースプリント女子エリート 優勝 中国チースプリント女子エリート 優勝 中国 photo:Satoru.Kato

チームスプリント女子ジュニア 日本は2位チームスプリント女子ジュニア 日本は2位 photo:Satoru.Katoチームスプリント男子ジュニア 日本は3位チームスプリント男子ジュニア 日本は3位 photo:Satoru.Kato


男子ジュニアチームスプリントには6か国が出場。日本からは中島詩音(甲府工業高校)、小原丈一郎(青森山田高校)、治田知也(吉田高校)の3人のチームが出場。予選2番手、決勝も2番手タイムで銀メダルを獲得した。
女子ジュニアには7か国が出場。日本からは内村舞織と松井優佳(共に南大隅高校)のコンビが出場。予選2番手、決勝も2番手タイムで銀メダルを獲得した。

男子エリートには10か国が出場。日本からは中川誠一郎(JPCA熊本)、渡邉一成(JPCA福島)、雨谷一樹(JPCA栃木)の3人のチームが出場。予選3番手、決勝3番手で銅メダルを獲得した。
女子エリートには5か国が出場。日本からは石井貴子(JPCA千葉)、前田佳代乃(京都)のコンビが出場。予選3番手、決勝3番手で銅メダルを獲得した。

チームスプリント男子エリート 表彰チームスプリント男子エリート 表彰 photo:Satoru.Katoチームスプリント女子エリート 表彰チームスプリント女子エリート 表彰 photo:Satoru.Kato

チームスプリント男子ジュニア 表彰チームスプリント男子ジュニア 表彰 photo:Satoru.Katoチームスプリント女子ジュニア 表彰チームスプリント女子ジュニア 表彰 photo:Satoru.Kato


チームスプリント 結果

男子ジュニア
1位 韓国(ヨン・ユンヨク、ナ・ジュング、キム・シェンス) 46秒135
2位 日本(中島詩音、小原丈一郎、治田智也)47秒395
3位 カザフスタン(キリル・ルデル、マキシム・ナリョトフ、セルゲイ・ポノマリョフ) 47秒383

女子ジュニア
1位 韓国(キム・ソヒュン、クウォン・セリム) 35秒832 ※予選時タイム
2位 日本(内村舞織、松井優佳) 37秒498 ※予選時タイム
3位 カザフスタン(バレリヤ・ティクホヤ、ザネルケ・サナクバエバ) 38秒250

男子エリート
1位 韓国(カン・ドンジン、イム・シャエビン、ソン・ジェイオン) 44秒611 ※予選時タイム
2位 中国(ユ・ケ、ズ・チャオ、バオ・サイフェイ) 44秒617 ※予選時タイム
3位 日本(中川誠一郎、渡邉一成、雨谷一樹) 44秒740 ※予選時タイム

女子エリート
1位 中国(ゴン・ジンジエ、ツォン・チャンシ) 32秒816
2位 韓国(リー・イェイジン、チョー・シュンヨン) 34秒582 ※予選時タイム
3位 日本 (石井貴子、前田佳代乃) 35秒281 ※予選時タイム



女子ポイントレース、エリートの上野みなみ、ジュニアの細谷夢菜が銅メダル

ポイントレース女子エリート 終盤は上野みなみ(鹿屋体育大学大学院)とファン・テンイン(香港)とのせめぎ合いポイントレース女子エリート 終盤は上野みなみ(鹿屋体育大学大学院)とファン・テンイン(香港)とのせめぎ合い photo:Satoru.Kato
1周250mのベロドロームのバンクを100周、25kmで争われた女子ポイントレース。エリートには10人が出走。日本からは上野みなみ(鹿屋体育大学大学院)が出走した。

序盤から台湾のファン・ティンインが単独で抜け出してポイントを重ね、ラップポイントも獲って大きくリード。レース中盤、上野を含む3人が逃げてポイントを重ね、ラップポイントも獲得した上野が2位に浮上する。しかし、マレーシアのジュハ・ソンネットが終盤にポイントを重ねて上野に肉薄。ファン41点、上野40点、ソンネット38点で最終周回へ。ゴールでファンが1点を加算して42点、ソンネットが3点を加算して41点となったのに対し、上野はポイント圏外でゴール。ソンネットが上野を上回って2位となった。

ポイントレース女子エリート ファン・ティンイン(台湾)を警戒する上野みなみ(鹿屋体育大学大学院)ポイントレース女子エリート ファン・ティンイン(台湾)を警戒する上野みなみ(鹿屋体育大学大学院) photo:Satoru.Katoポイントレース女子ジュニア リードするレン・ホイワー(香港)をマークする細谷夢菜(浦和工業高校)ポイントレース女子ジュニア リードするレン・ホイワー(香港)をマークする細谷夢菜(浦和工業高校) photo:Satoru.Kato

ポイントレース女子エリート 上位3名ポイントレース女子エリート 上位3名 photo:Satoru.Katoポイントレース女子ジュニア 表彰ポイントレース女子ジュニア 表彰 photo:Satoru.Kato


上野は、「終盤の各選手のポイントをちゃんと把握出来ていなかった。1位と2位と3位がみんな1点差。本当に悔しいです。明日は団体追い抜きの決勝があるので、気持ちを切り替えて臨みます。」と、レース後に語った。

80周20kmで行われた女子ジュニアには9人が出走。日本からは細谷夢菜(浦和工業高校)が出走した。序盤は細谷がポイントを重ねてリードするが、中盤に香港のレン・ホイワーが単独で抜け出してポイントを重ね、さらにラップポイントを加えて大きくリード。後半にはカザフスタンのリナタ・アクメトチャが1位通過を3回連続して細谷を上回る。結局レンが38点を獲得。2位に18点もの差をつけて優勝した。細谷は最後に1点を加算するも、2位アクメトチャに2点及ばず3位に終わった。

「今日はチームスプリントも走る予定だったのだけど、ポイントレースに集中するために急遽変えてもらいました。それなのに優勝できなくて申し訳ない気持ちでいっぱいです。明日以降の種目で必ず優勝します」と、細谷は必勝宣言した。

ポイントレース 結果

女子エリート(25km)
1位 ファン・ティンイン(台湾) 42点
2位 ジュハ・ソンネット(マレーシア) 41点
3位 上野みなみ(鹿屋体育大学大学院) 40点

女子ジュニア(20km)
1位 レン・ホイワー(香港) 38点
2位 リナタ・アクメトチャ(カザフスタン) 20点
3位 細谷夢菜(浦和工業高校) 18点



この日は他に、男女の団体追い抜きの予選が行われ、男子エリートは3位、ジュニアは2位、女子エリートとジュニアは共に2位で、明日の1回戦に進んでいる。

パラサイクリング タンデムスプリント マレーシアが2本とも取って優勝パラサイクリング タンデムスプリント マレーシアが2本とも取って優勝 photo:Satoru.Kato
パラサイクリング 混合チームスプリント 表彰パラサイクリング 混合チームスプリント 表彰 photo:Satoru.Katoパラサイクリング タンデムスプリント 表彰パラサイクリング タンデムスプリント 表彰 photo:Satoru.Kato


その他結果
パラサイクリング

男子B タンデムスプリント
1位 ムハマッド・アフィク・アフィフィー・リザン/モハマッド・ハフィズ・モハメッド・スフィアン(マレーシア)
2位 大城竜之(東京都立文京盲学校)/照井拓成(日本大学)

混合C チームスプリント
1位 中国(イ・ハオ、ワン・イヤン、リウ・インヤン) 52秒089
2位 日本(藤田征樹、石井雅史、相園健太郎) 53秒866


text&photo:Satoru.Kato

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