2016/01/13(水) - 09:05
シマノプロデュースのパーツブランドPROより、高性能カーボンやエアロダイナミクスに優れる形状、シマノが誇るDURA-ACEハブを組み合わせたTT用ホイールをピックアップ。新登場のフロント用バトンホイール「3-Spoke Wheel」とリア用ディスクホイール「TeXtream Carbon Disc」を紹介しよう。
PRO 3-Spoke Wheel
PRO 3-Spoke Wheel photo:Yuya.Yamamoto
新登場の「3-Spoke Wheel」は、TT世界王者であるヴァシル・キリエンカ（ベラルーシ、チームスカイ）やトム・ドゥムラン（オランダ、ジャイアント・アルペシン）らが使用するチューブラー仕様のタイムトライアル/トライアスロン用バトンホイール。先行して発売されている「TeXtream Carbon Disc」と同じく、F1や宇宙航空産業にも用いられる最先端カーボンを用いて強化したことが特徴である。
PROのTTホイールを使用するヴァシル・キリエンカ（ベラルーシ） photo:Tim de Waele一辺の長さが2cm程の正方形が敷き詰められた、チェッカー柄のような見た目が特徴的なカーボンは、スェーデンのOxeon社が開発した「TeXtream（テキストリーム）」と呼ばれるもの。一般的なカーボンとの違いは繊維状ではなく、シート状の炭素を編みこむことにある。
この革新的な構造によりTeXtreamは、カーボン同士の隙間を埋めるレジンの量を軽減し、これにより相反する強度向上と軽量化を同時に達成。3-Spoke Wheelでは、高性能UDカーボンの上にTeXtreamを積層することで重量増を抑えながら剛性を強化しており、765gという優れた軽量性を実現している。
チェッカー柄のような見た目が特徴的なTeXtreamカーボンによって強化している 
タイヤ取付部を28mmとすることで昨今主流のワイドタイヤに最適化
翼断面形状とされたスポーク 
優れた回転性能を誇るDURA-ACEハブを採用する
リム幅はブレーキ面が29mm、タイヤ取付部が28mmと、昨今プロレースで主流となっているワイドタイヤに最適化しており、タイヤとリムの段差を埋めることで気流の乱れを抑えている。加えてグリップや転がりなどタイヤが持つ性能を最大限に引き出すことが可能になっている。タイヤ取り付け部は接着力を高めるべくセンターの溝を深く設計される。リム高さは65mmとされており、もちろん3本のスポークもエアロ性能を追求した翼断面形状とされており、中央から外側へ向かって幅を狭く、そして薄くなっている。
ハブにはシマノの技術が集約されたカップ＆コーン式ベアリング採用の最高峰グレード「9000系DURA-ACE」を採用。徹底的に磨き上げられた筐体とスチールボールにより回転性能を高めており、素材やエアロ設計とあわせて、コンマ数秒を争うタイムトライアル競技において強い味方となってくれることだろう。持ち運びや保管の際に便利なホイールバッグが付属する。
バルブホールの周辺には補強が施さえれている 
持ち運びや保管の際に便利なホイールバッグが付属する
PRO 3-Spoke Wheel
素 材：24k Spread Tow Carbon
ハ ブ：9000系DURA-ACE
重 量：765g
付属品：ホイールバッグ
価 格：330,000円（税抜）
PRO TeXtream Carbon Disc
PRO TeXtream Carbon Disc（駆動側） photo:Yuya.Yamamoto
PRO TeXtream Carbon Disc（非駆動側） photo:Yuya.Yamamoto
「TeXtream Carbon Disc」は多くのTTスペシャリストによって使用され、ビッグレースでの勝利に貢献してきたチューブラー仕様のタイムトライアル/トライアスロン用ディスクホイールだ。素材は高性能UDカーボンをメインにTeXtreamを組み合わせており、重量増を抑えながら剛性を強化したことが特徴だ。肉厚は最小限に抑えられており、手で押すと僅かにたわむものの張りを感じることができ、バルブ用ホールから内部を覗いても中にはバルーンなどが一切残っておらず、滑らかでクリーンに仕上げられている。
形状面での特徴は、非駆動側を「WIDE AERODYNAMIC AEROFOIL」と呼ぶ凸レンズ状のデザインとしたこと。これによりシートステーとのクリアランスを最小限とし、よりスムーズなエアフローを実現している。一方で、駆動側はフラットながらもスプロケットやリアディレーラーと干渉しないギリギリまで面を外側に寄せることで剛性に貢献。タイヤ取付部の幅を24mmとすることで、昨今トレンドとなっているワイドタイヤに最適化。グリップや転がりなどタイヤが持つ本来の性能を引き出すことを可能とした。
大きな網目が特徴的なTeXtreamカーボンを採用する 
リム幅を24mmとし、昨今主流のワイドタイヤに最適化
左右で表面の膨らみが異なることがわかる 
DURA-ACEグレードのハブを採用。フリーボディは軽さと耐久性を両立したチタン製だ
搭載されるハブは、シマノが誇る最高峰グレード「9000系DURA-ACE」で、カップアンドコーン方式のベアリングシステムによる優れた回転性能を実現。フリーはチタン製とすることで耐久性の向上と軽量化に貢献している。重量は975g。持ち運びや保管の際に便利なホイールバッグが付属する。
PRO TeXtream Carbon Disc
素 材：TeXtreamカーボン
ハ ブ：9000系DURA-ACE
重 量：975g
付属品：ホイールバッグ
価 格：330,000円（税抜）
PRO 3-Spoke Wheel
PRO 3-Spoke Wheel photo:Yuya.Yamamoto新登場の「3-Spoke Wheel」は、TT世界王者であるヴァシル・キリエンカ（ベラルーシ、チームスカイ）やトム・ドゥムラン（オランダ、ジャイアント・アルペシン）らが使用するチューブラー仕様のタイムトライアル/トライアスロン用バトンホイール。先行して発売されている「TeXtream Carbon Disc」と同じく、F1や宇宙航空産業にも用いられる最先端カーボンを用いて強化したことが特徴である。
PROのTTホイールを使用するヴァシル・キリエンカ（ベラルーシ） photo:Tim de Waele一辺の長さが2cm程の正方形が敷き詰められた、チェッカー柄のような見た目が特徴的なカーボンは、スェーデンのOxeon社が開発した「TeXtream（テキストリーム）」と呼ばれるもの。一般的なカーボンとの違いは繊維状ではなく、シート状の炭素を編みこむことにある。この革新的な構造によりTeXtreamは、カーボン同士の隙間を埋めるレジンの量を軽減し、これにより相反する強度向上と軽量化を同時に達成。3-Spoke Wheelでは、高性能UDカーボンの上にTeXtreamを積層することで重量増を抑えながら剛性を強化しており、765gという優れた軽量性を実現している。
チェッカー柄のような見た目が特徴的なTeXtreamカーボンによって強化している タイヤ取付部を28mmとすることで昨今主流のワイドタイヤに最適化 翼断面形状とされたスポーク 優れた回転性能を誇るDURA-ACEハブを採用する リム幅はブレーキ面が29mm、タイヤ取付部が28mmと、昨今プロレースで主流となっているワイドタイヤに最適化しており、タイヤとリムの段差を埋めることで気流の乱れを抑えている。加えてグリップや転がりなどタイヤが持つ性能を最大限に引き出すことが可能になっている。タイヤ取り付け部は接着力を高めるべくセンターの溝を深く設計される。リム高さは65mmとされており、もちろん3本のスポークもエアロ性能を追求した翼断面形状とされており、中央から外側へ向かって幅を狭く、そして薄くなっている。
ハブにはシマノの技術が集約されたカップ＆コーン式ベアリング採用の最高峰グレード「9000系DURA-ACE」を採用。徹底的に磨き上げられた筐体とスチールボールにより回転性能を高めており、素材やエアロ設計とあわせて、コンマ数秒を争うタイムトライアル競技において強い味方となってくれることだろう。持ち運びや保管の際に便利なホイールバッグが付属する。
バルブホールの周辺には補強が施さえれている 持ち運びや保管の際に便利なホイールバッグが付属する PRO 3-Spoke Wheel
素 材：24k Spread Tow Carbon
ハ ブ：9000系DURA-ACE
重 量：765g
付属品：ホイールバッグ
価 格：330,000円（税抜）
PRO TeXtream Carbon Disc
PRO TeXtream Carbon Disc（駆動側） photo:Yuya.YamamotoPRO TeXtream Carbon Disc（非駆動側） photo:Yuya.Yamamoto「TeXtream Carbon Disc」は多くのTTスペシャリストによって使用され、ビッグレースでの勝利に貢献してきたチューブラー仕様のタイムトライアル/トライアスロン用ディスクホイールだ。素材は高性能UDカーボンをメインにTeXtreamを組み合わせており、重量増を抑えながら剛性を強化したことが特徴だ。肉厚は最小限に抑えられており、手で押すと僅かにたわむものの張りを感じることができ、バルブ用ホールから内部を覗いても中にはバルーンなどが一切残っておらず、滑らかでクリーンに仕上げられている。
形状面での特徴は、非駆動側を「WIDE AERODYNAMIC AEROFOIL」と呼ぶ凸レンズ状のデザインとしたこと。これによりシートステーとのクリアランスを最小限とし、よりスムーズなエアフローを実現している。一方で、駆動側はフラットながらもスプロケットやリアディレーラーと干渉しないギリギリまで面を外側に寄せることで剛性に貢献。タイヤ取付部の幅を24mmとすることで、昨今トレンドとなっているワイドタイヤに最適化。グリップや転がりなどタイヤが持つ本来の性能を引き出すことを可能とした。
大きな網目が特徴的なTeXtreamカーボンを採用する リム幅を24mmとし、昨今主流のワイドタイヤに最適化 左右で表面の膨らみが異なることがわかる DURA-ACEグレードのハブを採用。フリーボディは軽さと耐久性を両立したチタン製だ 搭載されるハブは、シマノが誇る最高峰グレード「9000系DURA-ACE」で、カップアンドコーン方式のベアリングシステムによる優れた回転性能を実現。フリーはチタン製とすることで耐久性の向上と軽量化に貢献している。重量は975g。持ち運びや保管の際に便利なホイールバッグが付属する。
PRO TeXtream Carbon Disc
素 材：TeXtreamカーボン
ハ ブ：9000系DURA-ACE
重 量：975g
付属品：ホイールバッグ
価 格：330,000円（税抜）
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