アメリカのUCIワールドチームであるトレックファクトリーレーシングは12月16日、イタリアの大手コーヒーブランドのセガフレード社とスポンサー契約を結んだと発表した。2016年からトレック・セガフレードとして走る。



胸にセガフレード社のロゴが入った新ジャージを着るモレマ、カンチェラーラ、シュレク胸にセガフレード社のロゴが入った新ジャージを着るモレマ、カンチェラーラ、シュレク photo:Trek Segafredo


カンチェラーラとマッシモ・ザネッティ会長、グエルチレーナGMカンチェラーラとマッシモ・ザネッティ会長、グエルチレーナGM photo:Trek Segafredo今回チームとセガフレード社が結んだスポンサー契約は2016年1月1日から3年間。セガフレード社はイタリアの大手コーヒーブランドであり、MZB(マッシモ・ザネッティ・ビバレッジ)グループの子会社の一つ。ブラジルをはじめ18カ国に自社農園をもち、生産から焙煎、抽出までを行う。日本国内でもセガフレード・ザネッティ・エスプレッソとして首都圏を中心にカフェを34店舗展開している。

胸にセガフレード社のロゴが入った新ジャージを着るファビアン・カンチェラーラ(スイス、トレック・セガフレード)胸にセガフレード社のロゴが入った新ジャージを着るファビアン・カンチェラーラ(スイス、トレック・セガフレード) photo:Trek Segafredoイタリア・トレヴィーゾでマッシモ・ザネッティMZBグループ会長やトレックバイシクルのジョー・バデボンクール副社長、トレックファクトリーレーシングのルーカ・グエルチレーナGMが出席した記者会見でパートナーシップが発表された。会見にはカンチェラーラやモレマ、ニッツォーロも駆けつけた。

ザネッティ会長は「子どもの頃、父親に連れられてジロ・デ・イタリアのステージを見に行ったものだ。そこでマリアローザを着るコッピと、イタリアチャンピオンジャージのバルタリを見たことを覚えている。とても興奮して、それから自転車競技に夢中になったんだ。遅かれ早かれ、自転車競技をサポートしたいと思っていた。イタリアや世界中から選手が集まったトレックチームの形はセガフレード社そのもの。これまでスポンサーとしてF1で収めてきた成功(アイルトン・セナのサポートや3度のワールドチャンピオン獲得)を引き継ぐ形で活躍してもらいたい」と語っている。

新しいジャージはこれまでのトレックファクトリーレーシングのものを踏襲しながら、胸元にセガフレード社のロゴが入る。チーム名はトレック・セガフレードに変更する。

「2年前のチーム結成から長期的なビジョンでパフォーマンスの向上を目指してきた。セガフレード社はパートナーとして価値観を共有できる存在。今回の契約によってチームはさらなる投資が可能となり、選手の増強と若手の育成に力を注ぐことが出来る」とグエルチレーナGMは語っている。

text:Kei Tsuji