例年よりセキュリティ強化　厳重な警戒下でヘント6日間レースが開幕

11月17日、ベルギーのヘントで6日間レースが開幕した。4日前に発生したパリ同時多発テロ事件を受け、例年よりも厳しい警戒の中でレースはスタート。デブイストやケイセらが6日間にわたってバトルを繰り広げる。

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ヘントのキュイプケ自転車競技場で開催されるヘント6日間レース photo:Tim de Waele
会場の入り口に行われるセキュリティチェック photo:Tim de Waele会場の警戒にあたる警察官 photo:Tim de Waele

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6日間レース通算88勝のパトリック・セルキュとかつてペアを組んでいたエディ・メルクス photo:Tim de Waeleロードレースのシーズン終了とともにヨーロッパ各地で開催される6日間レース。2人ペアで行なうマディソンを中心にポイントレースやデルニーレースなど様々な種目が6日間にわたって行なわれ、そのポイントの合計で順位が争われる。エンターテインメント性が高く、夜にかけて開催されるのが通例だ。

パトリック・セルキュとエディ・メルクスがスタートを告げる photo:Tim de Waeleヘント6日間レースは1922年に初開催され、今年75回目の開催を迎える伝統戦。舞台となるのはヘントのキュイプケ自転車競技場（板張りの周長166.66mヴェロドローム）。フランスのパリ同時多発テロ事件以後、ベルギーでもセキュリティレベルが引き上げられており、厳戒態勢の中での開催となった。

出場するのはエリート12ペアの他、女子選手やU23選手も。2013年から2連覇中のジャスパー・デブイスト（ベルギー、ロット・ソウダル）はオット・フェルガールデ（ベルギー、トップスポートフラーンデレン）と組む。過去にヘントで5勝（2005年、2007年、2008年、2010年、2012年）しているイーリョ・ケイセ（ベルギー、エティックス・クイックステップ）は2009年の優勝者ミカエル・モルコフ（デンマーク、ティンコフ・サクソ）と組んでの出場だ。

パリに向けて1分間の黙祷が行われた後、東京五輪1kmTT金メダリストで6日間レース通算88勝のパトリック・セルキュとエディ・メルクスの号砲でレースはスタート。大会は22日まで文字通り6日間行われる。

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ペアを組むイーリョ・ケイセ（ベルギー）とミカエル・モルコフ（デンマーク） photo:Tim de Waele大会2連覇中のジャスパー・デブイスト（ベルギー） photo:Tim de Waele
ヘントのキュイプケ自転車競技場で開催されるヘント6日間レース photo:Tim de Waele

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text:Kei Tsuji