イタリアンブランド・クォータのエンデュランス系ハイエンドロード「K-UNO」がフルモデルチェンジ。レースバイクと同等の軽快な走行性能をそのままに、臼式シートクランプや、より細くなり曲率が増したシートステーなどにより快適性の向上を実現している。



クォータ K-UNOクォータ K-UNO photo:Yuya.Yamamoto
ピュアレーシングモデルの「KOM」や「KHAN」に並ぶもう1つのハイエンドモデルがエンデュランスロード「K-UNO」。快適性をフォーカスしつつも、下側1-1/2インチのテーパードヘッドや大径ダウンチューブなどによりロードバイクならではの軽快な走りと両立した1台だ。

KHANと似た形状の新型フロントフォークを採用するKHANと似た形状の新型フロントフォークを採用する より薄く、より曲率が大きくなったシートステーより薄く、より曲率が大きくなったシートステー 今回のフルモデルチェンジでは、従来モデルのフォルムを踏襲しつつも、リアトライアングルとフロントフォークにKHANの設計を導入。カーボンの素材自体とレイアップの改良とあわせて、走行性能を維持しつつ振動吸収性の向上を実現している。

形状面で最も大きく変更となった箇所がリアトライアングルである。シートステーはより薄く、より曲率が大きくなっており、新たに採用となった臼式のシートクランプとあわせて、縦方向の柔軟性のみを高めることに成功。一方で剛性面も強化されており、ボトムブラケットはBB86からBB386へと変更された。

フロントフォークもフレーム同様に従来モデルを踏襲しつつもKHANの設計を取り入れ、ブレードが細身に。フォークエンドの細部変更とあわせて、トラクション性能を高め、より安定感高い操作感を実現。なお、ヘッドベアリング径も下側1-1/2インチと従来モデルの通りである。

フレームとフォークの素材は共通で、「CARBON UCF HM 90T」というカーボンを採用。ナノテクノロジーを応用し、よりカーボン繊維の間に染み込みやすくしたレジンを使用することがこの素材の特徴であり、従来クォータで使用してきたカーボンよりも更なる高強度化を果たしているという。フレーム及びフォークの重量はそれぞれ875gと380gとしている。

臼式シートクランプによりシートポストのしなり量を高めた臼式シートクランプによりシートポストのしなり量を高めた アップライトなポジションを可能とする比較的長めのヘッドチューブアップライトなポジションを可能とする比較的長めのヘッドチューブ

ボリュームあるチェーンステーの造りボリュームあるチェーンステーの造り BB86からBB386へとサイズアップしたボトムブラケットBB86からBB386へとサイズアップしたボトムブラケット


サイズはXXS(460)、XS(490)、S(510)、M(530)、L(550)の5種類で、ジオメトリーは走行安定性を重視した寸法とされている。カラーはレーシーなブラック/レッドの1色展開。販売はフレームセットにて行われ、シートポストとヘッドパーツが付属する。取扱はインターマックス。



クォータ 新型K-UNO(フレームセット)
フレーム素材:CARBON UCF HM 90T
ヘッドチューブ:トップ 1-1/8、ボトム 1-1/2
ボトムブラケット:BB386
サイズ:XXS(460)、XS(490)、S(510)、M(530)、L(550)
重 量:フレーム875g、フロントフォーク380g
カラー:ブラック/レッド
付属品:シートポスト、ヘッドパーツ
価 格:350,000円(税抜)