「Faster From Every Angle」をコンセプトに、実際の走行環境でのエアロ性能を追求したジャイアントのエアロロード「PROPEL」シリーズ。その新たな末弟モデルとして、同社が誇る最上位グレードのアルミ「ALUXX SLR」を採用した「PROPEL SLR 2」が登場した。



ジャイアント PROPEL SLR 2ジャイアント PROPEL SLR 2 photo:Yuya.Yamamoto
「Faster From Every Angle」をコンセプトに開発されたジャイアント初のエアロロードが「PROPEL(プロペル)」。ハイエンドモデルはジャイアント・アルペシンのメインバイクの1つとして、ジョン・デゲンコルブのミラノ~サンレモ制覇など数多くの勝利に貢献してきた。

シリーズ通しての特徴は、様々な方向から吹き付ける風、取り付けパーツ、ライダーの動きによる影響を加味しながら実際の走行環境でのエアロ性能を追求したこと。今回登場したアルミ製末弟モデル「PROPEL SLR」もカーボン製上位グレードとほぼ共通の設計により優れた空力性能を実現している。

例えば、ボトルを装着した際に最も空力抵抗が少なくなる様に設計されたダウンチューブも、ジャイアントが持つハイドロフォーミング技術によって忠実に再現されている。その仕上がりは、溶接部の滑らかさと相まってカーボン製と見紛うほど。もちろん、ケーブル類は全てフレーム内蔵とされた。

ボトルを考慮した設計のダウンチューブや、リアタイヤに沿ったシートチューブ形状も優れたエアロ性能に貢献ボトルを考慮した設計のダウンチューブや、リアタイヤに沿ったシートチューブ形状も優れたエアロ性能に貢献 カーボンと見紛うほどに滑らかな溶接部カーボンと見紛うほどに滑らかな溶接部

フォークはコラムまでカーボン製とすることで軽量化を図ったフォークはコラムまでカーボン製とすることで軽量化を図った ジャイアント独自の大径コラムOVERDRIVE2を採用するヘッドチューブジャイアント独自の大径コラムOVERDRIVE2を採用するヘッドチューブ

コンポーネントにはシマノ105をフルセットで採用するコンポーネントにはシマノ105をフルセットで採用する アルミならではの剛性感を引き出すBB86規格のボトムブラケットアルミならではの剛性感を引き出すBB86規格のボトムブラケット


一方で、ビギナーにも扱いやすい様に配慮し、各所をモディファイ。ブレーキはエアロタイプではなく一般的なキャリパータイプで、シートポストはエアロ形状の専用品としつつも細やかな調整が可能。BBの仕様はBB86規格とし、アルミならではのシャキッとした剛性感を引き立たせている。

素材には、6011Aという独自の合金を用いたジャイアントが誇る最上位グレードのアルミニウム「ALUXX SLR」を採用。油圧成型やプレス成型、トリプルバテッド加工、スムースウェルディングなど、ジャイアントが長年に渡って培ってきた加工技術と組み合わせることで、カーボンに迫る重量剛性比を実現した。

ジャイアント PROPEL SLR 2ジャイアント PROPEL SLR 2 (c)ジャイアント
フォークには、ロードレーサーならではのキレの良いハンドリングと、ビギナーに必須な安定感を両立するべく、ジャイアント独自の大径コラム「OVERDRIVE2」を導入。また、コラムまでカーボン製とすることで軽量化も図っている。

ラインアップはコンポーネントにシマノ105を採用した「PROPEL SLR 2」の1種類。サイズは465mm(XS)、500mm(S)、520mm(M)、545mm(ML)の4種類がラインアップされる。カラーは上位グレードと共通のパターンを採用し、フォークやリアトライアングルに鮮やかなイエローを配したブラックとなる。レースも走ってみたいというロードバイクビギナーはもちろんのこと、既に競技活動を行う学生や実業団レーサーにもオススメだ。



ジャイアント PROPEL SLR 2
フレーム:ALUXX SLR-Grade Aluminum
フォーク:Advanced-Grade Composite、Full Composite OverDrive 2 Column
コンポーネント:シマノ 105
ホイール:ジャイアントオリジナル
タイヤ:ジャイアント P-R3 700x23C
サイズ:465mm(XS)、500mm(S)、520mm(M)、545mm(ML)
重 量:8.4kg(500mm)
カラー:ブラック
価 格:195,000円(税別)
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