11月13日、スペイン・パンプローナでチームミーティングを行っているモビスターが記者会見を開き、トップ選手たちのスケジュールを明らかにした。プロ15シーズン目を迎えるアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)はジロ・デ・イタリアとロンド・ファン・フラーンデレンに初出場する。



勝負所に備えるアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)勝負所に備えるアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) photo:Tim de Waele


アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) photo:Kei Tsuji2016年はオリンピックイヤー。ブラジル・リオ五輪ロードレースで金メダルを狙うバルベルデが、例年とは異なるスケジュールで2016年シーズンを戦うことを明らかにした。

ツール総合2位ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)、総合1位クリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)、総合3位アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)ツール総合2位ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)、総合1位クリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)、総合3位アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) photo:Tim de Waele「シーズン最大の目標であるリオ五輪にフレッシュな状態で挑むために、例年よりもワンデーレースに重点を置くことを決めた」とチームプレスリリースの中でバルベルデはコメントしている。

世界最高峰のトップレーサーとして35歳の今も第一線で戦うバルベルデ。コースを選ばないオールラウンドな脚質が持ち味で、2015年には自身4回目のUCIワールドツアー(UCIプロツアー含む)年間チャンピオンに輝いた。アルカンシェルの経験こそないが、ロード世界選手権では6つのメダルを手にしている。

バルベルデはこれまでツール・ド・フランスに8回出場し、総合トップ10フィニッシュが5回。2015年大会で初の総合表彰台を射止めた。ブエルタ・ア・エスパーニャには10回出場しており、総合トップ10フィニッシュが9回。2009年に総合優勝を果たし、総合表彰台には6回登っている。しかしジロ・デ・イタリアへの出場経験はゼロだ。さらに「アルデンヌ・クラシック」のフレーシュ・ワロンヌとリエージュ〜バストーニュ〜リエージュではそれぞれ3回ずつ優勝経験があるものの、ロンド・ファン・フラーンデレンやパリ〜ルーベに代表される「北のクラシック」での成績はゼロに等しい。

「長年待ち焦がれていたジロでようやく脚を試す時が来た。(リオ五輪の石畳に対応するため)フランドルの石畳も試したいと思っている。ティレーノ〜アドリアティコやミラノ〜サンレモ、ストラーデビアンケもカレンダーに組み込むことになると思う」とバルベルデ。ジロ後はツールに出場し、再びナイロ・キンタナ(コロンビア)をアシストすると見られている。

ツール閉幕は7月24日でブエルタ開幕は8月20日。リオ五輪ロードレースは8月6日(女子レースは8月7日)に開催される。

text:Kei Tsuji

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