リッチモンドで行われたUCI(国際自転車競技連盟)管理委員会の会合で2016年シーズンのカレンダーが決定。さらにHCレースやクラス1レースにおける無線使用や、UCIの許可を必要としないオンボードカメラ使用が認められた。



ロード世界選手権は中東カタールで開催ロード世界選手権は中東カタールで開催 photo:A.S.O.


GoProが取り付けられたロット・ソウダルのバイクGoProが取り付けられたロット・ソウダルのバイク photo:Makoto.AYANOロード世界選手権開催中に開かれた会合で決まったのはUCIワールドツアーを含む2016年シーズンカレンダー。2016年、UCIワールドツアーは全27戦開催される。リオデジャネイロオリンピックの影響でツール・ド・ポローニュがツール・ド・フランスと同時期開催に変更され、さらに8月中旬開催だったエネコツアーが9月下旬に移動している。

雨や雪、強風などの異常気象の際には関係者間で協議が行われる雨や雪、強風などの異常気象の際には関係者間で協議が行われる photo:Kei Tsujiさらに暑さを避けるために例年よりも3週間ほど遅くロード世界選手権がカタールで開催される(10月9日〜16日)。そのためUCIワールドツアー最終戦イル・ロンバルディアがロード世界選手権に先立って開催されることとなった。

ツアー・オブ・ジャパンは引き続き1クラスレースとして5月29日〜6月5日に開催。これまでジロ・デ・イタリアと同時期だったが、2016年は最終日と初日が重なるだけとなる。ジャパンカップの日程は発表されていないが、ロード世界選手権の開催時期変更の影響必至だ。

さらにUCI管理委員会は現在UCIワールドツアーレースに限定しているチーム内の無線使用を、HC(超級)レースとクラス1レース、さらに新規導入されたUCIウィメンズワールドツアーレースとクラス1ワールドカップレースでも認める決定を下している。バイクのオンボードカメラに関してもこれまで必要だったUCIの許可無く使用できることに。

また、冷雨や雪、強風、高温、視界不良、大気汚染など、異常気象の際にコミッセールや選手、チーム、オーガナイザーが協議を行い、コース変更やレースキャンセルなどの措置をとる「エクストリーム・ウェザー・プロトコル」が2016年から正式にUCI規約に組み込まれることになった。



UCIワールドツアーカレンダー2016(日本のUCIレースを追記)
1月19日〜24日 ツアー・ダウンアンダー(オーストラリア)
1月21日〜24日 アジア選手権(日本)
3月6日〜13日 パリ〜ニース(フランス)
3月9日〜15日 ティレーノ〜アドリアティコ(イタリア)
3月19日 ミラノ〜サンレモ(イタリア)
3月21日〜27日 ボルタ・ア・カタルーニャ(スペイン)
3月25日 E3ハレクベーク(ベルギー)
3月27日 ヘント〜ウェヴェルヘム(ベルギー)
4月3日 ロンド・ファン・フラーンデレン(ベルギー)
4月4日〜9日 ブエルタ・アル・パイスバスコ(スペイン)
4月10日 パリ〜ルーベ(フランス)
4月17日 アムステルゴールド・レース(オランダ)
4月20日 フレーシュ・ワロンヌ(ベルギー)
4月24日 リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ(ベルギー)
4月26日〜5月1日 ツール・ド・ロマンディ(スイス)
5月6日〜29日 ジロ・デ・イタリア(イタリア)
5月29日〜6月5日 ツアー・オブ・ジャパン(日本)2.1
6月5日〜12日 クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ(フランス)
6月11日〜19日 ツール・ド・スイス(スイス)
6月16日〜19日 ツール・ド・熊野(日本)2.2
7月2日〜24日 ツール・ド・フランス(フランス)
7月12日〜18日 ツール・ド・ポローニュ(ポーランド)
7月30日 クラシカ・サンセバスティアン(スペイン)
8月5日〜21日 リオデジャネイロオリンピック(ブラジル)
8月20日〜9月11日 ブエルタ・ア・エスパーニャ(スペイン)
8月21日 サイクラシックス・ハンブルグ(ドイツ)
8月28日 ブルターニュクラシック(フランス)
9月1日〜3日 ツール・ド・北海道(日本)2.2
9月9日 グランプリ・ド・ケベック(カナダ)
9月11日 グランプリ・ド・モンレアル(カナダ)
9月19日〜25日 エネコツアー(オランダ/ベルギー)
10月1日 イル・ロンバルディア(イタリア)
10月9日〜16日 ロード世界選手権(カタール)

text:Kei Tsuji

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