多くの国内プロチームが愛用するカブトのフラッグシップヘルメット「ZENARD」にオーバーシェル採用で空気抵抗を低減した「ZENARD-CV」が登場。ロードレースやクリテリウムはもちろんのこと、タイムトライアルやトラックレース、悪天候時、寒さ厳しいウインターシーズンにと幅広く活躍してくれるアイテムだ。



今回紹介する「ZENARD-CV」は、軽さと快適性を追求したカブトのフラッグシップ「ZENARD」のエアロモデル。オーバーシェルを被せることで、重量増を最小限に抑えつつも標準モデルよりも更にスムーズなエアフローを実現し、エアロダイナミクスを向上させたことが特徴だ。

カブト ZENARD-CVカブト ZENARD-CV photo:Yuya.Yamamoto
鏡の様になめらかな表面を持つオーバーシェルが覆うのは、風が侵入しやすい前方から側頭部にかけてとし、空気抵抗を低減しつつも、後方から効果的に熱を放出。前方部に設けられた4本のスリットとあわせて、不快感のもととなる蒸れを防止した。なお、標準モデルに対する重量増は38g。S/Mサイズでは実測253gと、他社の軽量モデルと比較しても遜色なく、エアロヘルメットとしては最軽量クラスの重量をマークしている。

実際に装着してみても、オーバーシェルに重量増の影響はほぼ感じられず、充分に軽量だ。4本のスリットはしっかりと機能しており、標準モデルの空気の抜けの良さとあわせて、見た目以上の通気性を期待できる。レース中に身体が発熱している状況でも、蒸れずに頭部を快適に保ってくれるだろう。

ハイスピードなロードレースやクリテリウムはもちろんのこと、アップダウンのあるタイムトライアルや、トラックレースでの使用にもピッタリ。また、雨天時や寒い季節にも活躍してくれるはずだ。なお、UCI及びJCFのレギュレーションに準拠しているため、ハードシェルカバーの取り外しは不可能だ。

オーバーシェルを前方部のみとすることで、エアロ性能を高めつつ、軽量性と通気性との両立を図ったオーバーシェルを前方部のみとすることで、エアロ性能を高めつつ、軽量性と通気性との両立を図った シェル内部は標準モデルと共通。ノーマルインナーパッドが標準装備となるシェル内部は標準モデルと共通。ノーマルインナーパッドが標準装備となる

オーバーシェルのフロント部に4つのスリットを設けることで、通気性を確保オーバーシェルのフロント部に4つのスリットを設けることで、通気性を確保 JCF公認を取得しているため、国内の公式レースで使用可能だJCF公認を取得しているため、国内の公式レースで使用可能だ


その他の仕様は、標準モデルのZENARDと共通とされている。シャープなエッジを立たせたシェルパーツと、大きな面を持つシェルパーツで発泡ライナーを重ねて覆う「ダブルレイヤードシェル構造」と、補強パーツ「レインフォースメント・ブリッジ」により高い強度と軽量性を両立。シェル後方に向かって絞り込む構造とすることで、前傾時の空気抵抗を低減した。

クロージャーシステムには、上下方向に3段階、頭囲方向に2段階で調節可能とし、ホールド感を高めた「XF-5」アジャスターを採用。インナーパッドは「ノーマルインナーパッド(標準で装着)」、「AIネット」、「Winterインナーパッド」の3種類が付属する。ノーマルインナーパッドとAIネット、チンストラップには日本発のナノテクノロジーを応用した瞬間消臭繊維「MOFF」製とし、不快な匂いの発生を防止した。

防臭効果を持つ軽量タイプのストラップを採用する防臭効果を持つ軽量タイプのストラップを採用する 頭囲方向に加え、上下方向にも調整可能な「XF-5」アジャスター頭囲方向に加え、上下方向にも調整可能な「XF-5」アジャスター


サイズはXS/S、S/M、Lの3種類がラインアップされ、いずれもカブトらしく、横幅が広く真円形状のアジアンフィット設計とされている。カラーは艶有りブラックの1色展開。破損時の半額保証サービス「ヘルメット破損交換制度」の対象製品となっている。



カブト ZENARD-CV
サイズ:XS/S、S/M、L
アジャスター:XF-5
重 量:245g(XS/Sサイズ)、253g(S/Mサイズ、実測)、275g(Lサイズ)
カラー:ブラック
付属品:パッド3種類(AIネット、ノーマルインナーパッド、Winterインナーパッド)
価 格:31,000円(税抜)
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