イタリアのピュアレーシングブランド・カレラ。軽量ハイエンドモデルSL730の弟分に位置付けられる、同社初のグランフォンドモデル「SL950」に、完成車仕様が登場。シマノULTEGRA仕様と、同105仕様の2種類のパッケージがラインアップされる。



カレラ SL950(A5-12)カレラ SL950(A5-12) (c)ポディウム
カレラ初のロングライド/グランフォンド向けロードバイクとして昨季登場した「SL950」。ハイエンドモデルSL730に次ぐセカンドグレードに位置付けられ、高い快適性を実現しつつも、カレラらしいレーシーな走行性能を兼ね備える1台である。

フレームに使用される素材は、他社のハイエンドモデルに用いられるT-800HM-HS60TとSHM XN60というハイグレードカーボン2種類。これをやや厚めに積層とすることで、ロングライドでの安心感をもたらす高い耐久性を確保。それでもフレーム単体重量は900g(Mサイズ)、フォーク単体は370gと、必要充分な軽さに仕上がっている。

トップチューブと滑らかに接続するシートステー。薄く扁平させることで縦方向の柔軟性のみを高めているトップチューブと滑らかに接続するシートステー。薄く扁平させることで縦方向の柔軟性のみを高めている photo:Makoto.AYANOシフトは電動と機械式の両対応シフトは電動と機械式の両対応

チェーンステーはねじれ剛性に優れるスクエア断面チェーンステーはねじれ剛性に優れるスクエア断面 目一杯拡幅されたボトムブラケットはBB86規格目一杯拡幅されたボトムブラケットはBB86規格


一方で、レーシングマシンの様な高い反応性を得るために、大口径のダウンチューブとチェーンステーをねじれ剛性に優れるスクエア断面に。BBにはシェル幅を最大限に拡幅できるプレスフィット式のBB86規格を採用。フロントフォークはやや幅広いブレード形状やテーパードヘッドデザインによって、安心感高いハンドリングフィールを獲得している。

トップチューブはヘッド付近ではスクエア断面となっているが、後方へ向かうにつれて扁平していく形状となっている。加えて、シートステーも扁平形状とすることで、グランフォンド向けのバイクとして快適性を備えた。

カレラ SL950(A5-11)カレラ SL950(A5-11) (c)ポディウム
カレラ SL950(A5-13)カレラ SL950(A5-13) (c)ポディウム
2016年モデルではシマノ6800系ULTEGRA完成車と、シマノ5800系105完成車が新たにラインアップに追加された。いずれもホイールにはシマノWH-RS11、タイヤにはハッチンソン、サドルにはサンマルコがアッセンブルされる。カラーは、ダークな色味に赤の差し色を入れたA5-11、黄色をアクセントカラーとしたA5-12、ライトグレーのA5-13という3種類展開となる。



カレラ SL950
フレーム:T-800HM-HS60T/SHM XN60 special nano
フォーク:FF43 carbon 60HM 1K 1-1/8" - 1-1/4"
コンポーネント:シマノ 6800系ULTEGRA、5800系105
サイズ:XS、S、M、L
重 量:900g(フレーム単体、Mサイズ)、370g(フォーク単体)
価 格:320,000円(税抜、ULTEGRA)、290,000円(税抜、105)

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