ジロ・デ・イタリア主催者RCSスポルトは6月26日、2016年の第99回大会がオランダのヘルダーラント州で開幕することを発表した。ジロがオランダで開幕するのは史上3回目となる。



トロフェオセンツァフィーネを囲むRCSスポルトとヘルダーラント州の関係者トロフェオセンツァフィーネを囲むRCSスポルトとヘルダーラント州の関係者 photo:RCS Sport


ジロ・デ・イタリア2016ビッグスタートジロ・デ・イタリア2016ビッグスタート photo:RCS Sport2016年のジロ・デ・イタリアは5月6日にオランダ・ヘルダーラント州のアペルドールンでビッグスタート(開幕)を迎える。初日は街中を駆け抜ける8.1kmの個人タイムトライアル。2日目はアーネムからナイメーヘンまでの180kmで、3日目はその逆方向のナイメーヘンからアーネムまでの190km。いずれもスプリンター向きの平坦コースが設定される。

ジロのビッグスタート(開幕)を迎えるオランダのヘルダーラント州ジロのビッグスタート(開幕)を迎えるオランダのヘルダーラント州 photo:RCS Sportオランダでのジロ開幕は2002年と2010年に続く3回目。イタリア国外での開幕は12回目となる。

UCI(国際自転車競技連盟)は「10日間以上のステージレースにおける最初の休息日は5ステージ消化後」というルールを設けているが、オランダからイタリアへの長距離移動を考慮し、UCIは特例として大会4日目に最初の休息日を設定することを容認している。大会5日目以降の予定は明らかにされていないが、イタリア南部で第4ステージが行われる予定。合計3つの休息日が設定されるため、大会期間は通常のグランツールよりも1日長い24日間となる。

大会ディレクターを務めるマウロ・ヴェーニ氏は「歴史上3回目となるオランダでの開幕が決まったことを嬉しく思う。コルサローザ(ジロ)を招致したいというヘルダーラント州の熱意が、他の候補都市を上回った。ここ数年、ジロは南イタリアを重視すると同時に、国内と国外の開幕を繰り返している。ジロの国際化のプロセスにおいて大きな一歩だ」とコメントしている。



ジロ・デ・イタリア2016ビッグスタート
5月6日(金)第1ステージ アペルドールン 8.1km(個人TT)
5月7日(土)第2ステージ アーネム〜ナイメーヘン 180km
5月8日(日)第3ステージ ナイメーヘン〜アーネム 190km
5月9日(月)移動日
5月10日(火)南イタリア(未発表)

ジロ・デ・イタリア イタリア国外スタート
1965年 サンマリノ(モナコ)
1966年 モンテカルロ(モナコ)
1973年 ヴェルヴィエ(ベルギー)
1974年 バチカン(バチカン市国)
1996年 アテネ(ギリシャ)
1998年 ニース(フランス)
2002年 フローニンゲン(オランダ)
2006年 セラン(ベルギー)
2010年 アムステルダム(オランダ)
2012年 ヘルニング(デンマーク)
2014年 ベルファースト(北アイルランド)

text:Kei Tsuji