UCIワールドツアーチームのジャイアント・アルペシンがツール・ド・フランスのメンバーを発表。ウィルス性の疾患から十分に回復していないとしてマルセル・キッテル(ドイツ)はメンバーから外れている。



ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、ジャイアント・アルペシン)ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、ジャイアント・アルペシン) photo:Tim de Waele


ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、ジャイアント・アルペシン)ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、ジャイアント・アルペシン) photo:Tim de Waeleジャイアント・アルペシンの中心を担うのはジョン・デゲンコルブ(ドイツ)。パリ〜ルーベを制したデゲンコルブは2013年から3年連続ツール出場で、今回初めてエーススプリンターを務める。デゲンコルブはブエルタ・ア・エスパーニャでステージ通算9勝+ポイント賞、ジロ・デ・イタリアでステージ1勝を飾っているが、ツールでのステージ優勝経験はまだない。

トム・ドゥムラン(オランダ、ジャイアント・アルペシン)トム・ドゥムラン(オランダ、ジャイアント・アルペシン) photo:Tim de Waeleツール・ド・スイスの個人タイムトライアルで2勝を飾ったトム・ドゥムラン(オランダ)は、地元オランダのユトレヒトで行われる第1ステージ個人タイムトライアルでマイヨジョーヌ獲得を狙う。山岳ステージでは2013年ブエルタでステージ2勝を飾り、2014年大会で総合8位に入った23歳のワレン・バーギル(フランス)が勝利を狙う。マイヨブラン対象選手のバーギルはツール初出場だ。

ワレン・バーギル(フランス、ジャイアント・アルペシン) ワレン・バーギル(フランス、ジャイアント・アルペシン)  photo:Kei Tsuji今回発表された9名のメンバーリストの中にキッテルの名前はなかった。2013年から2年連続でシャンゼリゼ最終ステージを含むステージ4勝を飾った最速スプリンターがツールを欠場する。チームリリースによると、春先にウィルス感染を患ったキッテルは、チームコーチと復帰に向けてトレーニングをこなしていたが、ツールで戦うための基礎体力が不足していると最終的に判断された。

キッテルは5月のツアー・オブ・ヨークシャーを初日リタイアし、ワールドポートクラシックでも連日苦戦。6月のルント・ウン・ケルンではスプリントで6位に入ったものの、6月17日から21日まで開催されたステルZLMツアーでは一度も勝負に絡むことが出来なかった。「もちろんツール・ド・フランスを欠場することは残念だ。でも前を向いて、次の目標に向かって動かなければならない」とキッテルはコメントしている。

マルク・レーフ監督は「我々の最大の目標はステージ優勝であり、それを達成するチャンスがチームにはある。チームの戦力を考えると、1週目から成功を収めるチャンスがあり、3週間を通してポジティブな結果を残すことが出来るだろう」と自信を見せている。



ジャイアント・アルペシン
ジョン・デゲンコルブ(ドイツ)
トム・ドゥムラン(オランダ)
ワレン・バーギル(フランス)
ロイ・カーヴァス(オランダ)
サイモン・ゲシュケ(ドイツ)
クーン・デコルト(オランダ)
ゲオルグ・プレイドラー(オーストリア)
ラモン・シンケルダム(オランダ)
アルバート・ティマー(オランダ)

text:Kei Tsuji