昨年8月に発表されたサーヴェロの新型ハイエンドエアロロード「S5」。その完成車にアッセンブルされ、一般的なハンドルバーと比較して4.4Wの出力低減を実現したフルカーボンハンドルバー「CARBON AERO HANDLEBAR」の単体販売が開始される。



サーヴェロ CARBON AERO HANDLEBARサーヴェロ CARBON AERO HANDLEBAR (c)東商会
2015年モデルでフルモデルチェンジを果たしたハイエンドエアロロード「S5」。その開発過程におけるトピックが「SYSTEM THINKING」というアプローチである。これはバイクに人を乗せた状態を1つのシステムとして想定した上で数値流体力学に基づいた解析を行い、フレーム、前後ホイール、ボトル、ブレーキ…といった様に自転車の構成要素ごとの抵抗を算出すると言うものだ。

中でも全体の約30%を締め、各パーツの中で最も空気抵抗を生み出しているのがハンドルバーであることを突き止め、サーヴェロは新型S5用にエアロダイナミクを追求したハンドルバーを独自開発。それが今回単品販売が開始された「CARBON AERO HANDLEBAR」である。

その特徴はフラット部にあり、非常に長辺の長い翼断面形状としたことに加え、ステムクランプ部を覆い隠す様に前方に周り込んだ形状とし、ブレーキ及びシフトケーブルを内蔵とすることで空気抵抗を低減。フラット部が丸い一般的なハンドルバーと比較してハンドル単体で4.4Wの出力低減を実現した。

ステムクランプを前方から多い隠す様なデザインによって空気抵抗を低減:ステムクランプを前方から多い隠す様なデザインによって空気抵抗を低減: (c)Cerveloドロップ128mm/リーチ80mmと標準的な寸法とされたドロップ部ドロップ128mm/リーチ80mmと標準的な寸法とされたドロップ部

クランプ部は余裕のある設計となっているため、一般的なアヘッドステムであればほぼ全てに対応可能だクランプ部は余裕のある設計となっているため、一般的なアヘッドステムであればほぼ全てに対応可能だ フラット部にはサーヴェロのロゴが配されているフラット部にはサーヴェロのロゴが配されている


一方で汎用性にも配慮されており、一般的なオープンクランプタイプであればほぼ全てのステムに取付可能。ドロップ部はオーソドックスなエルゴノミックデザインで、リーチは80mm、ドロップは128mmとされている。なお、製造自体もサーヴェロが行っており、UCIルール適合品であることから公認レースでも使用可能だ。

サイズは400mmと420mmの2種類がラインアップされ、重量はそれぞれ270gと280gとなっている。カラーはサーヴェロの「é」のロゴがあしらわれたブラックの1色展開。新型S5をはじめとしたサーヴェロユーザーはもちろんのこと、他ブランドのエアロバイクユーザーにもオススメだ。取り扱いは東商会。



サーヴェロ CARBON AERO HANDLEBAR
素 材:カーボン
ステムクランプ径:31.8mm
リーチ:80mm
ドロップ:128mm
ハンドル幅/重量:400mm/270g、420mm/280g
価 格:59,000円(税抜)
その他:ケーブル内蔵式、UCIルール適合

リンク