現在開催中のツアー・オブ・タイランドで、逃げグループ内でゴールした中島康晴がリーダージャージを獲得。総合首位を明け渡した内間康平も総合2位につけており、日本人選手が総合ワンツーと活躍中だ。



中島康晴ら愛三工業レーシングが出走前のミーティング中島康晴ら愛三工業レーシングが出走前のミーティング photo:Sonoko Tanaka/Peloton Images Asia日陰でスタートを待つブリヂストンアンカー日陰でスタートを待つブリヂストンアンカー photo:Sonoko Tanaka/Peloton Images Asiaa

内間康平(ブリヂストンアンカー)らを先頭にスタートが切られる内間康平(ブリヂストンアンカー)らを先頭にスタートが切られる photo:Sonoko Tanaka/Peloton Images Asia


追い風に乗ってハイスピードで進むプロトン。アタックが掛かり続ける追い風に乗ってハイスピードで進むプロトン。アタックが掛かり続ける photo:Sonoko Tanaka/Peloton Images Asia15名の逃げグループに入った中島康晴(愛三工業レーシング)15名の逃げグループに入った中島康晴(愛三工業レーシング) photo:Sonoko Tanaka/Peloton Images Asiaブリヂストンアンカーが追いかけるも、タイム差はなかなか縮まらないブリヂストンアンカーが追いかけるも、タイム差はなかなか縮まらない pphoto:Sonoko Tanaka/Peloton Images Asiaタイ王国で開催中のツアー・オブ・タイランド(UCI2.2)の4日目は、ムクダーハーンからナコーンパノムまで、タイとラオスと隔てるメコン川に沿って北上する102kmのショートステージ。この日は距離100kmと短いが故に、スタート直後から逃げを狙うアタックが活発に掛かり続ける。そんな中追い風に乗った15名がメイン集団から飛び出した。

この中には先のツール・ド・台湾で総合優勝したミルサマ・ポルセイエディゴラコール(イラン、タブリーズペトロケミカル)や、昨年の総合優勝者で総合5位につける中島康晴(愛三工業レーシング)ら強力なメンバーが集い、すぐさま2分のタイムギャップを稼ぎだした。

初日のステージ優勝からリーダージャージを守り続けてきた内間康平率いるブリヂストンアンカーは、残り30km地点からペースアップを開始し、残り10km地点でタイム差は1分15秒に。しかし逃げグループが協調を崩さなかったこと、追い風基調であったことも手伝って吸収には至らず。

逃げグループ内のスプリントでロナルド・ユエン(香港、チームガスト)が勝利し、中島は同タイムの10位でフィニッシュ。メイン集団が53秒遅れでゴールしたため、前日にもタイムを稼いでいた中島が4秒差で総合順位を逆転し、リーダージャージを手に入れた。 

「イエローが取れて嬉しいし、何より49秒差を埋められた事が良かった。総合では2位の内間選手まで4秒差。良いタイム差なので、最終日笑えるようにチーム皆で頑張ります。」と中島はTwitter上でコメントする。第1ステージでは内間と同じ逃げグループに入ったもののメカトラブルで44秒を失っていたが、2日連続でタイム差を挽回し、リーダージャージを獲得してみせた。

一方「総合では2位の内間選手まで4秒差。良いタイム差なので、最終日笑えるようにチーム皆で頑張ります。」と意欲を語るのは内間。同タイム差の総合3位にはチェン・キンロー(香港、HKSIプロサイクリング)が付けているほか、総合トップ10は全員がタイム差1分以内という僅差。明日以降も激しい総合争いが繰り広げられるはずだ。



ステージを制したロナルド・ユエン(香港、チームガスト)ステージを制したロナルド・ユエン(香港、チームガスト) photo:Sonoko Tanaka/Peloton Images Asia中島康晴(愛三工業レーシング)ら各賞ジャージの表彰中島康晴(愛三工業レーシング)ら各賞ジャージの表彰 photo:Sonoko Tanaka/Peloton Images Asia

リーダージャージを手に入れた中島康晴(愛三工業レーシング)リーダージャージを手に入れた中島康晴(愛三工業レーシング) photo:Sonoko Tanaka /Peloton Images Asia


ツアー・オブ・タイランド2015 第4ステージ結果
1位 ロナルド・ユエン(香港、チームガスト)                  1h57'02"
2位 マ・グアントン(中国、ヘンシャンサイクリング)
3位 ジュ・デヨン(韓国、ソウルサイクリング)
4位 ペン・ユァンヤン(台湾、アクションサイクリング)
5位 ディランピエール・フンベルト(オーストラリア)
6位 ミルサマ・ポルセイエディゴラコール(イラン、タブリーズペトロケミカル)
7位 リウ・ハオ(中国、ジャイアント・チャンピオンシステム)
8位 サラウット・シリロンナチャイ(タイ)
9位 ユスリザル・ウソフ(マレーシア、トレンガヌサイクリング)
10位 中島康晴(愛三工業レーシング)

個人総合成績
1位 中島康晴(愛三工業レーシング)
2位 内間康平(ブリヂストンアンカー)
3位 チェン・キンロー(香港、HKSIプロサイクリング)
4位 キム・オクチョル(韓国、ソウルサイクリング)
5位 ロー・シーケオン(マレーシア、トレンガヌサイクリング)
6位 アレクサンドル・シュシェモイン(カザフスタン、ヴィノフォーエバー)
7位 ジュ・デヨン(韓国、ソウルサイクリング)
8位 ソ・ジュンヨン(韓国、KSPO)
9位 オレグ・ゼムリャコフ(カザフスタン、ヴィノフォーエバー)
10位 リー・キソク(韓国、ソウルサイクリング)
12h23'33"
+04"

+07"
+09"
+10"
+16"
+53"
+54"
+56"


ポイント賞
マ・グアントン(中国、ヘンシャンサイクリング)

チーム総合成績
ソウルサイクリング

text:So.Isobe
photo:Sonoko Tanaka/Peloton Images Asia