コッピ・エ・バルタリ3日目は集団スプリント　アンドローニのキッキが今季1勝目

定石通りの集団スプリントに持ち込まれたコッピ・エ・バルタリ第3ステージ。CCCスプランディ・ポルコウィチェトレインの間隙を突いたフランチェスコ・キッキが今シーズン初勝利を飾った。

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セッティマーナ・コッピ・エ・バルタリ2015第3ステージ コースプロフィール 逃げに乗ったディラン・ジルドルストーン（南アフリカ、ドラパックプロサイクリング） photo:CorVos3日目を迎えたセッティマーナ・コッピ・エ・バルタリ（UCI2.1）の舞台は、美食の都として知られるボローニャ県のカルデラーラ・ディ・レーノをスタートし、クレヴァルコーレ市街地の周回コースを9周回する173.8km。一つのKOMポイントも設定されないオールフラットなコースで、この日は事前の予想通り、総合争いに関係無い集団スプリントが繰り広げられることとなる。

この日少ないチャンスに掛けて飛び出したのはヨハン・ヴァンジル（南アフリカ、MTNキュベカ）ら11名の選手たち。しかしリーダージャージを着用するベン・スウィフト（イギリス）を擁すチームスカイ、そしてバルディアーニ・CSFなどスプリントを狙うチームが集団牽引を開始すると、タイム差は残り50km地点で1分半を割り込んだ。

早すぎる逃げ吸収を嫌ったプロトンはタイム差調整を行い、最終的に4名となっていたエスケープをキャッチしたのはゴールまで5kmを残した場所だった。

スプリントとなった1aステージと同じくCCCスプランディ・ポルコウィチェがゴール前の主導権を握ったものの、オレンジトレインの間隙を付いてマヌエル・ベレッティ（イタリア、サウスイースト）が発進する。

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今季一勝目を飾ったフランチェスコ・キッキ（イタリア、アンドローニ・ジョカトリ） photo:CorVos

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フランチェスコ・キッキ（イタリア、アンドローニ・ジョカトリ）が中央に立つ photo:CorVosしかしベレッティに合わせたフランチェスコ・キッキ（イタリア、アンドローニ・ジョカトリ）が急加速して追い上げると、繰り下がりのポイント賞ジャージを追い抜いてガッツポーズ。昨年の終わりからアンドローニ・ジョカトリに加入し、エーススプリンターを担うベテランスプリンターが今シーズン初勝利を挙げた。

またスウィフトをはじめとする総合上位勢は問題なく集団内ゴールし、順位変動は無し。石橋学（NIPPOヴィーニファンティーニ）は3分遅れでフィニッシュしている。明日の最終ステージは山間を駆け抜ける152km。ロッカペラーゴのゴールへ続く急坂が総合優勝者を導きだす。

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セッティマーナ・コッピ・エ・バルタリ2015第3ステージ結果
1位　フランチェスコ・キッキ（イタリア、アンドローニ・ジョカトリ）　　　　　　　　　　3h33'05"
2位　マヌエル・ベレッティ（イタリア、サウスイースト）
3位　ダニエーレ・コッリ（イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ）
4位　ニコラ・ルッフォーニ（イタリア、バルディアーニ・CSF）
5位　バルロミエイ・マティシアク（ポーランド、CCCスプランディ・ポルコウィチェ）
6位　リノ・ガスパッラーニ（イタリア、ユニエウーロ・ウィリエール）
7位　アンドレア・パスカロン（イタリア、ロス・シュコダ）
8位　クラフ・アンデルセン（トレフォール・ブルーウォーター）
9位　フィリッポ・フォルティン（イタリア、GMサイクリング）
10位　ソニー・コルブレッリ（イタリア、バルディアーニ・CSF）

個人総合成績


ポイント賞
マヌエル・ベレッティ（イタリア、サウスイースト）

山岳賞
ニコラ・ガッフリーニ（イタリア、MG.クヴィスヴェガ）

ヤングライダー賞
クラフ・アンデルセン（デンマーク、トレフォール・ブルーウォーター）

チーム総合成績
チームスカイ

text:So.Isobe
photo:CorVos