スペインの中でも特に自転車競技が盛んな北部のバスク州に居を構える総合バイクブランド、オルベア。今季フルモデルチェンジを果たし、軽量クライミングマシンへと生まれ変わった旗艦バイク「ORCA OMR」に、フランスの名門プロコンチネンタルチーム「コフィディス」のチームカラーが登場した。



オルベア ORCA OMR Cofidis(ホワイトレッド)オルベア ORCA OMR Cofidis(ホワイトレッド) (c)ポディウム
「ORCA OMR」はオルベアのハイエンドレーシングバイクで、シリーズとしては5代目。ラルプデュエズやオタカム、ガリビエといったそうそうたる山々を舞台としたレースで勝利に貢献してきた従来モデルのコンセプトを踏襲し、より軽量かつ高剛性なクライミングマシンとして進化を遂げた。

オルベア ORCA OMR Cofidis(カーボンレッド)オルベア ORCA OMR Cofidis(カーボンレッド) (c)ポディウムブエルタ・ア・アンダルシアを走るニコラ・エデ(フランス、コフィディス): (c)CorVosブエルタ・ア・アンダルシアを走るニコラ・エデ(フランス、コフィディス): (c)CorVos (c)CorVosその特徴は、一切の無駄を削ぎ落としつつ重量剛性比を追求したことにある。耐衝撃性が25%向上したという新しいカーボンを採用し、カーボンの積層を大幅に見直すことで軽量化。従来モデルより100gのシェイプアップに成功し、フレーム単体で850gをマークした。

一方で剛性を確保するために、フレーム下部のダウンチューブとチェーンステーに非常に大きなボリュームを持たせ、BBに最大限にシェル幅を広げることのできるPF86規格を採用。また、MTBフレーム「Arma」の設計を取入れ快適性にも配慮し、扁平したトップチューブや格段にスリムとなったシートステー、シートポストを始めとした各部のダウンサイジングによって振動吸収性を向上させている。

今回登場したCofidisモデルは、ナセル・ブアニ(フランス)らを擁するフランスの名門プロコンチネンタルチーム「コフィディス」が使用するバイクとほぼ共通のグラフィックを採用。しかしながら、スポンサーロゴなどを敢えて使用しないことで、ファンのみならず様々なライダーに受け入れられやすいグラフィックへと仕上げている。カラーはホワイトレッドとカーボンレッドの2種類展開だ。

販売パッケージはフレームセットと、コンポーネントの異なる4種類の完成車が設定されている。コンポーネントはシマノULTEGRA、ULTEGRA Di2、DURA-ACE、DURA-ACE Di2から選択可能だ。アッセンブリーはコフィディスのチーム仕様に倣っており、ハンドル・ステム・シートポストはFSAで統一し、ホイールにはヴィジョン T30 CLINCHERを採用。サイズは47、49、51、53、55の5種類がラインアップされる。

今シーズンよりコフィディスが使用しているORCA OMR(Cofidisモデルとは一部仕様が異なる)今シーズンよりコフィディスが使用しているORCA OMR(Cofidisモデルとは一部仕様が異なる) (c)ポディウム


オルベア ORCA OMR Cofidisモデル
フレーム:オルカOMRカーボン
フォーク:OMRカーボン、カーボンコラム、カーボンドロップエンド、1-1/8~1-1/2
ヘッドセット:FSA 1-1/8 - 1-1/2" INTEGRATED、CARBON CUP ACB BEARINGS
クランクセット:FSA GOSSAMER PRO(ULTEGRA、ULTEGRA Di2完成車)、シマノFC-9000(DURA-ACE、DURA-ACE Di2完成車)
ギア比:フロント50×34T、リア11×28T
ハンドルバー:FSA ENERGY COMPACT
ステム:FSA ENERGY
シートポスト:FSA SL-K Di2 SB20 27.2X350MM
サドル:セラ・イタリア SLR チーム エディション
ホイール:ヴィジョン TRIMAX T30 CLINCHER
タイヤ:チャレンジ FORTE RACE 700X23 120TPI
サイズ:47、49、51、53、55
カラー:ホワイトレッド(F8)、カーボンレッド(F9)
価格(税抜):
フレームセット 420,000円
シマノ ULTEGRA完成車 490,000円
シマノ ULTEGRA Di2完成車 590,000円
シマノ DURA-ACE完成車 690,000円
シマノ DURA-ACE Di2完成車 890,000円

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