MTNキュベカをはじめとしたプロチームをサポートする1987年創業のイタリアンヘルメットブランドMETより、久々となる新型TTヘルメット「Drone HES」が登場。トレンドのショートテールに加え、独自理論に基づくワイドデザインによってエアロダイナミクスを追求したことが特徴だ。



MET Drone HES(ブラック/グリーン)MET Drone HES(ブラック/グリーン) (c)インターマックス
MET Drone HES(MTNエディション)MET Drone HES(MTNエディション) (c)インターマックスMET Drone HES(ホワイト/ブラック/レッド)MET Drone HES(ホワイト/ブラック/レッド) (c)インターマックス


今回紹介する「Drone HES(ドローン・ヘス)」はMET社にとっては約10年ぶりの新型TTヘルメットで、通算100作目という、節目となるモデルである。カタログ写真を一見しただけだと昨今のTTヘルメットとしてはオーソドックスなデザインであるが、選手達が着用した写真を見れば非常に幅が広いデザインであることがお分かり頂けるだろう。

風洞実験において、あらゆる方向からの風の影響を検証する中で、ヘルメット側面の気流に注目したMET。DHポジションにおける首周りの整流効果を向上させるためにはワイドなデザインが必要だと結論づけた結果生まれたのが、Drone HESだ。結果、時速50km/hでの走行時に10Wの抵抗削減に成功したという。

帽体は「IN-MOULDING INTELLIGENT FUSION」テクノロジーを用いて、ポリカーボネート製アウターシェルと内部の発泡フォームを強固に接合することで形成される。加えて落車時の衝撃を広範囲に分散させるポリカーボネイト製のパーツ「HES」を発泡フォームに内蔵することで、各種安全規格に適合する高い強度を確保した。またバイザーも強度に優れるポリカーボネート製で、曇りを防止するアンチフォグコーティングが施されている。

MTNキュベカとの共同開発によって誕生したMTNキュベカとの共同開発によって誕生した (c)www.met-helmets.com風洞実験を繰り返し行うことでエアロダイナミクスを追求。50km/hでの走行時に10Wの抵抗削減に成功した風洞実験を繰り返し行うことでエアロダイナミクスを追求。50km/hでの走行時に10Wの抵抗削減に成功した (c)www.met-helmets.com

MET Drone HESを着用しチームタイムトライアルを走るMTNキュベカMET Drone HESを着用しチームタイムトライアルを走るMTNキュベカ (c)インターマックス
内部には吸湿速乾性に優れるクールマックスのインナーパッドを装備し、ベンチレーションホールや内部のチャネルによる効率的なエアフローとあわせて蒸れを防止。ポリエステル製ストラップは、生地の編み方を工夫することで速乾性と強度を高めつつ軽量化を図った「AIR LITE」としている。

サイズはM(54~58)、L(59~62)の2種類。幅広で典型的な日本人頭の筆者が実際に被ってみたところ、シェル内部は縦横に丸く横幅も充分で、余裕のある装着感であった。従来モデルからはがらっと変わった装着感なので、以前のモデルが合わなかった人も、一度試着してみてはいかがだろうか。

カタログ重量はMサイズで350g、Lサイズで400gとなっているが、重心バランスが良いのか数値ほど重さを感じにくい印象だ。カラーはソリッドな印象のホワイト/ブラック/レッド、ダズル迷彩の様な幾何学模様があしらわれたブラック/グリーン、MTNキュベカレプリカとなるMTNエディションの3種類が揃う。

Drone widebody - two years in the making from Met Board on Vimeo.



MET Drone HES
サイズ:M(54~58)、L(59~62)
安全規格:CE EN 1078、JCF公認
重 量:350g(Mサイズ)、400g(Lサイズ)
カラー:ホワイト/ブラック/レッド、ブラック/グリーン、MTNエディション
価 格:39,800円(税抜)


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