国内ホビーレースの中でも珍しい、ステージレース形式のイベント「2days race in 木祖村」が今年も開催される。2005年から続く人気大会は、5月16日~17日にかけて開催される予定で、現在参加者を募集中だ。以下リリースよりお伝えしよう。



国内ホビーレースの中でも珍しい、ステージレース形式のイベント 2days race in 木祖村国内ホビーレースの中でも珍しい、ステージレース形式のイベント 2days race in 木祖村
2015年5月16、17日に『2days race in 木祖村』が開催されます。2005年から長野県木祖村で開催しており、土曜日は8.5kmの個人タイムトライアルと81kmのロードレース、日曜日は126kmのロードレースと2日間で3ステージある本格的なステージです。

アマチュア選手やこれからトップを目指す若手選手たちに本格的なステージレースを経験してもらいたいと開催されるレースで、ツアー・オブ・ジャパンと日程を重ねており、UCIコンチネンタル登録以上の有力チームは原則的に出場しません。

コースは1周9kmの味噌川ダムの周辺をまわるだけの一見単調なコースですが、レースを活性化させるために、途中にスプリント地点や山岳賞を設けるだけでなく、中間地点とゴール地点でのボーナスタイムも付与され、ステージレースの醍醐味が味わえる日本でも数少ない本格ステージレースとなっています。5人~4人の選手から構成されるチームでの出場が必須となっており、リーダージャージを狙うチームは必然的にチームプレーが重要となっています。

レースはTTから始まるレースはTTから始まる リーダージャージを守るため集団をコントロールするリーダージャージを守るため集団をコントロールする 各賞ジャージの選手たち各賞ジャージの選手たち 昨年度の総合1位の水野恭兵(シエルヴォ奈良)、2位の中井路雅(京都産業大学)、3位の鈴木龍(筑波大学&SEKIYA feat MASAKA)昨年度の総合1位の水野恭兵(シエルヴォ奈良)、2位の中井路雅(京都産業大学)、3位の鈴木龍(筑波大学&SEKIYA feat MASAKA) ステージレースなので、リーダージャージもあり、総合トップのリーダージャージは黄、スプリント賞ジャージは緑、U23は白、そして40歳以上のオーバー40はピンクが与えられます。若者たちに混じって、必死にジャージを狙い戦うオーバー40争いも見どころの一つです。

土曜日の個人タイムトライアルは、スタート台からの本格的なスタートで、メカニックサポート付きチームカーが伴走します。チームカーからアニメソングを流しているチームもあり、マンガ『弱虫ペダル』の気分を味わう事もできます。暫定上位3名はホットシートが準備されており、トップカテゴリーの個人タイムトライアルと同じことが楽しめます。そして何より、8.5kmという距離は国内ステージレースのタイムトライアルでは最長となっています。

土曜日午後からは81km、日曜日は126kmのロードレースが行われます。必死に食らいつかなければならない登り坂もありますが、コースの大部分はダム湖周回路でほぼ平坦。集団にぶら下がっているだけならば、タイムトライアルで先頭から2分以上遅れた選手も完走でき、集団走行が上手いと完走できるコースになっています。

ただ、集団にいて最後の運だけで勝てると言うわけではないのがこのレースの面白いところです。ステージレースというのは、個人タイムトライアルの力、集団走行の技術、ゴール前の登坂力、2日間戦える持久力、個人総合成績を計算する戦略など選手の総合力が問われる大会であり、毎年なにかしらのドラマが生まれています。

ちなみに、昨年は2日目に有力な8人の逃げができ、そこから3人に絞られ総合14位だった鈴木龍(筑波大学&SEKIYA feat MASAKA)がボーナスタイムを稼ぎラスト1周で暫定総合3位に浮上したことがレース実況で伝えられ、会場も盛り上がりました。そして、彼はそのステージで勝利しました。

こうして実業団で70kmのレースを経験している選手がステップアップする前に、実業団トップカテゴリーの距離とスピードに通用するのか試すことができるいい機会となっています。そして、今年からこのレースの総合上位10名には、全日本選手権自転車競技大会ロードレースの参加の資格が与えられることになりました。
参考リンク:全日本選手権自転車競技大会ロードレース資格基準(PDF)

全日本選手権の参加資格を取得できる大会の半数はUCI国際競技会か国民体育大会のような都道府県代表の形で参加する大会です。クラブチームの選手たちにとって、数少ない参加資格を取得できる一つのチャンスです。

最後に、このレースのもう一つの特徴として2日目の午前には前日完走できなかった選手が出場できる『残念レース』があります。体調が悪かったとか落車に巻き込まれて初日にリタイアしても、翌日本戦とは別のレースを走ることができます。参加した選手には2日間たっぷり走ってもらおうとの主催者の計らいです。昨年の2days race in 木祖村で総合優勝を上げた水野恭兵(シエルヴォ奈良MIYATA-MERIDAサイクリングチーム)は、前年残念レースで優勝した選手でした。

アマチュアチームの選手や若手の選手たちには、ぜひこの本核的ステージレースを経験して、本当のロードレースの駆け引きや辛さ、楽しさを味わってもらいたいと思います。


参加締め切りは4月15日まで、詳細はオフィシャルサイトをご覧下さい。

■耳寄り情報1
 東京から中央道塩尻インター経由3時間、京都から伊那インター経由4時間。土曜日の朝に出発して間に合う時刻、9:00から10:00までライセンスコントロールが可能です。1時間のロードレースと同じ1泊2日の日程で、チームカー伴走付き個人TTとロードレース2本合計210kmを走ることが出来ます。

■耳寄り情報2
選手5名+スタッフ2名が確保できそうもない場合、別のクラブから選手を借りて、ジャージを統一すれば「ジョイントチーム」として参加できます。参加選手が足りないチームに助っ人として、場合によっては「傭兵エース」として参加することも可能です。僅かな違いは、誰が監督、メカニックになるかということです。もし、周りにジョイントするクラブの当てがない「孤独な実力選手」は テクニカルガイドに従い、セクレタリーに相談すれば、ジョイントできるチームを紹介します。
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