クリストファー・ホーナー(アメリカ)、イェンス・フォイクト(ドイツ)、ダヴィデ・レベッリン(イタリア)、ボビー・ジュリック(アメリカ)はいずれも1971年生まれの43歳。1990年代からトップレースを走ってきたベテランたちはそれぞれが違う役目を担ってロードレースに関わっている。



トレックファクトリーレーシングの相談役を担うイェンス・フォイクト(ドイツ)トレックファクトリーレーシングの相談役を担うイェンス・フォイクト(ドイツ) photo:Trek Factory Racing今シーズンをもって現役を引退し、キャリアの最後にアワーレコードを更新したフォイクトはコンサルタント(相談役)として引き続きトレックファクトリーレーシングに関わる。フォイクトは「チームの中でアクティブな役割を担うことになる。コーチングから選手のモチベーションアップ、若手の手助けを行なうとともに、監督資格取得後に数レースでチームカーのハンドルを握る予定だ」とコメント。フォイクトはスペインで開催中のトレーニングキャンプに合流しており、2015年1月のツアー・ダウンアンダーにも帯同する予定だ。

ダヴィデ・レベッリン(イタリア、CCCポルサット)ダヴィデ・レベッリン(イタリア、CCCポルサット) photo:Kei Tsujiジュリックはショーン・イェーツ(イギリス)やフランシスコハビエル・ビーラ(スペイン)とともにティンコフ・サクソへ。ジュリックはチームCSC時代から親しいビャルヌ・リースGM率いるロシアチームのヘッドコーチの職に就く。ジュリックは引退直後の2009年に当時サクソバンクの育成マネージャーを担っていたが、2015年からはより踏み込んだコーチングを行なう。「トレーニングだけではなく、選手たちの日常にまで深く関わるような役割を担いたい。戦略的なアドバイスからリカバリー方法、栄養学など、細部に至るまで気を配るつもりだ」とジュリックは語っている。

ランプレ・メリダとの契約更新を逃したホーナーはアメリカのUCIコンチネンタルチームエアガス・セイフウェイに移籍。現役選手としてレースを続行しながら若い選手を指導して行く。

同じく現役を続行するのがレベッリンだ。2015年8月に44歳になるレベッリンはポーランドのUCIプロコンチネンタルチームCCCポルサットと1年間契約を更新。今年10月にジロ・デッレミッリアで優勝するなど健在ぶりをアピールしたレベッリンはガゼッタ紙の取材に「今日(10日)チームと契約を更新した」と述べている。

ロードレースの各方面で活躍する1971年生まれの選手/コーチたち。ちなみにランス・アームストロング(アメリカ)やタイラー・ハミルトン(アメリカ)、ジルベルト・シモーニ(イタリア)、レオナルド・ピエポリ(イタリア)、クリストフ・モロー(フランス)、フレデリック・ゲドン(フランス)も同年生まれだ。

text:Kei Tsuji

最新ニュース(全ジャンル)