オリカ・グリーンエッジやIAMサイクリングの走りを支えるバイクブランド、スコット。昨季登場したエンデュランスレーサー「SOLACE」シリーズの末弟モデル「SOLACE 30」のコンポーネントが変更され、11速化を果たした新型シマノ105仕様となって登場している。



スコット SOLACE 30スコット SOLACE 30 (c)スコットジャパン
剛性と快適性の相反する性能の両立をコンセプトに開発されたのが「SOLACE(ソレイス)」シリーズ。ペダリング力を効率良く推進力へ変換するための「パワーゾーン」と積極的に振動を吸収する「コンフォートゾーン」という様に部位ごとに役割を持たせたユニークな設計によって剛と柔を兼ね備えることに成功したバイクだ。

「コンフォートゾーン」とされているのは弓なりの滑らかなラインで連結されたトップチューブとシートステー、そしてシートチューブにフォークの先端という4箇所。中でも特徴的なのが最も細い部分で直径10.8mmほどの極細シートステーだ。加えて、リアブレーキをBB下に設けることでシートステー間のブリッジを廃し、優れた振動吸収性を実現している。

フレームを「コンフォートゾーン」と「パワーゾーン」に分割することで剛性と快適性の両立に成功フレームを「コンフォートゾーン」と「パワーゾーン」に分割することで剛性と快適性の両立に成功 (c)スコットジャパン下側1-1/4インチのテーパードヘッドによって安定感ある操作性を実現した下側1-1/4インチのテーパードヘッドによって安定感ある操作性を実現した (c)スコットジャパン

駆動ロスの低減に寄与する左右非対称設計のシートステー駆動ロスの低減に寄与する左右非対称設計のシートステー (c)スコットジャパンBBシェルにはPF86規格を採用し剛性を高めたBBシェルにはPF86規格を採用し剛性を高めた (c)スコットジャパン


一方の「パワーゾーン」とされているのはヘッドチューブ、ダウンチューブ、BB、シートステー、フォークのクラウンで、FoilやADDICTといったピュアレーシングモデルの流れを汲み剛性を強化。各チューブにボリュームを持たせのはもちろんのこと、下側1-1/4インチのテーパードヘッドによってハンドリング性能を高め、ワイドなPF86規格のBBシェルや左右非対称設計のチェーンステーをによって駆動ロスを最小限とした。

今回紹介する「SOLACE 30」は末弟モデルという位置付け(2014モデルのインプレッションはこちらから)
。フレームデザインは最上位モデルとも共通とする一方で、HMFカーボンとすることで性能を可能な限り維持しながら手頃な価格としている。それでも、フレーム単体で890gとスコットらしく軽量に仕上がっている。

パヴェなど荒れた路面でライダーの疲労を低減してくれるパヴェなど荒れた路面でライダーの疲労を低減してくれる (c)スコットジャパンアップライトなライディングポジションを可能とするエンデュランスジオメトリーを採用するアップライトなライディングポジションを可能とするエンデュランスジオメトリーを採用する (c)スコットジャパン


販売パッケージは完成車のみ。メインコンポーネントにはリア11速となったシマノ新型105を、ホイールには同じくシマノのWH-RS11を採用している。ハンドル/ステム/シートピラー/サドルはシンクロスで統一。カラーは爽やかなホワイト/ブラック/グリーンの1色のみ展開される。

サイズはXXS/47、XS/49、S/52、M/54、L/56、XL/58、XXL/61と7種類が揃う。ジオメトリーはレーシングモデルよりもトップチューブを短く、ヘッドアングルを寝かせ、トップチューブを長目とし、アップライトなポジショニングを可能として、長距離・長時間走行時のライダーへの負担を低減している。



スコット SOLACE 30
フレーム素材:HMF
コンポーネント:シマノ 5700系105
サイズ:XXS/47、XS/49、S/52、M/54、L/56、XL/58、XXL/61
重 量:8.10kg(Mサイズ)
価 格:265,000円(税抜)


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