ゴール前は1kmの直線。ラスト100mで力強く飛び出したのはキルシプー。追い込む宮澤を振り切り圧巻の2連勝。またこのステージは法政大学勢が逃げや結果で存在を示した。

70km地点 逃げる10人70km地点 逃げる10人 photo:Hideaki.TAKAGI9月11日(金)、第4ステージが豊富町から下川町までの179.8kmで行われた。コースは序盤に標高差410m平均6%勾配と北海道では急な部類の知駒峠がある。その後は大きく緩やかなアップダウンを経てゴールの下川町へ下ってくる。最後は町内を1周してゴール。朝までの雨が上がり、晴れ。湿度は低くさわやか。風は強めだが内陸部のため前日ほどには影響しない。

スタート後、三瀧光誠(チームブリヂストン・アンカー)とリンデ・キャスパー(G&M HORSENS)が逃げる。知駒峠で吸収、新たに10人の逃げができる。清水都貴・増田成幸(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)、狩野智也(シマノレーシング)、綾部勇成(愛三工業)、井上和郎・佐野淳哉(TEAM NIPPO-COLNAGO)、青柳憲輝・早川朋宏(法政大学)、西薗良太(東京大学)ら強力なメンバーのため、メイン集団は差を大きく広げない。KOMは青柳が1位通過、個人総合山岳リーダーの清水は2位でその差が縮まる。

1回目の中頓別HSは逃げメンバーの綾部が1位通過、その逃げは70km過ぎで吸収され、中盤の原生林地帯へ入る。

70km地点 牧草地帯を走るメイン集団70km地点 牧草地帯を走るメイン集団 photo:Hideaki.TAKAGI
80km過ぎ、パク・センホ(大韓民国チーム)が抜け出し、2回目の歌登HSは朴が1位、宮澤2位、盛一大(愛三工業)3位通過で宮澤は総合2位の盛との差をさらに1秒広げる。

100km過ぎ、早川とマキシム・ジェンキンス(G&M HORSENS)が逃げる。早川は2回目の逃げだ。この2人は逃げ続けゴールを目指す。その2人を追って増田と飯野嘉則(シマノレーシング)が1分差で続くが吸収される。ラスト10kmを切って早川とジェンキンスはメイン集団が吸収、その中で盛と鈴木真理(シマノレーシング)らが落車に巻き込まれるがその後復帰。
ゴール ヤン・キルシプー(ルトゥーア)が抜け出すゴール ヤン・キルシプー(ルトゥーア)が抜け出す photo:Hideaki.TAKAGI

ラスト3kmで伊藤雅和(鹿屋体育大学)らが逃げるがラストの下川町内周回でコースミス。メイン集団はラスト1kmのゴール前直線へ。ザッカリ・デンプスター(ドラパック・ポルシェ)が先行、さらにキルシプー、宮澤の順で続く。ラスト100mでキルシプーがデンプスターに並び、宮澤は最後の追い込みを見せるがキルシプーが先着。ステージ2連勝を飾った。

3日続けての集団ゴール。秒差の争いだが梅丹勢がきっちりとレース全体をコントロール。宮澤は2位盛との差をさらに拡げた。シマノは積極的に動くが勝負どころで中切れに遭い、愛三とともに主力選手が落車に遭うなどで2ステージ続けて力をなかなか発揮できない。

ゴールスプリントを競ったヤン・キルシプー(ルトゥーア)と宮澤崇史(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)ゴールスプリントを競ったヤン・キルシプー(ルトゥーア)と宮澤崇史(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン) photo:Hideaki.TAKAGI
2連勝のキルシプーは全身筋肉の塊といった体形。爆発的な加速は圧巻だが、山岳区間の上りで遅れ、下りで復帰している。今年のコースは頂上ゴールがなく、すべて平地。しかも後半の平地が長いのでスプリンターたちの出番になっている。

翌日第5ステージは事実上大きなタイム差を逆転する最終ステージ。標高差1000mの吹上温泉への上りが待ち構える。その後の平坦区間が長いが、山岳スペシャリストたちの競演に期待したい。

結果
第4ステージ
1位 ヤン・キルシプー(ルトゥーア)4時間25分35秒
2位 宮澤崇史(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)
3位 パク・センホ(大韓民国チーム)
4位 ザッカリ・デンプスター(ドラパック・ポルシェ)
5位 マリウス・ヴィズィアック(NIPPO)
6位 鈴木真理(シマノレーシング)

個人総合順位(第4ステージ終了時点)
1位 宮澤崇史(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)11時間30分00秒
2位 盛一大(愛三工業)+10秒
3位 ザッカリ・デンプスター(ドラパック・ポルシェ)+13秒
4位 マリウス・ヴィズィアック(NIPPO)+15秒
5位 西谷泰治(愛三工業)+17秒
6位 廣瀬敏(NIPPO)+22秒

U23個人総合順位(第4ステージ終了時点)
1位 内間康平(鹿屋体育大学)11時間30分27秒
2位 西薗良太(東京大学)+08秒
3位 早川朋宏(法政大学)+11秒

個人総合ポイント賞(第4ステージ終了時点)
1位 宮澤崇史(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)71点
2位 ヤン・キルシプー(ルトゥーア)50点
3位 ザッカリ・デンプスター(ドラパック・ポルシェ)50点

個人総合山岳賞(第4ステージ終了時点)
1位 清水都貴(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)21点
2位 青柳憲輝(法政大学)17点
3位 マキシム・ジェンキンス(G&M HORSENS)6点

団体総合時間賞(第4ステージ終了時点)
1位 愛三工業レーシングチーム 34時間31分01秒
2位 TEAM NIPPO-COLNAGO +09秒
3位 EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン +18秒

photo&text:高木秀彰

最新ニュース(全ジャンル)