2014年のUCIワールドツアーランキングでトップに輝いたアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)らがスペイン・マドリードで行なわれた授賞式に出席。UCI(国際自転車競技連合)のブライアン・クックソン会長から栄光のトロフィーを受け取った。



授賞式に出席したアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)ら授賞式に出席したアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)ら photo:rfec.com


クックソンUCI会長からトロフィーを受け取ったアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)クックソンUCI会長からトロフィーを受け取ったアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) photo:rfec.com授賞式が行われたのはスペイン・マドリードにあるテレフォニカ本社(モビスターの親会社)。式にはクックソンUCI会長をはじめ、RFEC(スペイン自転車競技連盟)のホセルイス・ロペスセロン会長やスペインスポーツ省のミゲール・カルデナル大臣が出席した。

モビスターのウンスエGM、UCIのクックソン会長、個人ランキング首位のバルベルデ、RFECのロペスセロン会長モビスターのウンスエGM、UCIのクックソン会長、個人ランキング首位のバルベルデ、RFECのロペスセロン会長 photo:rfec.comUCIワールドツアー最終戦ツアー・オブ・北京終了後に発表された最終ランキングの通り、個人ランキングトップに輝いたのはバルベルデ。2014年はフレーシュ・ワロンヌやクラシカ・サンセバスティアンで優勝するとともに、ツール・ド・フランスとブエルタ・ア・エスパーニャでポイントを伸ばした。2006年と2008年にUCIプロツアーの年間チャンピオンに輝いているバルベルデにとって、UCIワールドツアーで頂点に立つのはこれが初めて。2009年は2位、2013年は3位だった。

2月から10月まで安定した走りを見せ、レース出場77日間の中で11勝を挙げるとともに30回におよぶトップ10フィニッシュを果たしたバルベルデは「間違いなく良いシーズンだった。このトロフィーは良いシーズンの証明だ。1年の努力が報われた気分。ツールでステージ優勝を飾りたかったけど、これ以上のものは望めないよ」とコメント。また、2015年に向けて「ツールの表彰台と世界選手権が大きな目標だ」と語っている。

2年連続チームランキングトップに輝いたモビスターからはエウセビオ・ウンスエGMが出席。チームキャンプ参加のためにコロンビアからスペインに渡ったばかりのジロ・デ・イタリア覇者ナイロ・キンタナ(コロンビア)も顔を揃えた。

UCIワールドツアートロフィーだけではなく、80年代のレイノルズ時代からスペインのロードレース界を牽引するモビスターにはスポーツ勲章も同時に贈られることに。「選手やスタッフを含めたメンバー全員の努力の賜物だ」とウンスエGMは語る。

「テレフォニカ本社でこのトロフィーを受け取ることを誇りに思う。スペイン全国の自転車教室やユースチーム、若い選手たち、その家族や指導者たちとこのタイトルを分かち合いたい。スペインが(不況により)難局を迎えている状況でも、彼らはこのスポーツを前進させようと努力している。この勝利がスペインにおいてロードレースの地位を再び向上させる契機になれば」。

国別ランキングトップのトロフィーを受け取ったのはRFECのロペスセロン会長。また、個人ランキング2位のアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ)に代わって、マネージャーを務める兄のフラン・コンタドールがトロフィーを受け取った。

text:Kei Tsuji