実業団トラックのチャンピオンを決める大会が伊豆ベロドロームで行なわれた。岩井商会レーシングとイナーメ信濃山形が4勝ずつを挙げ、2014年度の実業団レースすべてが終わった。



11月16日(日)に静岡県伊豆市の伊豆ベロドロームで行なわれた第45回JBCF全日本トラックチャンピオンシップは、東西JBCFトラック大会や前年度同大会入賞者などが優先的に出場できる、実業団トラックのチャンピオンを決める大会だ。

男子スプリント 1位 伊藤信(岩井商会レーシング)男子スプリント 1位 伊藤信(岩井商会レーシング) photo:Hideaki TAKAGI男子1kmタイムトライアル 1位 下沖功児(湘南愛輪会)1分05秒224男子1kmタイムトライアル 1位 下沖功児(湘南愛輪会)1分05秒224 photo:Hideaki TAKAGI1日で男子8種目、女子2種目の全10種目が行われ、岩井商会レーシングは男子スプリント、男子チームスプリント、女子500mタイム・トライアル、女子3kmインディヴィデュアル・パーシュートの4種目を制覇。ロードレースでも活躍するイナーメ信濃山形は男子チームパーシュート、男子4kmインディヴィデュアル・パーシュート、男子ケイリン、男子ポイントレースの4種目を制覇するという活躍を見せた。

男子スプリント

予選で11秒370のトップタイムを出した伊藤信(岩井商会レーシング)はその後もストレート勝ちし優勝。上位3人は予選タイムどおりの順位に並んだ。

1位 伊藤信(岩井商会レーシング)
2位 丸田直(湘南愛輪会)
3位 小林清仁(航空電子自転車競技部)

男子1kmタイムトライアル

昨年2位の下沖功児(湘南愛輪会)が、今年はタイムを縮めて1分05秒224の好タイムで圧勝。2位以下に2秒のタイム差をつけた。

1位 下沖功児(湘南愛輪会)1分05秒224
2位 奥平充男(岩井商会レーシング)1分07秒182
3位 湯浅大輔(チーム・チェブロ)1分07秒305



男子4km、ユース3kmインディヴィデュアル・パーシュート

男子4kmインディヴィデュアル・パーシュート 1位 中村龍太郎(イナーメ信濃山形)4分49秒324男子4kmインディヴィデュアル・パーシュート 1位 中村龍太郎(イナーメ信濃山形)4分49秒324 photo:Hideaki TAKAGI男子ユース3kmインディヴィデュアル・パーシュート 優勝の清水大地(SUPER-K ATHLETE LAB.)男子ユース3kmインディヴィデュアル・パーシュート 優勝の清水大地(SUPER-K ATHLETE LAB.) photo:Hideaki TAKAGI


ロードレースでも活躍する中村龍太郎(イナーメ信濃山形)が4分49秒324の好タイムで優勝。同チームで昨年覇者のポール・ソールズベリーに3秒近い差をつけての勝利。

1位 中村龍太郎(イナーメ信濃山形)4分49秒324
2位 ポール・ソールズベリー(イナーメ信濃山形)4分52秒050
3位 林航平(TOKYO VENTOS)4分53秒211

男子ユース3kmインディヴィデュアル・パーシュート
1位 清水大地(SUPER-K ATHLETE LAB.)4分15秒265



男子ケイリン

男子ケイリン 皿屋豊(イナーメ信濃山形)が優勝男子ケイリン 皿屋豊(イナーメ信濃山形)が優勝 photo:Hideaki TAKAGI
1回戦を先行のまま11秒4の上がりタイムで1位通過した皿屋豊(イナーメ信濃山形)が2回線もトップ通過。決勝では5番手から発進し自力で先頭へ上がり逃げ切って優勝。「2回戦までは団抜き、1キロ、ケイリンが重なっていたので先行で。決勝は後ろだったので不安でしたが一発でかけました。去年は先行して最後4位だったのでリベンジできて嬉しいです。先行でなくとも勝てて自信がつきました」と語る。Jプロツアー開幕戦で2位の脚は本物だ。

1位 皿屋豊(イナーメ信濃山形)
2位 大村慶二(Team Logisty Jack)
3位 市川英昭(湘南愛輪会)



男子スクラッチ(10km) 優勝は湯浅大輔(チーム・チェブロ)男子スクラッチ(10km) 優勝は湯浅大輔(チーム・チェブロ) photo:Hideaki TAKAGI男子スクラッチ(10km)

大きな逃げができない展開の中、残り5周で清水洋一(FAST LANE Racing)が単独で抜け出し、それを残り2周で捕らえた湯浅大輔(チーム・チェブロ)が優勝した。

1位 湯浅大輔(チーム・チェブロ)
2位 羽田野隆彦(SUPER-K ATHLETE LAB.)
3位 小清水拓也(TOKYO VENTOS)

男子ポイントレース 中村龍太郎(イナーメ信濃山形)と山田哲治(マリンゴールドTT・SOYOタイヤ・福ちゃん新聞)が競り合う男子ポイントレース 中村龍太郎(イナーメ信濃山形)と山田哲治(マリンゴールドTT・SOYOタイヤ・福ちゃん新聞)が競り合う photo:Hideaki TAKAGI男子ポイントレース(30km)

中盤以降はイナーメ信濃山形の中村龍太郎とポール・ソールズベリー、そして昨年の覇者でベテランの山田哲治(マリンゴールドTT・SOYOタイヤ・福ちゃん新聞)の戦いとなり、常に先手で仕掛けた中村が圧倒し優勝。

1位 中村龍太郎(イナーメ信濃山形)46p
2位 山田哲治(マリンゴールドTT・SOYOタイヤ・福ちゃん新聞)31p
3位 ポール・ソールズベリー(イナーメ信濃山形)31p



男子チームパーシュート 1位 イナーメ信濃山形 4分36秒989男子チームパーシュート 1位 イナーメ信濃山形 4分36秒989 photo:Hideaki TAKAGI
男子チームスプリント 1位 岩井商会レーシング 49秒406男子チームスプリント 1位 岩井商会レーシング 49秒406 photo:Hideaki TAKAGI
女子500mタイム・トライアル 優勝の小坂知子(岩井商会レーシング)女子500mタイム・トライアル 優勝の小坂知子(岩井商会レーシング) photo:Hideaki TAKAGI女子3kmインディヴィデュアル・パーシュート 優勝の長澤彩(岩井商会レーシング)3分55秒332女子3kmインディヴィデュアル・パーシュート 優勝の長澤彩(岩井商会レーシング)3分55秒332 photo:Hideaki TAKAGI


男子チームパーシュート
1位 イナーメ信濃山形 4分36秒989

男子チームスプリント
1位 岩井商会レーシング 49秒406
2位 チーム・チェブロ 50秒215
3位 TOKYO VENTOS 51秒904

女子500mタイム・トライアル
1位 小坂知子(岩井商会レーシング)38秒586

女子3kmインディヴィデュアル・パーシュート
1位 長澤彩(岩井商会レーシング)3分55秒332

phot&text:高木秀彰

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