アフリカ大陸最高峰キリマンジャロ山に挑戦していたティンコフ・サクソの選手&スタッフが5日間の日程で標高5,895mの山頂に到達。悪天候に悩まされながらも70%のメンバーが登頂を果たし、無事に下山した。



山頂を目指すティンコフ・サクソ一行山頂を目指すティンコフ・サクソ一行 photo:Tim de Waele
ベースキャンプで食事をとるビャルヌ・リース監督らベースキャンプで食事をとるビャルヌ・リース監督ら photo:Tim de Waeleビャルヌ・リース監督とイヴァン・バッソ(イタリア)ビャルヌ・リース監督とイヴァン・バッソ(イタリア) photo:Tim de Waele


山頂を目指すアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ)山頂を目指すアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ) photo:Tim de Waele「新たな経験だった。チーム全体が一つになって美しい時間と難しい局面を共有。天候は味方してくれなくて、最初の3日間はずっと雨降りだった。濡れた衣服や寝袋、テントのような用具を乾かすことが出来ないほどの悪天候。身体的な疲労や標高3,800m超えによる高山病は問題なかったけど、天候には悩まされたよ」。下山したアルベルト・コンタドール(スペイン)はコメントする。

山頂アタックを待つアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ)山頂アタックを待つアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ) photo:Tim de Waeleチームビルディングの一環として行なわれたティンコフ・サクソのキリマンジャロ挑戦。総勢72名のメンバーはいくつものチームに別れてキリマンジャロ山の頂上を目指した。

標高5,895のキリマンジャロ山頂で記念撮影する選手たち標高5,895のキリマンジャロ山頂で記念撮影する選手たち photo:Tim de Waele登頂を果たしたのは51名のメンバー。朝4時半、ロベルト・キセロフスキー(クロアチア)やミカエル・アンデルセン(デンマーク)とともにコンタドールは第1チーム内で最初に山頂に到達した。「もちろん一番の試練は最終日の山頂アタックだった。標高4,600mの最終キャンプ地から標高5,895mのキリマンジャロ山頂まで一気に登る。山頂で日の出を見るために夜23時半に起きたんだ。前夜は風が強くて登れる状況ではなかったものの、幸い風が弱まったので決行した」。

人生で最も高い地点に到達したコンタドールは「標高に身体がどう反応するのか分からなかった。でも身体の感触はとても良かったよ。標高5,400mを過ぎてから胃腸に違和感が出たもののすぐに消えた」と振り返る。「中には高山病で引き返すメンバーや、助けを借りないと登れないメンバー、何が起こったか覚えていない状態でベースキャンプに戻ったメンバーもいた。でもそれこそが今回の挑戦の意義だった。チームワークで状況を判断し、力を合わせて難局に立ち向かうこと。決してイージーではなかったけど、目標は達成された」。

コンタドールや宮島正典マッサーを含め、メンバー全員が帰国済みだ。「ダブルツールという自分にとって最もチャレンジングなシーズンになるであろう2015年に向けて良い経験になったよ。今はしっかりリカバリーして、自分の本業であるバイクに集中するよ」と、コンタドールは来シーズンに向けて意気込んだ。

text:Kei Tsuji
photo:Tim de Waele

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