2013年のブエルタ・ア・エスパーニャ覇者クリストファー・ホーナー(アメリカ)の2015年所属チームは未定だ。イタリアのランプレ・メリダはホーナーに契約延長のオファーを出さず。移籍交渉が進んでいるものの依然として2015年シーズンの所属チームは決まっていない。



クリストファー・ホーナー(アメリカ、ランプレ・メリダ)クリストファー・ホーナー(アメリカ、ランプレ・メリダ) photo:Cor Vos


2014年1月、所属チームが見つからないホーナーに1年契約のオファーを出したランプレ・メリダ。しかしホーナーはトレーニング中の落車事故でジロ・デ・イタリアを欠場するなど、シーズン前半から思うような走りを出来なかった。後半にかけて復調してツール・ド・フランス総合17位、ツアー・オブ・ユタ総合2位という成績を残したが、シーズン勝利数は0に終わっている。

クリストファー・ホーナー(アメリカ、ランプレ・メリダ)クリストファー・ホーナー(アメリカ、ランプレ・メリダ) photo:Makoto Ayanoランプレ・メリダは契約延長のオファーを出さず、ホーナーを放出することを発表。チームはプレスリリースの中で以下のようにコメントしている。「彼の自転車競技への情熱や積極的な姿勢、チームへの自己犠牲や努力には大変感謝している。豊かな経験を若い選手と共有するなど、全ての面でクリスは本当のプロフェッショナルだった。クリスの明るい未来を願っている。キャリアの早い時期にクリスと出会い、もっと長い関係を築くことが出来ればよかった」。

現在ホーナーの代理人を務める元プロ選手のバーデン・クック氏は奔走中だ。事実上UCIワールドチームは2015年シーズンのラインナップを確定させているため、ヨーロッパやアメリカのUCIプロコンチネンタルチームの移籍が有力視されているが、ポーランドのCCCポルサットやアメリカのジェリーベリー、そしてジェイミスはホーナーとの契約を否定している。

ホーナーの他にもランプレ・メリダは主力選手を放出。ブエルタ・ア・エスパーニャでステージ優勝を飾ったビネル・アナコナゴメス(コロンビア)はモビスター、ルーカ・ワッケルマン(イタリア)はネーリソットリ、そしてダミアーノ・クネゴ(イタリア)はNIPPOヴィーニファンティーニに移籍する。一方でツール・ド・北海道にも出場したチームガストのフェン・チュンカイ(台湾)やモビスターのルーベン・プラサ(スペイン)の獲得を発表済みだ。

text:Kei Tsuji