10月25日に開催されるツール・ド・フランスさいたまクリテリウムpresented by ベルーナに出場するトップライダーが前日の記者会見に出席。ツールチャンピオンのヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)らが大会に向けての抱負を語った。



記者会見に出席した選手たちが手を合わせる記者会見に出席した選手たちが手を合わせる photo:Kei Tsuji


ステージに上がる清水勇人さいたま市長ステージに上がる清水勇人さいたま市長 photo:Kei Tsuji「初開催の昨年は日本でどのような大会になるのか分からなかったが、実際は素晴らしい成功を収めた。天候に恵まれなかった昨年とは異なり、今年は好天が予想されます。昨年よりも多くのスター選手が揃っており、多くの観客が集まることを期待しています」。ツール・ド・フランス主催者A.S.O.のジャンエティエンヌ・アモリー氏は会見でそう期待を寄せた。

A.S.O.のジャンエティエンヌ・アモリー氏A.S.O.のジャンエティエンヌ・アモリー氏 photo:Kei Tsuji大会は120以上の国々で放送される予定。コースのエンターテイメント性や出場選手の豪華さを見ても、第2回大会は更なるレベルアップを感じさせる。清水勇人さいたま市長も「超一流の選手をさいたまに迎えることが出来て光栄です。125万のさいたま市民を代表して選手たちを歓迎したい」と延べた。

ペーター・サガン(スロバキア、キャノンデール)とクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)ペーター・サガン(スロバキア、キャノンデール)とクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ) photo:Kei Tsuji記者会見にはツール総合優勝者ニーバリをはじめ、山岳賞のラファル・マイカ(ポーランド、ティンコフ・サクソ)やポイント賞のペーター・サガン(スロバキア、キャノンデール)、そして昨年のツール覇者&さいたま覇者クリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)が出席。迎え撃つ日本勢として新城幸也(ユーロップカー)と別府史之(トレックファクトリーレーシング)の他、今シーズン限りでの引退を発表したさいたま出身の清水都貴(ブリヂストンアンカー)も出席した。

ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)とラファル・マイカ(ポーランド、ティンコフ・サクソ)ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)とラファル・マイカ(ポーランド、ティンコフ・サクソ) photo:Kei Tsuji「日本のファンと接することが出来て本当に良かったし、マイヨジョーヌを着て走る素晴らしい機会だった」と2年連続出場のクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)は語る。「また戻ってくることが出来て嬉しい。日本のファンの前で走ることが出来て嬉しく思う。フルーミーと同様、昨年のクリテリウムは素晴らしい思い出になった。今年もレース先頭で走りたい」と話すのはサガン。時差ボケとタイトスケジュールの影響で疲れの色を見せていたものの、日本を存分に楽しんでいる様子が伺える。

初出場のニーバリは「暖かい声援を受けて感激している」と、会場の熱狂ぶりに驚く。実際に選手たちが宿泊しているラフレさいたまのロビーでは詰めかけたファンにサイン攻めに遭うシーンも。ヨーロッパから遠く離れた日本でここまで熱烈な歓迎を受けることは予想していなかったようだ。

「ジャパンカップに参加したことがあり、今回が2回目の来日。暖かいファンに囲まれて走ることを楽しみにしている」とマイカ。ステージに上がった選手に限らず、事前の交流会に出席した海外選手たちは一様に「日本のファンの歓迎ぶりは凄い」と口を揃えた。

「2回目となるさいたまに戻ってくること嬉しく思います。昨年はすごい盛り上がりで、走っていた気持ちよかった。天気が良いみたいなので成績を残したいですね」と新城。続いて別府は「さいたまを走ることを見据えて、シーズン序盤からこのレースをコンディションを合わせてきた。去年は勝負に絡めなかったので積極的な走りをしたい」とコメントする。

「18年前にロードレースに初めて出会ったさいたまの地でここまでロードレースが盛り上がっていることを嬉しく思います」。地元さいたまでのラストランを迎える清水はそう語った。



別府史之(トレックファクトリーレーシング)と新城幸也(ユーロップカー)別府史之(トレックファクトリーレーシング)と新城幸也(ユーロップカー) photo:Kei Tsuji地元さいたま出身の清水都貴(ブリヂストンアンカー)地元さいたま出身の清水都貴(ブリヂストンアンカー) photo:Kei Tsuji


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