長崎がんばらんば国体トラック2日目は1kmTTの決勝が行なわれ、成年は相馬義宗(岐阜・朝日大)が1分05秒852で連覇、少年は坂本紘規(青森・八戸工高)が1分08秒289で優勝。特に成年は6秒台でも6位とハイレベルな戦いに。



成年1kmタイム・トライアル 1位 相馬義宗(岐阜・朝日大)1分05秒852成年1kmタイム・トライアル 1位 相馬義宗(岐阜・朝日大)1分05秒852 photo:Hideaki TAKAGI
成年1kmタイム・トライアル 1位の相馬義宗(岐阜・朝日大)1分05秒852成年1kmタイム・トライアル 1位の相馬義宗(岐阜・朝日大)1分05秒852 photo:Hideaki TAKAGI成年1kmタイム・トライアル 2位 深瀬泰我(静岡・法政大)1分06秒052成年1kmタイム・トライアル 2位 深瀬泰我(静岡・法政大)1分06秒052 photo:Hideaki TAKAGI



10月16日(木)、国民体育大会長崎の自転車競技トラック2日目が行われた。決勝種目は少年、成年の1kmTTで、ほかは予選等が行なわれた。

成年1kmタイム・トライアル

少年1kmタイム・トライアル 1位 坂本紘規(青森・八戸工高)1分08秒289少年1kmタイム・トライアル 1位 坂本紘規(青森・八戸工高)1分08秒289 photo:Hideaki TAKAGI少年1kmタイム・トライアル 2位 佐々木徹(山形・新庄神室産高)1分08秒433少年1kmタイム・トライアル 2位 佐々木徹(山形・新庄神室産高)1分08秒433 photo:Hideaki TAKAGI12組目出走の地元長崎県、佐々木龍(鹿町工高職)が1分07秒262のタイムを出し暫定トップに立つと、会場から大きな歓声と拍手が沸く。佐々木は早稲田大を卒業後に同校の職に就いている。その後終盤の選手たちは6秒台を連発。

インカレで3秒台を出した野上竜太(岡山・鹿屋体育大)は1分06秒209。そして最終走者の相馬義宗(岐阜・朝日大)がただひとり5秒台の1分05秒852で昨年に続いての連覇を達成。インカレでは野上に0.024秒差の1分03秒823で2位に終わっており、雪辱を果たした。

成年1kmタイム・トライアル 表彰成年1kmタイム・トライアル 表彰 photo:Hideaki TAKAGI優勝した相馬は「1位を狙うというよりも、緊張せずにとにかく自分の走りをすることが目標だった。(1位かもしれないが)これからみんな強くなるし自分ももっと頑張らないと。風の影響は、同じバック側スタートの野上君が6秒前半だったのでスタートから全力で行った。屋外での自己ベストが更新できてよかった」と謙虚に語る。

成年1kmタイム・トライアル
1位 相馬義宗(岐阜・朝日大)1分05秒852
2位 深瀬泰我(静岡・法政大)1分06秒052
3位 松本貴治(愛媛・朝日大)1分06秒192
4位 野上竜太(岡山・鹿屋体育大)1分06秒209
5位 堀航輝(香川・鹿屋体育大)1分06秒480
6位 一丸尚伍(大分・EQADS)1分06秒902
7位 山内厚二(埼玉・日体大)1分07秒260
8位 佐々木龍(長崎・鹿町工高職)1分07秒262

少年1kmタイム・トライアル
1位 坂本紘規(青森・八戸工高)1分08秒289
2位 佐々木徹(山形・新庄神室産高)1分08秒433
3位 栗本武典(千葉・敬愛学園)1分08秒733
4位 伊藤稔真(三重・朝明高)1分09秒074
5位 栗山和樹(岐阜・岐南工高)1分09秒080
6位 松本憲斗(熊本・ルーテル学院高)1分09秒184
7位 佐藤文俊(大分・日出暘谷・日出総合高)1分09秒452
8位 中村滝一(福島・平工高)1分09秒598



少年ポイントレース予選1組 冨尾大地(鹿児島・南大隅高)、沢田桂太郎(宮城・東北高)、中井唯晶(滋賀・瀬田工高)らが決勝へ少年ポイントレース予選1組 冨尾大地(鹿児島・南大隅高)、沢田桂太郎(宮城・東北高)、中井唯晶(滋賀・瀬田工高)らが決勝へ photo:Hideaki TAKAGI

4日間から3日間へ短縮されたトラック競技

台風の影響でロードレースは中止となり、トラックレースも4日間が3日間へと短縮された。それでもすべての種目を実施し最終日の終了時刻も合わせるという見事な番組編成で競技は行われている。とはいえ圧縮しているためどうしても通常と違う部分が見られた。

スケジュールの変更点概要は以下のとおり。
チーム・スプリントとチームパーシュートが上位4組の順位決定戦だったものが、すべてタイムレースの一発決勝に。
スプリントは予選16人上がりが8人上がりに、かつ1/4決勝は3本から1本勝負に。
ケイリンは2回戦と敗者復活戦が無くなり、1回戦、準決勝の各2人上がりに。
4km速度競走は準決勝がなくなり、予選2人上がりで決勝へ。
ポイント・レースは予選16kmが10kmへ。決勝は少年が24kmから16kmへ。成年は30kmから24kmへ。



少年スプリント1/2決勝1組、布居翼(和歌山・和歌山北高)が決勝へ少年スプリント1/2決勝1組、布居翼(和歌山・和歌山北高)が決勝へ photo:Hideaki TAKAGI少年スプリント1/2決勝2組、梶原大地(福岡・祐誠高)が決勝へ少年スプリント1/2決勝2組、梶原大地(福岡・祐誠高)が決勝へ photo:Hideaki TAKAGI

成年スプリント1/2決勝1組、橋本凌甫(和歌山・マトリックスパワータグ)が決勝へ成年スプリント1/2決勝1組、橋本凌甫(和歌山・マトリックスパワータグ)が決勝へ photo:Hideaki TAKAGI成年スプリント1/2決勝2組、橋本瑠偉(佐賀・明治大)が決勝へ成年スプリント1/2決勝2組、橋本瑠偉(佐賀・明治大)が決勝へ photo:Hideaki TAKAGI



特に影響が予想されたのはケイリンと4km速度競走だ。規程に則って平準化されているとは言え、組み合わせによっては最近の成績などで少しのばらつきがあり、厳しい組み合わせも見られた。ケイリンはそれに加えて展開に左右されるところもある。予選や敗者復活戦は強者が順当に勝ちあがれるための仕組みでもある。決まった仕組みとはいえ、強豪選手が決勝へ上がれない場面も見られた。

photo&text:高木秀彰