2015年シーズンに向けてUCI(国際自転車競技連合)が各チームのライセンス申請状況を発表した。合計17チームがUCIワールドチーム、合計19チームがUCIプロコンチネンタルチームとして活動予定。その中にF1ドライバーのフェルナンド・アロンソ氏が立ち上げるチームの名前はなかった。



2015年のUCIワールドチームは17チーム?2015年のUCIワールドチームは17チーム? photo:Kei TsujiUCIのプレスリリースによると、2015年1月1日からUCIワールドツアーライセンスを保有するファーストディビジョンチームの呼称が「UCIプロチーム」から「UCIワールドチーム」に変更される。

フェルナンド・アロンソ氏フェルナンド・アロンソ氏 photo:Tim de WaeleUCIは期限内にライセンス申請を行なったファーストディビジョン(UCIワールドチーム)ならびにセカンドディビジョン(UCIプロコンチネンタルチーム)のチームリストを発表。あくまでも申請を行なったチームのリストであるため、最終的なチームリストではない。

UCIワールドツアーライセンスの新規申請チームは無し。キャノンデール社が現ガーミン・シャープのメインスポンサーに就き、現キャノンデールが2014年をもって解散することから、2015年度のUCIワールドチームは1チーム減の17チームで運用される見通し。MTNキュベカやIAMサイクリングの昇格が有力視されたが、両チームはUCIプロコンチネンタルチームとして申請を済ませている。

UCIプロコンチネンタルチームのライセンスを申請したのは19チーム。そのうちクルトエナジープロサイクリング(デンマーク)とNIPPOヴィーニファンティーニ(イタリア)、ルームポット・オレンジサイクリングチーム(オランダ)の3チームが新規申請。現在UCIプロコンチネンタルチームとして活動しているコロンビアはリストに入っていない。

今後UCIのライセンス委員会が各チームのスポンサー契約や銀行保証などを審査し、条件を満たしたチームには11月3日にライセンスが交付される。

今回発表されたチームリストの中にFACT(フェルナンド・アロンソ・サイクリング・チーム)の名前は無かった。事実上アロンソチームは結成ならず。翌シーズン以降の活動については明らかにされていない。

プレスリリースの中でUCIは「数ヶ月にわたって2015年のチーム可能性について前向きかつ生産的なディスカッションをフェルナンド・アロンソ氏ならびに彼の代理人と行なってきた。結果的に2015年のチーム結成には繋がらなかったが、アロンソ氏の興味と関与に感謝するとともに、引き続きディスカッションを行ないたい。サイクリングの未来に投資したい関係者をいつも歓迎している」とコメントしている。



2015年度のUCIワールドツアーライセンスを保有する10チーム
AG2Rラモンディアール
アスタナ
ランプレ・メリダ
ロット・ソウダル(ロット・ベリソル)
モビスター
オリカ・グリーンエッジ
ユーロップカー
ジャイアント・アルペシン(ジャイアント・シマノ)
カチューシャ
チームスカイ

UCIワールドツアーライセンス更新を申請した7チーム
BMCレーシング
キャノンデール(ガーミン・シャープ)
エティックス・クイックステップ(オメガファーマ・クイックステップ)
FDJ
ロットNL(ベルキン)
ティンコフ・サクソ
トレックファクトリーレーシング

UCIプロコンチネンタルライセンス更新を申請した16チーム
アンドローニ・ジョカトリ
バルディアーニCSF
ボーラ・アルゴン18(ネットアップ・エンデューラ)
ブルターニュ・セシェ
カハルーラル
CCCスプランディ(CCCポルサット)
コフィディス
ドラパック
IAMサイクリング
MTNキュベカ
ルスヴェロ
ノボノルディスク
トップスポートフラーンデレン
ユナイテッドヘルスケア
ワンティ・グループグベルト
イエローフルオ

UCIプロコンチネンタルライセンスを新規申請した16チーム
クルトエナジープロサイクリング
NIPPOヴィーニファンティーニ
ルームポット・オレンジサイクリングチーム

text:Kei Tsuji

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