9月23日に開催されたロード世界選手権ジュニア男子タイムトライアルで、18歳レナール・カムナ(ドイツ)が他を圧倒。2位のアドリアン・コスタ(アメリカ)を44秒差で下し、世界チャンピオンに輝いた。



トップタイムで優勝したレナール・カムナ(ドイツ)トップタイムで優勝したレナール・カムナ(ドイツ) photo:Tim de Waele


58秒差の3位に入ったマイケル・ストーラー(オーストラリア)58秒差の3位に入ったマイケル・ストーラー(オーストラリア) photo:Tim de Waeleポンフェラーダを駆ける29.5kmコースに挑んだのは69名。昨年の優勝者イゴール・デクラーン(ベルギー)が今年8月30日に事故死したことを受け、ゼッケン1は欠番となった。

2位アドリアン・コスタ(アメリカ)、優勝レナール・カムナ(ドイツ)、3位マイケル・ストーラー(オーストラリア)2位アドリアン・コスタ(アメリカ)、優勝レナール・カムナ(ドイツ)、3位マイケル・ストーラー(オーストラリア) photo:Tim de WaeleドイツならびにヨーロッパTTチャンピオンの最終走者カムナは中間計測ポイントでトップタイムを連発。平均スピード48.8km/hで駆け抜け、36分13秒の圧倒的なタイムで優勝した。

スタートを切る草場啓吾(北桑田高校)スタートを切る草場啓吾(北桑田高校) photo:Sonoko Tanaka「今年はバイクトレーニングの時間を増やしたんだ。その成果が出たよ。いつの日かトニ・マルティンのように強くなりたい。彼こそが目指すべき存在であり、いつもインスピレーションを与えてくれるんだ」と優勝したカムナは語る。なお、ドイツによるジュニア男子TT制覇は8年ぶり5度目。2005年と2006年にはマルセル・キッテル(ドイツ)が連勝している。

アドリアン・コスタ(アメリカ)とマイケル・ストーラー(オーストラリア)がそれぞれ2位と3位で表彰台へ。オーストラリアは今大会すでに4つ目のメダル獲得。日本から参戦した草場啓吾(北桑田高校)は4分24秒差の56位だった。

草場啓吾(北桑田高校)
前半はいいペースでいけましたが、後半の折り返し、13km地点付近の右コーナーでオーバーランしてしまい失速。そこからスピードを乗せるのに脚を使ってしまったのが残念でした。途中までは「完璧」と言われていましたが、この失敗からリズムを掴めず、ペースが伸びなかったです。

ロードレースは、1人では勝てなくても、チームで戦えば可能性が広がります。カナダのネーションズカップで優勝しているメンバーなので自信もあります。この世界選のために培ってきたものを活かして、みんなで力を合わせて頑張りたいです。



56位・4分24秒差 草場啓吾(北桑田高校)56位・4分24秒差 草場啓吾(北桑田高校) photo:Sonoko Tanaka



ロード世界選手権2014タイムトライアル ジュニア男子結果
1位 レナール・カムナ(ドイツ)          36'13"
2位 アドリアン・コスタ(アメリカ)         +44"
3位 マイケル・ストーラー(オーストラリア)     +58"
4位 フィリッポ・ガンナ(イタリア)         +1'05"
5位 ジーク・モストフ(アメリカ)          +1'19"
6位 トム・ウィルゲン(ルクセンブルク)       +1'29"
7位 スヴェン・ロイター(ドイツ)          +1'34"
8位 マイケル・オルグリン(アイルランド)      +1'42"
9位 ハイメ・レストレポ(コロンビア)        +1'43"
10位 マシュー・ギブソン(イギリス)        +1'46"
56位 草場啓吾(北桑田高校)            +4'24"

text:Kei Tsuji
photo:Tim de Waele, Sonoko Tanaka

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