南アフリカのUCIプロコンチネンタルチームとして活動するMTNキュベカが2015年シーズンに向けて大規模な補強を行なっている。エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー)に続いて、マシュー・ゴス(オーストラリア)やテオ・ボス(オランダ)、タイラー・ファラー(アメリカ)の獲得を発表した。



マシュー・ゴス(オーストラリア・オリカ・グリーンエッジ)マシュー・ゴス(オーストラリア・オリカ・グリーンエッジ) photo:Riccardo Scanferla2013年にアフリカチームとして初めてUCIプロコンチネンタル登録を行ない、今年ブエルタ・ア・エスパーニャでグランツールデビューを飾ったMTNキュベカが勢いを増している。今年8月に発表されたエドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー)に続いて、大物スプリンターの獲得が相次いで発表された。

タイラー・ファラー(アメリカ、ガーミン・シャープ)タイラー・ファラー(アメリカ、ガーミン・シャープ) photo:CorVos/Mark Johnson全てのグランツールでステージ優勝経験のあるタイラー・ファラー(アメリカ)と、2011年のミラノ〜サンレモ覇者マシュー・ゴス(オーストラリア)、そしてトラック世界選手権で合計5つの金メダルを獲得した元トラックスターのテオ・ボス(オランダ)がチームに加わる。

2年間ジャイアント・シマノに所属して古巣に戻るレイナード・ヤンセファンレンズバーグ(南アフリカ)もスプリント力のある選手だ。この新加入選手たちが2013年のミラノ〜サンレモ覇者ゲラルド・チオレック(ドイツ)とともに強力なスプリント体制を敷く。

他にもオメガファーマ・クイックステップに所属するクライマーのセルジュ・パウエルス(ベルギー)が加わる一方で、オールラウンダーとしてチームの中枢を担っていたリーナス・ゲルデマン(ドイツ)や、2009年ツアー・オブ・ジャパン覇者であるクライマーのセルヒオ・パルディージャ(スペイン)はチームを離脱。また、2006年ツアー・オブ・ジャパン総合2位のジョンリー・オーガスティン(南アフリカ)は怪我の影響でシーズン半ばに引退を発表している。

2015年はブエルタ以外のグランツールへの出場が期待されるMTNキュベカ。スプリンターチームとしてUCIプロチームを凌ぐ勢いを見せそうだ。

MTNキュベカ2015年シーズン加入選手
エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー)チームスカイ
マシュー・ゴス(オーストラリア)オリカ・グリーンエッジ
テオ・ボス(オランダ)ベルキン
タイラー・ファラー(アメリカ)ガーミン・シャープ
セルジュ・パウエルス(ベルギー)オメガファーマ・クイックステップ
レイナード・ヤンセファンレンズバーグ(南アフリカ)ジャイアント・シマノ

text:Kei Tsuji

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