これまでの幾度のアタックの末に勝利を掴んだジュリアン・アレドンド。「コーチのアドバイスに従って勝利を掴んだ。彼にこの勝利をプレゼントしたい」と喜びを口にする。他タイムトライアルを見据える総合上位陣のコメントを紹介する。



グランツール初優勝を飾ったジュリアン・アレドンド(コロンビア、トレックファクトリーレーシング)

マリアアッズーラのジュリアン・アレドンド(コロンビア、トレックファクトリーレーシング)が逃げるマリアアッズーラのジュリアン・アレドンド(コロンビア、トレックファクトリーレーシング)が逃げる photo:Kei Tsuji僕の一番の目標はジロでステージ優勝を上げることだった。レース最初の週でも逃げに乗ったけれど、ゴールまで残り2kmの所で捕まってしまったんだ。でも今日はマリアアッズーラを守るために逃げに加わった。順調に2つの山岳でポイントを稼いだけど、その時点ではこんな大きな成功を予想していなかったよ。

先頭でフィニッシュするジュリアン・アレドンド(コロンビア、トレックファクトリーレーシング)先頭でフィニッシュするジュリアン・アレドンド(コロンビア、トレックファクトリーレーシング) photo:Kei Tsuji最後の登りでは早めにアタックしたかったけど、コーチに『落ち着け。まだ行くな』と言われて我慢した。残り4kmで『今だ!』と言われてアタックして、そして勝ったんだ。全て彼のアドバイスのおかげだったし、最後のプロフィールも僕にぴったりだった。彼にこの勝利をプレゼントしたい。

リタイアを考えてしまうほどにとても厳しいレースだ。2日前のステルヴィオではほとんど最後のあたりでゴールしたと思う。その時もコーチが押してくれたり、リスタートする勇気をくれたんだ。

振り返ってみれば、僕のキャリアは困難ばかりだった。僕はU23のイタリアランキングで6位になったけれど、その時はどのチームも僕と契約をしたがらなかった。チームコロンビアに連絡をしたけれどダメで、その後に(Team NIPPOの)アンドレア・トンティが電話をくれて「僕を信じろ。ウチに来て走れ」と言ってくれた。少しづつそうした苦労を乗り越えてきた。何年かの大変な思いやハードワークを積み重ねて、僕は今日成功を収めた。

ステージ優勝を飾ったジュリアン・アレドンド(コロンビア、トレックファクトリーレーシング)ステージ優勝を飾ったジュリアン・アレドンド(コロンビア、トレックファクトリーレーシング) photo:Kei Tsuji
マリアローザのナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)

マリアローザのナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)マリアローザのナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター) photo:Kei Tsujiトリエステのフィニッシュを通過するまで、まだ何も確かなことは無い。僕が分かるのは、自分の体調が日に日に良くなってきているということ。明日のルートは好き。獲得標高も凄く高いし、僕に合っていると思うよ。今は健康だし、上手く走ることができれば良いと思ってる。大事なことはタイムを失わず、マリアローザを守ること。

自分にしてもウランにしても、どちらがより上手く走れるかなんれ分からない。明日はウランも意気込んで臨んでくるだろうけれど、他にもポッツォヴィーヴォやロランなど調子が良さそうな選手もいる。ウランとは同じパンプローナに住んでいるし、とても良い関係だよ。でもレースとなると話は別で、なぜかと言うとそれが僕の仕事で、僕はチームのリーダーだから。リゴベルトとの友情はサイクリング以外のところにあって、レース中は良きライバルだ。

オメガファーマ・クイックステップのリゴベルト・ウラン(コロンビア)とトーマス・デヘント(ベルギー)

しばらく先頭を独走したトーマス・デヘント(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)しばらく先頭を独走したトーマス・デヘント(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ) photo:Kei Tsujiウラン:チームは今日の走りにハッピーだよ。僕も調子が良いけれど、チームも良い走りができているよ。常々言っているようにまだジロは終わっていないし、閉幕のその時までジロを戦っていく。今日は登りでも加速してみた。明日はまた難しい登りがある。フィーリングも良いし、上手く走ることができれば良い。

ゴール後のトーマス・デヘント(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)ゴール後のトーマス・デヘント(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ) photo:Cor.Vosデヘント:今日は最後の峠でウランをサポートするため、早めにアタックした。でも逃げグループが7分差を稼ぐことができたので、チームのリーダーは自分のチャンスを狙うようにと言ってくれたんだ。最後の山岳はそこまで勾配がキツくないので自分にもチャンスがあるだろうと思っていた。

メイン集団から飛び出すファビオ・アル(イタリア、アスタナ)メイン集団から飛び出すファビオ・アル(イタリア、アスタナ) photo:Kei Tsujiでも登り始めは実際に傾斜が凄くて、自分のペースを刻んで走った。多分バッソが追いかけてきたけれど失速して、底からは全力を出した。後ろは上手くローテが回らなかった。アタックのタイミングは考えていたものでは無かったけれど、多分他の選手のアタックを待っていたら付ききれなかったと思う。アグレッシブに攻めた結果の6位はハッピーだ。

明日は何ができるか分からない。下見をして、どんな傾斜か理解して、脚の調子も良ければチャレンジしていきたい。いつもグランツアーの3週目は調子が良いけれど、今回のジロも同じ。

ライバルから先行したファビオ・アル(イタリア、アスタナ)

しばらく独走するピエール・ロラン(フランス、ユーロップカー)しばらく独走するピエール・ロラン(フランス、ユーロップカー) photo:Kei Tsujiウランとキンタナを一日中見ていたよ。アタックが始まってからはずっと彼らをロックオンしていて、残り400mからタイム差を奪うためにアタックした。登りでは疲れていたけれど、脚の調子自体はとても良かった。アタックのための準備はできていたんだ。

集団のペースアップをしたピエール・ロラン(フランス、ユーロップカー)

今日はジロの第19ステージ。もちろん2011年ツール・ド・フランスの第19ステージ(ロランがラルプデュエズを制したステージ)を思い浮かべていたよ。素晴らしいチームの働きによって僕は総合3位に浮上することができた。このジロで僕は強くなっている。僕や、サポートしてくれる仲間も含めてこのチームを誇りに思っている。

71位でフィニッシュした別府史之(トレックファクトリーレーシング)

笑顔でで1級山岳リフージオ・パナロッタを登る別府史之(トレックファクトリーレーシング)笑顔でで1級山岳リフージオ・パナロッタを登る別府史之(トレックファクトリーレーシング) photo:Kei Tsuji今日はスタートから山岳リーダーのジュリアン(・アレドンド)を逃げに送り込むためにチームで前を固めた。ジュリアンが何度もジャンプされるもなかなか決まらず、かなり力を消費していたけれど、サンペリグリーノの山岳の勾配がキツくなった時にようやくジュリアンを含む逃げが決まった。

そのあとは、今日の最初の目的はクリアーして次はロバート(・キセロフスキー)のサポートへ。今日の山岳は道が狭かったために、ロバートを出来るだけ前に位置させたかった。ロバートを前に運び、その後はずっと付き添って走った。牽引、風除け、レインジャケット、ボトル、補給食。何から何までサポートした。

コンディションも良くって山場も問題なくこなせ、モビスターのコントロールする集団に待機する形になった。最後の山に入る前に石畳区間があってそこの通過までに出来るだけロバートに脚を使わせないようにボイと2人で前に運んでロバートを見送った。

グルペットでゴールを目指し走っているとロバートが前から下ってきて「WE Win!」って教えてくれた。ゴールした時にちょうどジュリアンの表彰式で、その時のポディウムのしたから「ジュリアーン!」っと叫び喜びガッツポーズしてジュリアンもこっちにガッツポーズで返してくれた。

チームにもたらしたジロのステージはみんなが待ちに待った瞬間だったから、チームメイトやスタッフ、監督みんなではしゃいだ。最高のステージ優勝を飾ってくれた。

各コメントはチーム/個人公式ウェブサイト、Twitterなどより。

text:So.Isobe

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