ツアー・オブ・タイランド2014

タイで愛三の中島康晴が総合優勝　最終日は日本人選手がトップ6を独占

2014/04/07(月) - 14:06
レース
4月1日から6日までの6日間にわたって開催されたツアー・オブ・タイランド（UCI2.2）で、中島康晴（愛三工業レーシング）が逆転総合優勝を果たした。日本から4チームが出場した6日間のステージレースをダイジェストで。


第5ステージ　優勝したセバスチャン・モラ（スペイン、マトリックスパワータグ）と2位の盛一大（愛三工業レーシング）第5ステージ　優勝したセバスチャン・モラ（スペイン、マトリックスパワータグ）と2位の盛一大（愛三工業レーシング） photo:Takashi Narushima大会に「マハーチャクリ・シリントーン王女」の名前を冠したツアー・オブ・タイランド。バンコクに近いスパンブリーから6日間かけてチェンライまで北上する6日間・6ステージ・全長1057kmのステージレースだ。

第6ステージ　西谷泰治が優勝し、愛三工業レーシングが4位まで独占第6ステージ　西谷泰治が優勝し、愛三工業レーシングが4位まで独占 photo:Takashi Narushimaレースにはアジアを中心にしたUCIコンチネンタルチームやナショナルチームが出場。日本からは愛三工業レーシング（西谷、福田、小森、盛、中島）、ブリヂストンアンカー（清水、井上、ルバ、寺崎、内間）、シマノレーシング（畑中、入部、ロー、野中、吉田）、マトリックスパワータグ（安原、フェルナンデス、モラ、和田）の4チームが出場した。

5名の先頭グループ内（3位）で第1ステージを終えた中島は、総合タイムを失うことなくその後のステージをこなし、キンロク・チャン（香港ナショナル）に対して4秒遅れの総合2位で最終ステージを迎えた。

危険なコースレイアウトを見越し、愛三工業レーシングがトレインを組んで最終ステージのゴール前へ。すると残り500mの最終コーナーで発生した落車によって愛三工業レーシングの4名が飛び出す形となり、西谷泰治がステージ優勝、中島がステージ2位に。ボーナスタイム6秒を獲得した中島が逆転で総合優勝に輝いた。

総合優勝とポイント賞を受賞した中島は「人生初の総合優勝。最高＆最速のチームメイトに助けてもらい、最終日に逆転、総合優勝することが出来ました！この6日間ずっと支えてもらい乗り越えて得た結果で、この感情をどう表現していいか分からないくらい嬉しいです」と自身のfacebookページでコメント。総合優勝＆ステージ1勝＆ポイント賞という成績を残した愛三工業レーシングはUCIポイントを合計65ポイント獲得している。

また、最終ステージでは吉田隼人（シマノレーシング）と内間康平（ブリヂストンアンカー）が集団先頭でフィニッシュし、ステージ6位まで日本人選手が占める結果に。第5ステージではマトリックスパワータグ新加入のセバスチャン・モラ（スペイン）が優勝し、盛一大（愛三工業レーシング）が2位に入った。

総合優勝を果たし、主役の活躍を見せた愛三工業レーシング総合優勝を果たし、主役の活躍を見せた愛三工業レーシング photo:Takashi Narushima

4月1日（火）第1ステージ　Suphan Buri - Uthai Thani　192.45km
1位　ルーカスセバスティアン・アエド（アルゼンチン、スカイダイブドバイ）
2位　キンロク・チャン（香港、香港ナショナル）
3位　中島康晴（日本、愛三工業レーシング）
4位　エリック・シェパード（オーストラリア、OCBCシンガポール）
5位　サム・デーヴィス（オーストラリア、エディホーランズ）
4h25'57"

+02"
+03"
+09"



4月2日（水）第2ステージ　Uthai Thani - Sukhothai　233.45km
1位　ギソク・イ（韓国、ソウルサイクリング）
2位　ジン・ヤン（中国、ジャイアント・チャンピオンシステム）
3位　ディミトリ・ルクヤノフ（カザフスタン、カザフスタンナショナル）
4位　プチョン・サイウドムシル（タイ、タイナショナル）
5位　ルーカスセバスティアン・アエド（アルゼンチン、スカイダイブドバイ）
5h36'54"
+05"
+16"
+25"
+11'49"



4月3日（木）第3ステージ　Sukhothai - Lampang　194.5km
1位　チュンカイ・フェン（台湾、台湾ナショナル）
2位　エリック・シェパード（オーストラリア、OCBCシンガポール）
3位　モハマド・ルトフィ（マレーシア、マレーシアナショナル）
4位　フランシスコ・マンセーボ（スペイン、スカイダイブドバイ）
5位　キンロク・チャン（香港、香港ナショナル）
4h36'36"


+04"



4月4日（金）第4ステージ　Lampang - Payao　162km
1位　マルテン・デヨング（オランダ、トレンガヌサイクリング）
2位　キャメロン・ベイリー（オーストラリア、OCBCシンガポール）
3位　トマ・ルバ（フランス、ブリヂストンアンカー）
4位　フランシスコ・マンセーボ（スペイン、スカイダイブドバイ）
5位　インチュアン・グ（中国、ジャイアント・チャンピオンシステム）
3h50'46"
+06"
+15"
+1'16"
+1'54"



4月5日（土）第5ステージ　Phayao - Phayao　134.15km
1位　セバスチャン・モラ（スペイン、マトリックスパワータグ）
2位　盛一大（日本、愛三工業レーシング）
3位　サラウ・シリオナチャイ（タイ、タイナショナル）
4位　スハルディ・ハッサン（マレーシア、マレーシアナショナル）
5位　マルテン・デヨング（オランダ、トレンガヌサイクリング）
2h55'32"






4月6日（日）第6ステージ　Phayao - Chang Rai　140.8km
1位　西谷泰治（日本、愛三工業レーシング）
2位　中島康晴（日本、愛三工業レーシング）
3位　盛一大（日本、愛三工業レーシング）
4位　福田真平（日本、愛三工業レーシング）
5位　吉田隼人（日本、シマノレーシング）
6位　内間康平（日本、ブリヂストンアンカー）
3h09'39"







個人総合成績
1位　中島康晴（日本、愛三工業レーシング）
2位　キンロク・チャン（香港、香港ナショナル）
3位　フランシスコ・マンセーボ（スペイン、スカイダイブドバイ）
4位　ルーカスセバスティアン・アエド（アルゼンチン、スカイダイブドバイ）
5位　エリック・シェパード（オーストラリア、OCBCシンガポール）

8位　内間康平（日本、ブリヂストンアンカー）
11位　清水都貴（日本、ブリヂストンアンカー）
13位　吉田隼人（日本、シマノレーシング）
15位　西谷泰治（日本、愛三工業レーシング）
18位　野中竜馬（日本、シマノレーシング）
26位　小森亮平（日本、愛三工業レーシング）
28位　畑中勇介（日本、シマノレーシング）
29位　トマ・ルバ（フランス、ブリヂストンアンカー）
31位　盛一大（日本、愛三工業レーシング）
41位　セバスティアン・モラ（スペイン、マトリックスパワータグ）
54位　井上和郎（日本、ブリヂストンアンカー）
57位　寺崎武郎（日本、ブリヂストンアンカー）
59位　ダレン・ロー（シンガポール、シマノレーシング）
64位　和田力（日本、マトリックスパワータグ）
79位　福田真平（日本、愛三工業レーシング）
80位　入部正太朗（日本、シマノレーシング）

DNF　安原大貴（日本、マトリックスパワータグ）
DNF　アイラン・フェルナンデス（スペイン、マトリックスパワータグ）
24h49'25"
+02"
+09"
+13"
+24"

+59"
+1'34"
+1'56"
+5'37"
+8'41"
+15'20"
+16'12"
+16'21"
+17'55"
+20'50"
+31'57"
+34'36"
+34'56"
+38'23"
+50'23"
+50'23"



text:Kei Tsuji
special thanks to Takashi Narushima
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