テニスラケット製造などで知られるヨネックス株式会社がカーボンフレーム製造販売事業に新規参入する。2014年4月には650gの超軽量カーボンバイクフレーム「カーボネックス/CARBONEX」を発売する。ヨネックスのプレスリリースより紹介する。

ヨネックス CARBONEX(カーボネックス)ヨネックス CARBONEX(カーボネックス)

スポーツサイクル事業新規参入
超軽量カーボンバイクフレーム「カーボネックス/CARBONEX」2014年4月発売


ヨネックス株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:米山勉)は、このたび新たにスポーツサイクル事業としてカーボンロードバイクフレームセットの開発・製造・販売を開始いたします。第一弾として、2014年4月から上級モデルロードバイクフレーム「カーボネックス/CARBONEX」を発売いたします。

弊社ではスポーツ用品の素材としてカーボンをいち早く採用し、強度、軽量特性を最大限に引き出し高いパフォーマンスを生みだすバドミントン、テニスラケット、ゴルフクラブ、スノーボードなどの製品開発を行ってまいりました。近年ではナノサイエンスを積極的に採り入れるなど、長年にわたり培ってきた高いカーボン加工技術を新たな分野で広く活用するべく新事業を模索しておりましたが、この度、スポーツメーカーとして、人々の健康増進に寄与できる事業であり、スポーツとしても人気が高く愛好者が増大している自転車・スポーツサイクル事業への進出を決定いたしました。

開発・製造につきましては新潟県長岡市の弊社新潟生産本部で全て一貫して行い、国内唯一の自社工場で生産する「Made in Japan」の高品質カーボンバイクを生み出してまいります。


製品概要  最軽量への挑戦! 超軽量650gフレーム

ヨネックス CARBONEX(カーボネックス)ヨネックス CARBONEX(カーボネックス) 写真はイメージ
「カーボネックス」の最大の特徴は弊社が40年の素材の研究とカーボン技術を結集した超軽量650gフレームです。製品名である「カーボネックス/CARBONEX」は当社のラケットやゴルフクラブで最初のカーボン製品に使用した製品名であり、弊社のカーボン技術の原点とも言えるものです。

カーボネックスは「世界最軽量のロードバイク」を目指すため、素材を軽量化しても剛性強度を保てる「X-フラーレン」などのナノテクノロジーを利用した素材やゴムのような弾性と精密な復元性に優れたチタン合金「ゴムメタル®※」、「ボックス形状」、「真円形状」といったフレームの機能を最大限発揮させる形状を各々のフレームに採用。また、弊社ラケット独自の形状理論「Oval Pressed Shaft(O.P.S.)理論」を用いたことで、剛性を保ちつつ振動に対して適度にしならせ路面追従性を高めました。これらの技術や新素材により、超軽量でありながら剛性、耐久性、快適性を併せ持つオールカーボンロードバイクフレームといたしました。

※ゴムメタルは、トヨタ自動車グループにて開発された新素材で、金属材料では不可能と考えられてきた「低弾性率化」「高強度化」を両立させた夢の新チタン合金です。

ヨネックス CARBONEX(カーボネックス) フレーム構造と技術ヨネックス CARBONEX(カーボネックス) フレーム構造と技術

CARBONEX(カーボネックス)
カラー ブラック/オレンジ
サイズ オールラウンドタイプ XS・S・M(1機種3サイズ)
発売時期 2014年4月
販売対象 ロードレース競技者・一般上級者
販売品 ロードバイク カーボンフレームセット
メーカー希望小売価格 400,000円+税
原産国 日本

弊社カーボン技術の歴史
1980年 他社に先駆けてカーボン技術をラケットに採用し、バドミントンラケット「カーボネックス8」は世界で初めて重量100gを切る軽量化を実現。
1982年 カーボングラファイトとパーシモンを一体化したウッドクラブ「カーボネックス」を発売し、ゴルフ事業に参入。
1983年 世界初のカーボンアイアンを発売。
1995年 世界初のオールカーボンのスノーボードを開発しスノーボード事業に参入。
2013年 ナノサイエンス素材を採用し、ヨネックス史上最軽量バドミントンラケット(73g)「アークセーバーFB」を発表 世界最軽量36gのゴルフシャフト「レクシス キセラ」を発表
2014年 カーボン技術を結集し、超軽量650gながらも剛性と快適性を併せ持ったロードバイクフレームを開発し、スポーツサイクル事業に参入。


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