2013年に採用されたエトワール凱旋門をグルリと周回するシャンゼリゼコースが、2014年のツール・ド・フランスで再登場する。フランスの象徴とも言えるモニュメントを回る荘厳なレイアウトにパリ警察がGOサインを出した。



凱旋門の環状道路をグルリと回る凱旋門の環状道路をグルリと回る photo:Cor Vos
1975年以降、毎年シャンゼリゼ通りでフィニッシュを迎えているツール・ド・フランス。開催100回目を迎えた2013年、凱旋門の環状道路を含む周回コースが初めて採用された。2014年7月27日夕刻、再びツールのプロトンが凱旋門を駆け抜ける。

日が傾き、強い斜光の中を走るプロトン日が傾き、強い斜光の中を走るプロトン photo:Makoto AYANO10月のコースプレゼンテーションの時点では、環状道路を省いた(凱旋門手前のシャンゼリゼ通りでUターンする)従来通りの周回コースが取り入れられる見通しだったが、12月に入って地元のパリ警察が環状道路使用の許可を出した。

フランスのレキップ紙によると、ツールのアシスタントディレクターを務めるピエールイヴ・トゥオー氏は「2013年と同じ周回コースを使用する許可を得た。2013年大会の成功を踏まえ、今回のコースがレースならびにモニュメント(凱旋門)にとって最高のプロモーションになるはずだ」とコメントしている。

周回コースに関しては、進入路に変更が加えられる予定。以前はルーヴル美術館横のカルーセル橋を渡って周回コースに入ったが、2014年はグランパレとプティバレに近いアレクサンドル三世橋から進入する。また、2013年は夕闇の中でのスプリントフィニッシュで締めくくられたが、2014年は1時間ほどフィニッシュ時間が早められる見通しだ。

text:Kei Tsuji