ブエルタ・ア・エスパーニャを走ったチームバイクを、スタートリスト順に紹介していくシリーズ第四弾。今回はロット・ベリソル、ネットアップ・エンドゥーラ、オメガファーマ・クイックステップ、オリカ・グリーンエッジの4台を紹介します。



ロット・ベリソル <リドレー Helium SL>

ロット・ベリソル リドレー・Helium SLロット・ベリソル リドレー・Helium SL photo:Kei Tsuji
アダム・ハンセン(オーストラリア)のハンドル幅は38cmアダム・ハンセン(オーストラリア)のハンドル幅は38cm photo:Kei Tsujiパーツはデダ製品で固められているが、トムソンのシートポストを使用する選手もパーツはデダ製品で固められているが、トムソンのシートポストを使用する選手も photo:Kei Tsuji

7グランツール連続出場&完走のアダム・ハンセン(オーストラリア)をはじめ、ロット・ベリソルの選手は全員がリドレーの軽量ロードバイクHelium SLに乗った。ツールから連戦のハンセンのバイクのみ2014年モデルのカラーリング。全員がレコードEPSを使用する。ハンドルやステム類はデダ製品だが、ロゴが消されたトムソンのシートポストを使用する選手も。シートポスト落下防止のためにクランプが二重に取り付けられている。大柄なハンセンのハンドル幅は38cmだ。



ネットアップ・エンドゥーラ <フジ ALTAMIRA>

ネットアップ・エンドゥーラ フジ・ALTAMIRAネットアップ・エンドゥーラ フジ・ALTAMIRA photo:Kei Tsuji
タイヤはヴィットリアCORSA CXの25CタイヤはヴィットリアCORSA CXの25C photo:Kei Tsujiオーバルコンセプト製品を各所に使用しているオーバルコンセプト製品を各所に使用している photo:Kei Tsuji

ワイルドカード枠で出場し、レオポルド・ケーニッヒ(チェコ)をステージ優勝&総合9位に導いたネットアップ・エンドゥーラは、大型なスプリンターから小柄なクライマーまで全員がフジのALTAMIRAに乗った。コンポーネントはシマノのデュラエース9000系(ワイヤー)。ホイールからステム、ハンドル、シートポストまでスイスのオーバルコンセプト製品で固められている。スペインの荒れた路面も考慮し、最近のトレンドである太め(25C)のヴィットリアを使用する。



オメガファーマ・クイックステップ <スペシャライズド S-Works Tarmac SL4 & S-Works Venge>

オメガファーマ・クイックステップ スペシャライズド・S-Works Tarmac SL4オメガファーマ・クイックステップ スペシャライズド・S-Works Tarmac SL4 photo:Kei Tsuji
BBにはセラミックベアリングが使用されているBBにはセラミックベアリングが使用されている photo:Kei Tsujiコンポーネントは10速のスラムREDのままコンポーネントは10速のスラムREDのまま photo:Kei Tsuji

トニ・マルティン(ドイツ)の単独逃げや、ゼネク・スティバル(チェコ)の逃げ切り勝利など、前半ステージでブエルタを盛り上げたオメガファーマ・クイックステップ(完走者は4名)。選手の好みに合わせてスペシャライズドのS-Works Tarmac SL4とS-Works Vengeをチョイスした。LOOKのペダルとガーミンのEDGE500を除いて、スペシャライズドとスラムの製品(ZIPPはスラム社の傘下)をふんだんに使用。スラムREDはまだ10速のままだった。



オリカ・グリーンエッジ <スコット Foil>

オリカ・グリーンエッジ スコット・Foilオリカ・グリーンエッジ スコット・Foil photo:Kei Tsuji
見るからに剛性の高いPRO VibeSprintステムを愛用する選手も見るからに剛性の高いPRO VibeSprintステムを愛用する選手も photo:Kei Tsujiタイヤはコンチネンタルのコンペティション25mmタイヤはコンチネンタルのコンペティション25mm photo:Kei Tsuji

マイケル・マシューズ(オーストラリア)の2勝目で華々しくブエルタを締めくくったオリカ・グリーンエッジ。ツールでは軽量バイクのスコットADDICTが投入されたが、ブエルタでは全員がFoilに乗った。スプリンターの中にはPRO VibeSprintステムを愛用する選手も多いが、マシューズはPROのアルミステム&アルミハンドル。タイヤはコンチネンタルのコンペティション25mm。ステムには、スタート時間や登りの数値、最終コーナーの向きや最終ストレートの長さなどが記されたメモが貼られる。

text&photo:Kei Tsuji