ユーロバイクショー期間中の8月29日夜に、ラファがアテンドするナイトライドに招待され、ピナレロがラインナップするドグマのディスクロードモデルに乗るチャンスに恵まれた。50kmのライドで感じたインプレをお伝えしよう。

TRPのディスクブレーキを装備したピナレロ・ドグマをテストライドTRPのディスクブレーキを装備したピナレロ・ドグマをテストライド (c)Makoto.AYANO
フロントキャリパー ケーブルで引き油圧に変換されるフロントキャリパー ケーブルで引き油圧に変換される (c)Makoto.AYANOリアキャリパーはリアトライアングル内に直付けされるリアキャリパーはリアトライアングル内に直付けされる (c)Makoto.AYANO


レンタルしたのはユーロバイクDEMO DAY用に用意されたDOGMA K 65.1 HYDRO。(写真はDOGMA 65.1 HYDRO)。これらのモデルにはTRPのワイヤー引きで油圧キャリパーを作動させるハイドロ・メカニカル方式のディスクブレーキ”Hyrd”がセットされていた。このモデルで約1時間半。郊外への50kmのライドへ出た。最初に断っておくと、このインプレ記事を想定していなかったため自分の走っている姿の写真はない。写真からはライドの状況や楽しさを読み取って欲しい。

チームスカイのベルンハルト・アイゼルがライドのスペシャルゲストに。左は元ゲロルシュタイナーの同郷オーストラリア人選手ベルンハルト・コールチームスカイのベルンハルト・アイゼルがライドのスペシャルゲストに。左は元ゲロルシュタイナーの同郷オーストラリア人選手ベルンハルト・コール (c)Makoto.AYANOドイツのアップダウンに富んだ田舎道を走り抜けるドイツのアップダウンに富んだ田舎道を走り抜ける (c)Makoto.AYANO


ケーブル引きということで、シマノDi2のレバーが使えるのがまずメリットだろう。引きは軽く、ケーブルの操作感でありながらタッチに油圧であることをかすかに感じるブレーキフィーリングだ。

ヨーロッパの道をハイスピードで駆け抜けるヨーロッパの道をハイスピードで駆け抜ける (c)Makoto.AYANO
ホイールがアルミのディープということでルックスは重く思えたが、ライド中にホイールの重さが気にならなかったため、ホイールそのものが軽く仕上がっているのだろう。ディスクはブレーキ面の強度が必要ないことから素材ボリュームが少なくてすみ、リムを軽く仕上げることもできるはずだ。このことから単純にディスクローターを備えることが重量的なデメリットであるとも言えない。

ラファCEOのサイモン・モットラム氏(左)もディスクブレーキ装備のハンドメイドバイクで走るラファCEOのサイモン・モットラム氏(左)もディスクブレーキ装備のハンドメイドバイクで走る (c)Makoto.AYANO
ラファライドは50人ほどのライダー群で走ったが、密集した集団であってもコントロール性に大きな不安は感じなかった。レバータッチも軽く、ブレーキフィーリングは悪くない。先入観で「ディスクはロードバイクには重いだけだろう」と思っていたネガ観がとりあえずは払拭された。

ファッション、そしてバイクの流行に敏感なラファ関係者らはマイバイク参加者が多かったが、ディスク仕様が多いのもひとつの特徴だった。しかもハンドメイド系フレームが多く、グラベルライド好き。すでに走りこんであらゆるノウハウをもっているようだった。

ライドの途中で休憩 すでに日が沈みかけているライドの途中で休憩 すでに日が沈みかけている (c)Makoto.AYANO日が沈んだ後、ライトを頼りにアップダウンをこなす集団日が沈んだ後、ライトを頼りにアップダウンをこなす集団 (c)Makoto.AYANO


約50kmを走った後、ディスクロードに対する感想は、「ロードライドに充分使える」というものだった。しかしシリアスなロードレースに向くかと言われれば、その点では未だキャリパーブレーキにアドバンテージが有ると思う。なぜならキャリパーブレーキのハイエンドモデルの完成度が非常に高いからだ。

今回テストしたTRPディスクのフィーリングや総合的な性能に関して、わかりやすくするために少々荒っぽい言い方をすれば「デュラエースには及ばないが、105相当の性能は出ている」と感じた。もちろん単純に制動力だけに言及するのであればデュラエース以上かもしれない。

ラファが用意したナイトライド チームスカイとのコラボラファが用意したナイトライド チームスカイとのコラボ (c)Makoto.AYANOケーブル類に至るまで徹底的に低フリクションやキャリパー剛性、ブレーキング性能が追求されブラッシュアップされた最近のキャリパーブレーキ。そのタッチは非常に軽く、ダイレクトだ。

「当て効き」など、微妙なブレーキ操作を要求されるレースにあわせ開発された上級グレードのキャリパーの域に達するには、ディスクはもう少し成熟させる必要があると感じた。現時点ではマスドレースではなくソロやグループライド向き。全天候型という点では悪天候でメリットが際立つグランフォンド的なライドには良いだろう。新しいライドスタイルであるグラベル系やエンデュランスカテゴリーのロードバイクには非常にお似合いだ。

photo&text:Makoto.AYANO

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