新城幸也(ユーロップカー)は1時間半、與那嶺恵理(チーム・フォルツァ!)は2時間半にわたって独走。厳しい山岳コースの全日本ロードを制し全日本チャンピオンに。

全日本自転車競技選手権大会ロード・レース第2日が6月23日(日)、大分県県民の森平成森林公園周辺特設ロードレースコース(1周15.0km)で行われた。

女子 1周目、萩原麻由子(Wiggle Honda)と崎本智子(ナカガワAS.K'デザイン)が牽引女子 1周目、萩原麻由子(Wiggle Honda)と崎本智子(ナカガワAS.K'デザイン)が牽引 photo:Hideaki TAKAGI男子エリートは12周180km、女子エリートは6周90kmの過酷な山岳コース。男子は2周目にできた逃げから終盤にさらにアタックした新城が逃げ切って優勝。女子は2周目から独走を開始した與那嶺が初優勝。新城はU23、エリート通算4度目の全日本ロードチャンピオンに。
女子最終周回、與那嶺恵理(チーム・フォルツァ!)がゴールへ向けて独走女子最終周回、與那嶺恵理(チーム・フォルツァ!)がゴールへ向けて独走 photo:Hideaki TAKAGI
與那嶺が2周目から逃げ切り

女子は30名が雨模様の中、8時05分にスタート。女子も男子も下りきる9km地点までは安全のためニュートラル走行。いきなり10%ほどの上りとなるため集団は絞られる。引くのはおもに萩原麻由子(Wiggle Honda)。
女子エリート優勝の與那嶺恵理(チーム・フォルツァ!)女子エリート優勝の與那嶺恵理(チーム・フォルツァ!) photo:Hideaki TAKAGI
1周目を終えて先頭集団は早くも5人に。萩原、與那嶺恵理(チーム・フォルツァ!)、金子広美(イナーメ信濃山形)、崎本智子(ナカガワAS.K'デザイン)、上野みなみ(鹿屋体育大)。2周目の上り区間で與那嶺が先頭に出るとやがて独走に。後方もバラバラになる。

2周目で独走を開始した與那嶺はその後もペースを守って優勝。全日本ロード初優勝だ。與那嶺の平均時速は26.02kmで、男子エリート最終完走者とほぼ同じ。単純に比較はできないが與那嶺の強さを物語る数値だ。

與那嶺恵理(チーム・フォルツァ!)のコメント 

「今年はシーズン始めから世界選で結果を出すことを目標にし、そのためには全日本ロードで圧倒的な差で走れることを目標にした。それができてほっとしていることと、あと3ヶ月、世界選で走るためにまだできることがあると思う」
「コースは休むところが無く下りは難しいというより危険という印象があったので下りは丁寧に、上りは圧倒的な力で走るようにした」
「今年結果を出して未来につなげたい、まずは世界選。MTBもしっかり練習して全日本チャンピオンを獲るつもり。まずは全日本で結果を出してワールドカップなどのコースに適応できるようにしたい。ロード1本に絞っているわけではない」

2周目、土井雪広(チーム右京)ら逃げの8人2周目、土井雪広(チーム右京)ら逃げの8人 photo:Hideaki TAKAGIサバイバルレースの男子

男子は予想通り6時間超のサバイバルレースに。9km地点までニュートラル走行でそこからリアルスタート。すぐにアタックがかかり数人が先行する。2周目の下りを経てこれに新城幸也(ユーロップカー)らが合流して8人の逃げができる。メンバーは新城、土井雪広(チーム右京)、中島康晴・西谷泰治(愛三工業レーシングチーム)、内間康平・中根英登(チームNIPPO・デローザ)、窪木一茂(和歌山県)、吉岡直哉(京都産業大)。
5周目、メイン集団はブリヂストンアンカーがペースメイク5周目、メイン集団はブリヂストンアンカーがペースメイク photo:Hideaki TAKAGI
メイン集団は逃げに載せていないブリヂストンアンカーがコントロール。差は1分から2分に広がる。増田成幸(キャノンデールプロサイクリング)や西薗良太(チャンピオンシステム)らもこの中に。逃げが強力なメンバーのため、メイン集団も差を保つ走りからやがて差を詰める走りに。

「もはやメイン集団は無し」
8周目、抜け出した新城幸也(ユーロップカー)と土井雪広(チーム右京)8周目、抜け出した新城幸也(ユーロップカー)と土井雪広(チーム右京) photo:Hideaki TAKAGI
6周目に先頭メンバーの中根が下り区間で落車、いっぽうでメイン集団はブリヂストンアンカーがペースを上げて差を1分にまで詰める。この動きでメイン集団はばらばらに。ラジオツールからは「もはやメイン集団は無し」とのアナウンスが。メイン集団から追い上げるメンバーが出てくるいっぽうで先頭の7人からは土井と新城がアタックして2人で抜け出す。

8周目には先頭から新城と土井、清水都貴(ブリヂストンアンカー)と増田、伊丹健治(ブリヂストンアンカー)、中島、狩野智也(チーム右京)、伊藤雅和(愛三工業レーシングチーム)と武井亨介(チーム・フォルツァ!)、内間、福島晋一(チームNIPPO・デローザ)と初山翔(ブリヂストンアンカー)、畑中勇介(シマノレーシング)らが続く。


10周目へ、新城幸也(ユーロップカー)がしだいに先行する10周目へ、新城幸也(ユーロップカー)がしだいに先行する photo:Hideaki TAKAGI10周目、3番手の増田成幸(キャノンデールプロサイクリング)10周目、3番手の増田成幸(キャノンデールプロサイクリング) photo:Hideaki TAKAGI


新城がラスト3周で独走開始

10周目、2番手に出た清水都貴(ブリヂストンアンカー)10周目、2番手に出た清水都貴(ブリヂストンアンカー) photo:Hideaki TAKAGI9周目から10周目へ入るタイミングで先頭に変化が。序盤から積極的にペースを作ってきた土井が遅れがちに。スタート/フィニッシュラインを過ぎて完全に新城が独走状態となって10周目へ。「後ろも来ているのでできるだけ長く2人で逃げたかった」と言う新城だったがここからの独走を決断。3周1時間半に渡って新城は単独でゴールを目指す。後方では土井が位置を下げ、いっぽうで清水が上げてくる。

新城は1時間半に渡る独走の末、2位の清水に6分15秒もの大差をつけ優勝。全日本タイトルを獲って、ツール・ド・フランス出場へのチーム内選考に有利な条件ができた。土井は結局8位に。しかし前年度チャンピオンらしく逃げ切りでの連覇を狙った堂々とした積極的な走りは評価されていいだろう。
11周目、先頭を独走する新城幸也(ユーロップカー)11周目、先頭を独走する新城幸也(ユーロップカー) photo:Hideaki TAKAGI
序盤からの逃げメンバーで完走できたのはほかに中島だけ。あとの完走者は全員がメイン集団から生き残ったメンバーだ。優勝した新城でさえ平均時速は28.60km、終盤にかけて強く降る雨もあいまって想像以上のサバイバルレースに。
新城幸也(ユーロップカー)が優勝新城幸也(ユーロップカー)が優勝 photo:Hideaki TAKAGI
新城幸也(ユーロップカー)のコメント

「毎年勝ちたくて日本に帰ってきていたので本当に嬉しい。コースは走る前からきついのはわかっていた。6000m上るということで今回は(リア)27Tも使った。僕の作戦は前半のいい逃げに乗って最後まで逃げ切ることだった」
「ツール・ド・フランス出場については何も情報はない。今日これからフランス選手権だし。大丈夫だと思うんですけど(笑)。チャンピオンジャージを着てツール・ド・フランスのスタートラインにつきたい」

なお2014年の全日本ロード会場は岩手県八幡平市に決定、2015年については現在まだ該当地なしと発表された。

男子エリート表彰男子エリート表彰 photo:Hideaki TAKAGI
結果
男子エリート 180km
1位 新城幸也(ユーロップカー)6時間17分31秒(AVS28.60km/h)
2位 清水都貴(ブリヂストンアンカー)+6分15秒
3位 増田成幸(キャノンデールプロサイクリング)+9分14秒
4位 伊藤雅和(愛三工業レーシングチーム)+9分54秒
5位 福島晋一(チームNIPPO・デローザ)+10分48秒
6位 初山翔(ブリヂストンアンカー)+11分58秒
7位 武井亨介(チーム・フォルツァ!)+12分41秒
8位 土井雪広(チーム右京)+12分56秒
9位 早川朋宏(チームNIPPO・デローザ)+13分25秒
10位 中島康晴(愛三工業レーシングチーム)+13分50秒
11位 伊丹健治(ブリヂストンアンカー)+17分40秒
12位 畑中勇介(シマノレーシング)+22分42秒
13位 狩野智也(チーム右京)+22分42秒
14位 白石真悟(シマノドリンキング)+26分56秒
15位 入部正太朗(シマノレーシング)+30分44秒
16位 普久原奨(宇都宮ブリッツェン)+33分52秒
以上完走者16名

女子エリート表彰女子エリート表彰 photo:Hideaki TAKAGI女子エリート 90km
1位 與那嶺恵理(チーム・フォルツァ!)3時間27分29秒(AVS26.02km/h)
2位 金子広美(イナーメ信濃山形)+4分33秒
3位 萩原麻由子(Wiggle Honda)+7分08秒
4位 崎本智子(ナカガワAS.K'デザイン)+13分07秒
5位 西加南子(LUMINARIA)+18分19秒
6位 上野みなみ(鹿屋体育大)+20分21秒
7位 下澤千亜紀(team anterior)+22分55秒
8位 福本千佳(同志社大)+30分49秒
以上完走者8名

photo&text:高木秀彰
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