2013/05/08(水) - 09:13
連載企画のプロバイクレポート第2弾は、キャノンデール・チャンピオンシステム、湘南ベルマーレ、パールイズミ・スミタ・ラバネロ、インタープロ・シクリズム(旧プジョーサイクル・ニッポン)をピックアップする。
宇都宮ブリッツェン
チーム創設5年目を迎える宇都宮ブリッツェン。バイクはチーム立ち上げ当時から変わらずイタリアのクォータを駆るが、2013年シーズンよりクラーロへと機材変更を遂げた。
前身であるケベルのDNAを受け継ぐクラーロは空気抵抗削減を意識したフォルムが特徴で、翼断面のシートチューブなど迫力ある形状が特徴的だ。ダウンチューブやトップチューブ、チェーンステーにはチームのロゴが記されている。コンポーネントとホイールは9000系機械式デュラエースを使用し、タイヤにはパナレーサーを使う。
今季最も注目なのはパイオニア製のパワーメーター&モニターを使用している点だろう。ハンドル周りはキャットアイのメーターとパイオニアのメーターが装備されているため賑やかな印象だ。ハンドル&ステムはイーストン、ボトルケージはトーケンを用いる。
キャノンデール・チャンピオンシステム
キャノンデール SuperSixEvo
黒をベースに黄緑を差し色にしたキャノンデール・チャンピオンシステムのチームバイクは、キャノンデール SuperSixEvo。メインコンポーネントは赤い部分がキャノンデールのライムグリーンに差し替えられた、特別仕様のスラム・レッド2012。クランクはQuark製のスラム・レッド2012純正パワーメーターが装着されていた。ハンドル、ステム、シートピラーはFSAのSL-Kシリーズで統一される。
ホイールとタイヤはマビックが提唱するホイールタイヤステムの通り、キシリウムSLRとイクシオン・プロをセットで使用している。サドルはフィジークのアリオネR3、ペダルはスピードプレイ、チェーンはKMCがアッセンブルされており、コンポーネントと同じくライムグリーンで統一。非常に美しい仕上がりで、一般のライダーがカラーコーディネートの参考にしたい一台だ。
湘南ベルマーレ
ジャイアント TCR SL
湘南ベルマーレは特別カラーのアルミバイク、ジャイアント TCR SLをチームのメインバイクに使用する。選手によってはカーボンのTCR ADVANCEDを使用していた。コンポーネントはシマノ・アルテグラDi2。ケーブルは外装で、固定はシマノの純正品を基本としていたが、FDのケーブルのみチームが用意したと思われるボトルケージの台座から伸びた小物を通して固定されていた。ホイールはジャイアントのP-SLR1、タイヤは日本のソーヨーのトゥルーアンスプラスが装着されていた。
ハンドルやステム、サドルは選手によって様々なメーカーのパーツがアッセンブルされていた。今回紹介する大森廉選手のバイクはハンドルにデダのニュートンシャロー、ステムはジャイアントのコンタクトSLRを選択し、フレームの剛性感を生かすチョイスになっている。
パールイズミ・スミタ・ラバネロ
ラバネロ エキップ・S.A.T.
パールイズミ・スミタ・ラバネロが乗るバイクは、チーム名の通り、東京・練馬のタカムラ製作所のラバネロだ。今回は、昨今レースの現場では珍しいクロモリフレームである「エキップ・S.A.T.」をピックアップ。パイプにはデダチャイのS.A.T.が使用されており、溶接部は溶接痕が分からないほど綺麗に仕上げられている。また、クロモリフレームらしくダブルレバー台座が設けられていた。
メインコンポーネントはカンパニョーロの各グレードをミックスして使用。ブレーキのみ全車統一されており、絶版品のマビック・SSCブレーキキャリパーが使用され、ブレーキング時のレバーの引きはとても軽かった。そして、ホイールやフォーク、ハンドル、ステム、シートポストはイーストンに統一。ライトの台座を流用したと思われるゼッケンプレート台座をシートポスト台座に装着。古参チームらしい貫録を感じるバイクであった。
インタープロ・シクリズム
プジョー RSR02
スポンサー変更に伴い「プジョーサイクル・ニッポン」改め「インタープロ・シクリズム」のチームバイクは、近年復活を果たした老舗プジョーのコンペティションモデル「RSR02」だ。このレースがこのバイクの見納めとなるという。
プジョー製のフルカーボンフレームは曲線が随所に用いられた複雑な造形で、ヘッドチューブにはプジョーのシンボルであるライオンの紋章が描かれる。メインコンポーネントにはスラム・レッドを採用。ステムやシートピラーは3Tながら、今回ピックアップした二村雅彦選手はハンドルのみ自身の好みであるFSA K-FORCEニューエルゴを使用する。
ホイールは台湾のノバテックを使用。ボトルケージはブラックバーンのカーボン製ボトルケージ「キャンバーCF」がアッセンブルされていた。なお、次戦よりインタープロ・シクリズムのチームバイクはニールプライドへスイッチすることが決まっているとのことだ。
text:Yuya.Yamamoto
photo:So.Isobe
宇都宮ブリッツェン
チーム創設5年目を迎える宇都宮ブリッツェン。バイクはチーム立ち上げ当時から変わらずイタリアのクォータを駆るが、2013年シーズンよりクラーロへと機材変更を遂げた。
前身であるケベルのDNAを受け継ぐクラーロは空気抵抗削減を意識したフォルムが特徴で、翼断面のシートチューブなど迫力ある形状が特徴的だ。ダウンチューブやトップチューブ、チェーンステーにはチームのロゴが記されている。コンポーネントとホイールは9000系機械式デュラエースを使用し、タイヤにはパナレーサーを使う。
今季最も注目なのはパイオニア製のパワーメーター&モニターを使用している点だろう。ハンドル周りはキャットアイのメーターとパイオニアのメーターが装備されているため賑やかな印象だ。ハンドル&ステムはイーストン、ボトルケージはトーケンを用いる。
キャノンデール・チャンピオンシステム
キャノンデール SuperSixEvo
黒をベースに黄緑を差し色にしたキャノンデール・チャンピオンシステムのチームバイクは、キャノンデール SuperSixEvo。メインコンポーネントは赤い部分がキャノンデールのライムグリーンに差し替えられた、特別仕様のスラム・レッド2012。クランクはQuark製のスラム・レッド2012純正パワーメーターが装着されていた。ハンドル、ステム、シートピラーはFSAのSL-Kシリーズで統一される。
ホイールとタイヤはマビックが提唱するホイールタイヤステムの通り、キシリウムSLRとイクシオン・プロをセットで使用している。サドルはフィジークのアリオネR3、ペダルはスピードプレイ、チェーンはKMCがアッセンブルされており、コンポーネントと同じくライムグリーンで統一。非常に美しい仕上がりで、一般のライダーがカラーコーディネートの参考にしたい一台だ。
湘南ベルマーレ
ジャイアント TCR SL
湘南ベルマーレは特別カラーのアルミバイク、ジャイアント TCR SLをチームのメインバイクに使用する。選手によってはカーボンのTCR ADVANCEDを使用していた。コンポーネントはシマノ・アルテグラDi2。ケーブルは外装で、固定はシマノの純正品を基本としていたが、FDのケーブルのみチームが用意したと思われるボトルケージの台座から伸びた小物を通して固定されていた。ホイールはジャイアントのP-SLR1、タイヤは日本のソーヨーのトゥルーアンスプラスが装着されていた。
ハンドルやステム、サドルは選手によって様々なメーカーのパーツがアッセンブルされていた。今回紹介する大森廉選手のバイクはハンドルにデダのニュートンシャロー、ステムはジャイアントのコンタクトSLRを選択し、フレームの剛性感を生かすチョイスになっている。
パールイズミ・スミタ・ラバネロ
ラバネロ エキップ・S.A.T.
パールイズミ・スミタ・ラバネロが乗るバイクは、チーム名の通り、東京・練馬のタカムラ製作所のラバネロだ。今回は、昨今レースの現場では珍しいクロモリフレームである「エキップ・S.A.T.」をピックアップ。パイプにはデダチャイのS.A.T.が使用されており、溶接部は溶接痕が分からないほど綺麗に仕上げられている。また、クロモリフレームらしくダブルレバー台座が設けられていた。
メインコンポーネントはカンパニョーロの各グレードをミックスして使用。ブレーキのみ全車統一されており、絶版品のマビック・SSCブレーキキャリパーが使用され、ブレーキング時のレバーの引きはとても軽かった。そして、ホイールやフォーク、ハンドル、ステム、シートポストはイーストンに統一。ライトの台座を流用したと思われるゼッケンプレート台座をシートポスト台座に装着。古参チームらしい貫録を感じるバイクであった。
インタープロ・シクリズム
プジョー RSR02
スポンサー変更に伴い「プジョーサイクル・ニッポン」改め「インタープロ・シクリズム」のチームバイクは、近年復活を果たした老舗プジョーのコンペティションモデル「RSR02」だ。このレースがこのバイクの見納めとなるという。
プジョー製のフルカーボンフレームは曲線が随所に用いられた複雑な造形で、ヘッドチューブにはプジョーのシンボルであるライオンの紋章が描かれる。メインコンポーネントにはスラム・レッドを採用。ステムやシートピラーは3Tながら、今回ピックアップした二村雅彦選手はハンドルのみ自身の好みであるFSA K-FORCEニューエルゴを使用する。
ホイールは台湾のノバテックを使用。ボトルケージはブラックバーンのカーボン製ボトルケージ「キャンバーCF」がアッセンブルされていた。なお、次戦よりインタープロ・シクリズムのチームバイクはニールプライドへスイッチすることが決まっているとのことだ。
text:Yuya.Yamamoto
photo:So.Isobe
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