2006年に創立したマトリックスパワータグは、今年もUCIコンチネンタル登録して戦う。藤岡徹也とキム・ドヒョンの2名が新加入。安原昌弘監督はその2選手とU23の2選手に特に期待をかける。

マトリックスパワータグ2013年メンバー。マリウス・ヴィズィアックと窪木一茂を加えた選手10名マトリックスパワータグ2013年メンバー。マリウス・ヴィズィアックと窪木一茂を加えた選手10名 photo:Hideaki TAKAGI

安原監督は言う。「勝ちたい気持ちが大事。国内レースで勝つ、特に全日本選手権で」と国内での結果を重視する。
新加入のキム・ドヒョン(韓国)は昨年まで2年間トレンガヌサイクリングチームに所属、日本人選手とも交流がある。藤岡徹也はチームユーラシア、NIPPOなどに所属してきたスプリンター。

バイクなどチームサポート体制は大きく変わらず、フレームはフォーカス・イザルコ Teamを使用、コンポはシマノ、ホイール&シューズはマヴィック、タイヤはパナレーサー、ヘルメットはオージーケーカブト、ウェアはパールイズミが製作を担当する。

チーム体制

安原昌弘監督。2006年の設立時からチームを率いる安原昌弘監督。2006年の設立時からチームを率いる photo:Hideaki TAKAGI登録:UCIコンチネンタルチーム、実業団Jプロツアーチーム

監督:安原昌弘

選手 計10名
向川尚樹 1980年12月27日生まれ プレイングコーチ
真鍋和幸 1970年2月16日生まれ
永良大誠 1974年7月9日生まれ
マリウス・ヴィズィアック 1981年4月1日生まれ(ポーランド) 
窪木一茂 1989年6月6日生まれ
小牧佑也 1991年6月29日生まれ
安原大貴 1991年8月12日生まれ
池部壮太 1992年12月31日生まれ

新加入
キム・ドヒョン 1986年10月15日生まれ(韓国) トレンガヌサイクリングチームから移籍
藤岡徹也 1988年5月29日生まれ チームユーラシアから移籍

離脱
山下貴宏はチーム右京へ移籍

2013年新メンバーのキム・ドヒョン。ヒルクライマー、ナーソンで鍛えた日本語は流暢2013年新メンバーのキム・ドヒョン。ヒルクライマー、ナーソンで鍛えた日本語は流暢 photo:Hideaki TAKAGIおもな使用機材

フレーム:FOCUS Izalco Team
ホイール、シューズ:マヴィック
タイヤ:パナレーサー
メインコンポ:シマノ デュラエース9000
ハンドル、ステム、シートポスト:チネリ
サドル:サンマルコ
メーター:キャットアイ
ヘルメット:オージーケーカブト
ウェア:パールイズミ

チームに訊く今年の抱負

安原昌弘監督「窪木とマリウスは昨年同様にエースとして走る。期待するのは新加入のキムと藤岡だ。キムには上りの場面で、そして藤岡には窪木やマリウスをゴール前に連れて行くことを期待している。U23の3選手にも期待している。昨秋から池部と(安原)大貴は練習を積むようになり、戦力になるはず」

2013年新メンバーの藤岡徹也。スプリンター2013年新メンバーの藤岡徹也。スプリンター photo:Hideaki TAKAGI「国内レースでは勝つことを求める。今年は多くのチーム間で切磋琢磨できればと思っている。アジアツアーにも活動の場を求める予定で、UCIポイントを獲得するとともに、そこでの経験を国内レースへフィードバックさせたい。いまチームは一体感があると思うが、決して仲良しグループであってはならないので気を引き締めてかかりたい」。

真鍋和幸「自転車競技の素晴らしさを若い人に伝えたい。活動の中心となるイベントでは、より多く自転車に親しんでもらうことと、落車を減らすことも課題のひとつ」

永良大誠「チーム勝利のために走る。サラリーマンレーサーとして、観る人に勇気と希望が持てる存在でありたい」

向川尚樹「マリウスや窪木が勝てるよう導きたいし、チャンスがあれば自分も勝ちを狙いたい」

キム・ドヒョン「まずチームの成績優先で、自分のことはその次。日本のレースはハイレベル。目標は熊野、北海道、おきなわなどに出場し、そこでチームのために働くこと。自転車競技を始めて3年のヒルクライマータイプ。タイのナーソンで走りこんでいたので、そこでみんなから日本語を教わった」

藤岡徹也「まずはチームに必要とされる選手になること。ひいてはそれが自分のためになると考えている。個人の成績は考えていない。チームとして勝てるよう頑張りたい」

小牧佑也「チームに貢献できるよう走りたい。全日本ロードU23では最低でも入賞したい」

安原大貴「攻めたうえで1勝することが目標。記憶に残る走りをしたい」

池部壮太「地元で行われる全日本選手権ロードU23を、力でねじ伏せる走りで獲りに行く。そこではどんな展開になっても勝つこと」

窪木一茂(アジア選手権出場のため)とマリウス・ヴィズィアックは当日不在だった。

photo&text:高木秀彰

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