型にはまらないインスピレーションで、独自の自転車哲学を貫き続けるキャノンデール。先日発表された2013年新作のキーワードは次の通りだ。ロード=『熟成』、オフロード=『完全』、アーバン=『アップ・リフティング』、アクセサリー=『最先端』。

アメリカで発表、日本で試乗、キャノンデール2013モデル

2013年キャノンデールの公式な新作発表は、アメリカ・ユタ州パークシティでのメディア・キャンプから始まった。基本的には、来年に大幅な進化を遂げるオフロード系のお披露目というのが、このメディアキャンプの大きな目的。パークシティのMTBパークの気持ちよいダートコースを走りまくった。

プロライダーとともに、MTBパークを走った試乗会プロライダーとともに、MTBパークを走った試乗会 photo:Pandasonic Nakamura新作『トリガー』を中心に『オーバーマウンテン』モデルに試乗新作『トリガー』を中心に『オーバーマウンテン』モデルに試乗 photo:Pandasonic Nakamura

もちろんキャノンデール・ロードバイク群もアップデートされている。最高峰シリーズのスーパーシックスEVOには、高級軽量カーボンであるバリステック・ナノ・カーボンを使用するブラックエディションが登場。手頃な価格帯はスタンダード・カーボンを使用する。アメリカでのMTBの発表に続き、去る8月頭に、日本で販売する2013キャノンデール新作発表会が、『キャノンデール・ブランドキャンプ』として長野県軽井沢で行われた。ここで、スーパーシックスEVOの新作を始めとする2013キャノンデールマシンに触れられた。

キャノンデール本社から、ジェネラルマネージャー/ボブ・バーバンク氏も来日&ライドキャノンデール本社から、ジェネラルマネージャー/ボブ・バーバンク氏も来日&ライド photo:Kei TsujiスーパーシックスEVOの新作、アルテグラDi2モデルを中心に並んだ試乗車群スーパーシックスEVOの新作、アルテグラDi2モデルを中心に並んだ試乗車群 photo:Kei Tsuji

チーム/キャノンデール・スペースゼロポイントの鈴木真理選手(左)と、キャノンデール・レーシングの山本和弘選手(右)も参加チーム/キャノンデール・スペースゼロポイントの鈴木真理選手(左)と、キャノンデール・レーシングの山本和弘選手(右)も参加 photo:Kei Tsujiキャノンデールジャパン内、最速の地足を持つ男、社長/マリオ・スタイン氏キャノンデールジャパン内、最速の地足を持つ男、社長/マリオ・スタイン氏 photo:Kei Tsuji

ペーター・サガンがツールを走った実車が来日!

ペーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール)がパリを走った実車ペーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール)がパリを走った実車 photo:Kei Tsuji
この軽井沢でのブランドキャンプには、もう一つの大きなサプライズがあった。それが、今年のツール・ド・フランスで3つのステージ勝利を上げ、マイヨヴェールを獲得した、リクイガス・キャノンデールのペーター・サガンが、ツールの最終日、パリで走ったスーパーシックスEVOが展示されていたのだ。

この緑が美しいサガンのバイクのシートステーには、サガンが勝利した3つのステージの地名が記載されている。そんな栄光と共に走ったマシンを、近くでじっくりと見ることができたのも、このキャノンデール新作発表会においてちょっとうれしい出来ごとであった。

シートステーにはステージ優勝を飾った地名が刻まれているシートステーにはステージ優勝を飾った地名が刻まれている photo:Kei Tsuji「57」のナンバープレートが装着されたまま!「57」のナンバープレートが装着されたまま! photo:Kei Tsuji

これより3回にわけ、キャノンデール2013年の新作と、トピックスをご紹介していく。

Vol.1 ロードバイク

熟成の時期を迎えたスーパーシックスEVO
包容力をさらに広げたラインアップ

スーパーシックスEVOに、新素材バリステック・ナノ・カーボンを使用した超軽量モデルが登場。加えて、電動アルテグラDi2を装備した手の届きやすい価格のモデルも発売される。定評のあるアルミモデルの最高峰CAAD10にも新色が追加。タイムトライアルバイクもスライスRSに進化し、ライダーの包容力をさらに広げた。
新素材バリステック・ナノ・カーボンを使用したスーパーシックスEVOブラックエディション新素材バリステック・ナノ・カーボンを使用したスーパーシックスEVOブラックエディション photo:Kei Tsuji

Vol.2 マウンテンバイク

新作トレイルマシン『トリガー』デビュー
レフティが大きく進化

1台で幅広いフィールドを駆け抜けられるという、キャノンデールが提案する『オーバーマウンテン』のラインアップに、トレール系ライドを補完する『トリガー』が加入した。キャノンデールのアイコンでもあるレフティ・サスペンションもさらなる進化を遂げて新登場。『ジキル』や『スカルペル』『フラッシュ』も引き続きラインナップされ、その守備範囲は広い。
大幅に進化を遂げたレフティサスペンション大幅に進化を遂げたレフティサスペンション photo:Kei Tsuji

Vol.3キャノンデール・トピックス

やっぱり他とは違う
これぞキャノンデール!な逸品たち

話題の一体型チェーンリングとスパイダー形式のクランク SiSL2を、じっくりと。さらに、新たに発売されるキャノンデール製の軽量ヘルメットの話題をお届けする。そして、軽い街ライドやパートナーとのポタリングにもぴったり、キャノンデールらしいスタイルのバイクといった2013トピックスをご紹介しよう。
一体型チェーンリングとスパイダー形式のクランクSiSL2一体型チェーンリングとスパイダー形式のクランクSiSL2 photo:Kei Tsuji
提供:キャノンデール・ジャパン Text: Pandasonic Nakamura Photo: Kei Tsuji