2012/07/31(火) - 18:45
7月22日、3週間にわたる死闘を繰り広げたプロトンがパリに凱旋し、ツール・ド・フランス2012は幕を下ろした。
シマノのコンポーネントとPROは、ブラドレー・ウィギンズ(イギリス、チームスカイ)とクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)による個人総合ワンツーフィニッシュを支えた。チーム総合においても、1位のレディオシャック・ニッサン、2位のチームスカイとシマノのサポートを受けるチームが上位を独占。優れた戦闘力と3週間にわたる過酷なステージを戦い抜く信頼性や耐久性の高さを証明した。
シマノとPROのサポートを受けたチームは、各ステージにおいても存在感を示した。シマノDURA-ACEは、プロローグと全20ステージを合わせた21区間中11勝を挙げ、PROはこのうち6勝。ツール・ド・フランス2012を席巻したと言っても過言ではない。
シマノのサポート選手の活躍と、過酷なレースを戦い抜いたバイクの写真を織り交ぜつつ、ツール・ド・フランス2012を振り返る。
ウィギンズを献身的にアシストしたのは、個人総合争いで2位に付けたクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)。他チームなら間違いなくエース級の選手の強力なアシストを受けて山岳でライバルに差を付け、得意のタイムトライアルで決定的なリードを奪う。まさに横綱相撲で押し切った形だ。
ウィギンズのマイヨジョーヌ獲得に大きく貢献した原動力のひとつは、間違いなくチームスカイのチーム力だ。チーム総合時間賞で2位に入っていることもこのことを裏付けている。
そしてもうひとつ忘れてはならないのは、スカイがシマノの電動コンポーネントDi2とPROハンドル・ステムとともに闘ったということ。フルームをはじめとする強力なアシスト陣に加え、「シマノ」や「PRO」といった勝つための機材によるアシストも、勝利に大きく貢献したことを強く印象づけた。
昨年はステージ5勝、ポイント賞も獲得したカヴだったが、大会前半は第2ステージの1勝にとどまり、やや精彩に欠けるところがあることは否めなかった。しかし、大会終盤の第18ステージ、第20ステージを制し、終わってみれば今大会最多タイのステージ3勝を挙げた。特に大会終盤の2勝は、昨年までの爆発的なキレが戻ってきたことを印象づけ、ロンドン五輪での活躍にも期待を持たせた。
カヴの走りを支えるたのもまた、シマノとPROだった。カヴは得意のスプリントの際、ハンドルのドロップ部分をガッチリと握り、低い姿勢を保ったまま爆発的なスピードでライバルを引き離す。その圧倒的なパワーを受け止めるのが、PROのハンドルバーとステムだ。
ハンドルバーのドロップ部分に仕込まれた変速用サテライトスイッチの一種“スプリンタースイッチ”の存在も忘れてはならない。このスイッチはドロップ部分を握りながらでも変速することが可能にするもので、デュアルコントロールレバー以外に変速機を追加できるDi2ならではの装備。変速時のストレスやタイムラグを最小限に抑え、一瞬の判断が勝負を左右するゴール前で、ライダーを勝利に一歩近づけてくれるのだ。
カヴの活躍を受け、今年はDi2を使用する多くのチームで、スプリンターがスプリンタースイッチを仕込んでいるのも確認されている。
今年のステージ3勝を加え、カヴはツールの通算勝利数を22勝(チームTTでの勝利を含めると23勝)に伸ばした。今後もシマノとPROとともに勝利を量産し、近い将来エディ・メルクスが持つツールのステージ最多勝記録・34勝の更新を実現してくれることだろう。
最多はチームスカイ勢の6勝。加えて、第8ステージでマイヨブラン争いで2位に付けたティボー・ピノ(フランス、FDJ・ビッグマット)が、第14ステージではルイス・レオン・サンチェス(スペイン、ラボバンク)がそれぞれ勝利。続く第15ステージではピエリック・フェドリゴ(フランス、FDJビッグマット)が逃げ切り、久しぶりのツールのステージ優勝を飾り、涙を見せた。
積極果敢な走りを見せた選手に贈られる敢闘賞にもシマノやPROのサポートを受ける選手が名を連ねた。第2ステージではアントニー・ルー(フランス、FDJ・ビッグマット)、第5ステージではマチュー・ラダニュ(フランス、FDJ・ビッグマット)、第7ステージではルイス・レオン・サンチェス(スペイン、ラボバンク)がそれぞれ敢闘賞を獲得している。
これらの選手の活躍は、平地やTTだけでなく、山岳ステージにおいてもDi2がアドバンテージを有していることを証明していると言えよう。
シマノとPROは、ツール・ド・フランスをはじめとする世界最高峰のレースで磨かれ、常に進化を続けている。
今年はシマノの最高峰ロードバイクコンポーネント・デュラエースが9000シリーズに進化。ついにリアが11スピード化された。数年前までは珍しかった電動変速はすでにポピュラーになり、今大会では出場全22チームの内、半数の11チームが電動変速Di2を採用した。レース機材は常に進化し続けるとともに、優れたテクノロジーはやがて新たなスタンダードとなっていく。
ツール・ド・フランス2012の3週間にわたる熱き戦いは幕を下ろした。シマノとPROのたゆまぬ進化が来年のツールでも感動を届けてくれる思うと今から楽しみだ。
シマノのコンポーネントとPROは、ブラドレー・ウィギンズ(イギリス、チームスカイ)とクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)による個人総合ワンツーフィニッシュを支えた。チーム総合においても、1位のレディオシャック・ニッサン、2位のチームスカイとシマノのサポートを受けるチームが上位を独占。優れた戦闘力と3週間にわたる過酷なステージを戦い抜く信頼性や耐久性の高さを証明した。
シマノとPROのサポートを受けたチームは、各ステージにおいても存在感を示した。シマノDURA-ACEは、プロローグと全20ステージを合わせた21区間中11勝を挙げ、PROはこのうち6勝。ツール・ド・フランス2012を席巻したと言っても過言ではない。
シマノのサポート選手の活躍と、過酷なレースを戦い抜いたバイクの写真を織り交ぜつつ、ツール・ド・フランス2012を振り返る。
ウィギンズのマイヨジョーヌ獲得に大きく貢献
今大会のマイヨジョーヌの最有力候補の一人、ブラドレー・ウィギンズ(イギリス、チームスカイ)は、大会が中盤にさしかかった第7ステージで早くもマイヨジョーヌに袖を通した。その後、一度もマイヨジョーヌを失わずにパリ・シャンゼリゼに凱旋した。ウィギンズを献身的にアシストしたのは、個人総合争いで2位に付けたクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)。他チームなら間違いなくエース級の選手の強力なアシストを受けて山岳でライバルに差を付け、得意のタイムトライアルで決定的なリードを奪う。まさに横綱相撲で押し切った形だ。
ウィギンズのマイヨジョーヌ獲得に大きく貢献した原動力のひとつは、間違いなくチームスカイのチーム力だ。チーム総合時間賞で2位に入っていることもこのことを裏付けている。
そしてもうひとつ忘れてはならないのは、スカイがシマノの電動コンポーネントDi2とPROハンドル・ステムとともに闘ったということ。フルームをはじめとする強力なアシスト陣に加え、「シマノ」や「PRO」といった勝つための機材によるアシストも、勝利に大きく貢献したことを強く印象づけた。
カヴもステージ3勝、4年連続シャンゼリゼを制覇
パリ・シャンゼリゼを目指す最終日の第20ステージ。マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、チームスカイ)が4年連続で最終ステージを制した。昨年はステージ5勝、ポイント賞も獲得したカヴだったが、大会前半は第2ステージの1勝にとどまり、やや精彩に欠けるところがあることは否めなかった。しかし、大会終盤の第18ステージ、第20ステージを制し、終わってみれば今大会最多タイのステージ3勝を挙げた。特に大会終盤の2勝は、昨年までの爆発的なキレが戻ってきたことを印象づけ、ロンドン五輪での活躍にも期待を持たせた。
カヴの走りを支えるたのもまた、シマノとPROだった。カヴは得意のスプリントの際、ハンドルのドロップ部分をガッチリと握り、低い姿勢を保ったまま爆発的なスピードでライバルを引き離す。その圧倒的なパワーを受け止めるのが、PROのハンドルバーとステムだ。
ハンドルバーのドロップ部分に仕込まれた変速用サテライトスイッチの一種“スプリンタースイッチ”の存在も忘れてはならない。このスイッチはドロップ部分を握りながらでも変速することが可能にするもので、デュアルコントロールレバー以外に変速機を追加できるDi2ならではの装備。変速時のストレスやタイムラグを最小限に抑え、一瞬の判断が勝負を左右するゴール前で、ライダーを勝利に一歩近づけてくれるのだ。
カヴの活躍を受け、今年はDi2を使用する多くのチームで、スプリンターがスプリンタースイッチを仕込んでいるのも確認されている。
今年のステージ3勝を加え、カヴはツールの通算勝利数を22勝(チームTTでの勝利を含めると23勝)に伸ばした。今後もシマノとPROとともに勝利を量産し、近い将来エディ・メルクスが持つツールのステージ最多勝記録・34勝の更新を実現してくれることだろう。
シマノ使用チームがステージ11勝、敢闘賞も
シマノのコンポーネントを使用するチームは、ツール・ド・フランス2012において、実にステージ11勝を挙げた。最多はチームスカイ勢の6勝。加えて、第8ステージでマイヨブラン争いで2位に付けたティボー・ピノ(フランス、FDJ・ビッグマット)が、第14ステージではルイス・レオン・サンチェス(スペイン、ラボバンク)がそれぞれ勝利。続く第15ステージではピエリック・フェドリゴ(フランス、FDJビッグマット)が逃げ切り、久しぶりのツールのステージ優勝を飾り、涙を見せた。
積極果敢な走りを見せた選手に贈られる敢闘賞にもシマノやPROのサポートを受ける選手が名を連ねた。第2ステージではアントニー・ルー(フランス、FDJ・ビッグマット)、第5ステージではマチュー・ラダニュ(フランス、FDJ・ビッグマット)、第7ステージではルイス・レオン・サンチェス(スペイン、ラボバンク)がそれぞれ敢闘賞を獲得している。
これらの選手の活躍は、平地やTTだけでなく、山岳ステージにおいてもDi2がアドバンテージを有していることを証明していると言えよう。
シマノとPROは、ツール・ド・フランスをはじめとする世界最高峰のレースで磨かれ、常に進化を続けている。
今年はシマノの最高峰ロードバイクコンポーネント・デュラエースが9000シリーズに進化。ついにリアが11スピード化された。数年前までは珍しかった電動変速はすでにポピュラーになり、今大会では出場全22チームの内、半数の11チームが電動変速Di2を採用した。レース機材は常に進化し続けるとともに、優れたテクノロジーはやがて新たなスタンダードとなっていく。
ツール・ド・フランス2012の3週間にわたる熱き戦いは幕を下ろした。シマノとPROのたゆまぬ進化が来年のツールでも感動を届けてくれる思うと今から楽しみだ。
提供:シマノ 企画/制作:シクロワイアード