穏やかな乗り味で、心地よく踏めるスピードロム(写真左)穏やかな乗り味で、心地よく踏めるスピードロム(写真左) Photo: Makoto Ayano 仲沢 G5とG4がとんがったバイクであるのに対して、このスピードロムは穏やかなバイクですね。

吉本 そうですね。全体的な剛性感が高すぎず、トルクをかけるとスルスルと加速していく感じで、乗り心地も良い。実にナチュラルな乗り味。つまらないと言えばつまらないのですが、実用性の高さという点ではピカイチかもしれませんね。

仲沢 確かに、この加速感は気持ち良い。フォークからダウンチューブ、ボトムブラケット、チェーンステーにかけての設計が良いんでしょうね。しなりによって力を貯め、それを推進力に生かしているという感じでしょうか? 結果として、これが抜群のパワー伝達効率を生みだしていんですね。さすが長年、プロツアーチームにフレームを供給しているメーカーだけのことはあります。

ヘッド〜フォークの剛性が高く、ハイスピードコーナーでの安定感は上位モデルに勝るとも劣らないヘッド〜フォークの剛性が高く、ハイスピードコーナーでの安定感は上位モデルに勝るとも劣らない Photo: Makoto Ayano 吉本 ホント、絶妙な設計ですね。バックのしなりとペダリングのリズムが合うと、グイグイとスピードに乗り、どこまでも伸びていく感じ。マイルドな乗り味なのに、スパルタンさも兼ね備えた不思議なバイクですね。

仲沢 ハンドリングはとてもカッチリとしていますね。ヘッドまわりからフォークの剛性が高く、ハイスピードの下りでも思い通りのラインを描いて走っていける。下りの安定感という点では、G5やG4よりも上かもしれません。

吉本 確かに、ハンドリングの良さは、特筆すべきでしょうね。やや直進安定性を重視しているような印象ですが、思い通りに曲がってくれます。ヘッドまわりが太くフォークの剛性が高いという点がグッドバランスにつながっているんでしょうね。

仲沢 用途としてはエンデューロやグランフォンドなどのロングライド、ツーリングなどに良いのではないでしょうか? また、少々ぜいたくだが入門用としても最適ですね。

吉本 確かに、ツーリングやエンデューロなどのロングライドに最適のバイクでしょうね。基本性能が高く、クセのない乗り味なので、初心者にもお勧めしたいですね。乗り手が上達していくにしたがって、どんどん楽しくなっていく資質を秘めたバイクだと思います。

硬すぎず、クセのない乗り味は、乗り手のレベルに合った楽しさを提供してくることだろう硬すぎず、クセのない乗り味は、乗り手のレベルに合った楽しさを提供してくることだろう Photo: Makoto Ayano

DETAIL

BH スピードロムBH スピードロム
底辺を幅広にしたオーソドックスなデザインのダウンチューブ底辺を幅広にしたオーソドックスなデザインのダウンチューブ コストの制約があるクラスなので上位機種のように複雑な形状ではないが、大径仕様でBB側を太くするセオリー通りの形状により駆動効率を高めている。 Photo: Makoto Ayano チェーンステーチェーンステー 中間部分を内側に絞り込み、ベンド部分の断面積をアップすることで剛性の向上をねらうオーソドックスな手法。このクラスらしく基本に忠実な仕様とすることで、ねらった性能を確実に発揮している。 Photo: Makoto Ayano

モノタイプのシートステーモノタイプのシートステー 高い精度を出しやすく、剛性と振動吸収性のバランスに優れる。上位機種でも使用されるタイプなので安心感も高い。ステーの中間部分をわずかに内側に絞り込むことで乗り心地を高めている。 Photo: Makoto Ayano 剛性感の高いヘッド周り剛性感の高いヘッド周り フォークとも一体感のあるよどみない設計で、急激な加減速にもブレることなく、ライダーに不安を与えない。 Photo: Makoto Ayano エアロ形状のフロントフォークエアロ形状のフロントフォーク フォーククラウンからエンド部分まで太さを大きく変えることなく伸びたブレードが印象的。ストレートタイプのブレードを採用することで、切れのいいハンドリングが追求される。 Photo: Makoto Ayano
提供:JPスポーツグループ 企画/制作:シクロワイアード