MTB Jシリーズ XCOのバイクから、トップ選手たちが使用するバイクを紹介する。2012シーズンでますます29erの使用率が高くなっているようだ。各選手たちのセッティングやパーツチョイスを見て行こう。




斉藤亮のメリダBIG.NINE CARBON

朽木で優勝した斉藤亮(MIYATA-MERIDA)が駆るのがメリダBIG.NINE CARBONだ。主に国内で活動する斉藤も世界のレースシーンを見据えて29erバイクを使用している。フォークにDT SWISS、コンポはスラムと完成車に準じた仕様で、IRCからサポートを受けるタイヤは6月に発売予定のIRCミトス29erは、軽量なチューブレスレディを使用している。なおチームメイトの井本京吾(MIYATA-MERIDA)はメリダO.NINE SUPERLITEを使用している。
斉藤亮(MIYATA-MERIDA)のメリダBIG.NINE CARBON斉藤亮(MIYATA-MERIDA)のメリダBIG.NINE CARBON (c)Akihiro.Nakao
タイヤは6月発売予定のIRCミトス29erのチューブレスレディ。他にチューブドもあるタイヤは6月発売予定のIRCミトス29erのチューブレスレディ。他にチューブドもある 井本京吾(MIYATA-MERIDA)のメリダO.NINE SUPERLITE井本京吾(MIYATA-MERIDA)のメリダO.NINE SUPERLITE





小野寺健のスペシャライズドS-Works Stumpjumper Carbon29

昨年は26インチのフルサスに乗った小野寺健(TEAM SPECIALIZED)は、今季から29erのスペシャライズドS-Works Stumpjumper Carbon 29にスイッチ。コンポはクランク以外はシマノXTRを採用。小柄な小野寺はステムを極端に下げてポジションを出している。

小野寺健(TEAM SPECIALIZED)のスペシャライズドS-Works Stumpjumper Carbon 29小野寺健(TEAM SPECIALIZED)のスペシャライズドS-Works Stumpjumper Carbon 29 (c)Akihiro.Nakao
ハンドル幅は短め、コンポはシマノXTRを使用するハンドル幅は短め、コンポはシマノXTRを使用する ステムを角度のついたものを逆さに使用しているステムを角度のついたものを逆さに使用している





門田基志のジャイアントANTHEM X ADVANCED SL

門田基志(TEAM GIANT)は26インチのフルサスバイク、ジャイアントANTHEM X ADVANCED SLとハードテイルのXTC ADVANCED SLの二台を使い分ける。

門田基志(TEAM GIANT)のジャイアントANTHEM X ADVANCED SL門田基志(TEAM GIANT)のジャイアントANTHEM X ADVANCED SL (c)Akihiro.Nakao
コンポはシマノXTRコンポはシマノXTR ハンドル幅は広く、グリップは細いハンドル幅は広く、グリップは細い





江下健太郎のBOMA 29erプロト

江下健太郎(BOMA RACING)が使用しているのがBOMAの29erのプロトタイプ。まだ市販未定で細部が変更になる予定であるものの、カーボンを得意とするBOMAらしく完成度は高い。身長の高い江下は29インチでもまったく無理の無いポジションになるようだ。バイクの外見も26インチに見えるほど。

江下健太郎(BOMA RACING)のBOMA 29erプロト江下健太郎(BOMA RACING)のBOMA 29erプロト (c)Akihiro.Nakao
角断面のチェーンステイ&シートスティで剛性は高そうだ角断面のチェーンステイ&シートスティで剛性は高そうだ ヘッド周りは非常にすっきりしているデザインだヘッド周りは非常にすっきりしているデザインだ





中込由香里のスペシャライズドFate Carbon29

中込由香里(team SY-Nak)は女性用の29erのスペシャライズドFateを駆る。小柄なため、ポジションを出すのライザーバーを上下反対にして使用している。乗ったフィーリングは26インチのバイクとはあまり違和感が無いそうだ。

中込由香里(team SY-Nak)のスペシャライズドFate Carbon 29中込由香里(team SY-Nak)のスペシャライズドFate Carbon 29 (c)Akihiro.Nakao
アップハンドルを逆さにつけてポジションを作っているアップハンドルを逆さにつけてポジションを作っている 複雑な形状のフレームでシートチューブの短さがよくわかる複雑な形状のフレームでシートチューブの短さがよくわかる



text&photo:Akihiro.NAKAO