今年も茨城県下妻市の筑波サーキットを舞台にした真夏のエンデューロ、「全日本10時間耐久サイクリング inつくば」が、8月8日(日)に開催された。開催時間を変更して日中のイベントとなった今回は、夏空のもと例年以上に熱い戦いが繰り広げられた。

AM9:00 10時間後のゴール目指して一斉にスタートが切られたAM9:00 10時間後のゴール目指して一斉にスタートが切られた

熱戦の舞台となった筑波サーキットは、クルマやオートバイの常設コースとして知られるモータースポーツのメッカ。全長2,070mと比較的小規模なコースながら、テクニカルで難易度の高いコースレイアウトで人気の高いサーキットだ。モータースポーツの世界では、ここで何度も名勝負が繰り広げられてきたところ。そんな日本屈指の名コースとして知られる筑波サーキットを舞台に、真夏のエンデューロが開催された。

(財)日本サイクリング協会が主催しているこのイベントは、エンデューロレースの形式をとってはいるが、「10時間耐久サイクリング」という名前の通り、バリバリのレースというよりも、みんなで筑波を楽しもうという趣旨のイベント。そのため1チーム3名〜6名構成のチームエントリーが基本となる。

真夏の空の下でレースは行なわれた真夏の空の下でレースは行なわれた

カテゴリー分けは、ロードレーサーだけの男子チーム編成の「Menロード」から「男女混成ロード」、クロスバイク、MTBだけの「Menフラットバー」や、車種も男女も混ぜ合わせたチームの「男女・車種混成」やメンバー全員が50歳以上の「シニア」まで、実に多彩。バイクの種類とメンバー構成により9クラスが用意され、今回は合計183チームが真夏の空のもと出場した。

じつは昨年までこのイベントは、深夜にスタートを切り、夜中を走り通して、朝にゴールを迎える「全日本12時間耐久サイクリング」として開催していた大会だ。今年はレース時間を変更して日中の開催となった。レース時間は午前9時から午後7時までの10時間。真夏の長丁場を走るイベントとして、いろいろな工夫がされている。

ライダーチェンジをしてコースin!ライダーチェンジをしてコースin! サーキットなのでピット設備も本格的サーキットなのでピット設備も本格的


その一つが、ちょっと厳しい(?)レース規則。「ライダーチェンジを18回以上行うこと」「1人の連続走行時間は50分まで」「シニアクラスの参加者は、競技前に医師による健康診断を行う」など。長時間に及ぶ戦いだけに、どれも参加者の健康を気遣ったルールが設けられるのだ。これによりチーム内の強い人だけが長く走ったり、誰かが長い時間サボったりすることが難しくなる。チームの場合はみんなで力をあわせて走り切ることが大事になってくるため、必然的に仲間の連帯感も生まれるというわけだ。

しかし真夏の炎天下で行われるレースだけに、熱中症などになる人が出ることが心配された。しかしレース中に、大きな荷物をキャリアに括り付けた“救護班”が、常にコースを見回りながら走る。荷物はもちろん救急用医療セット。ちょっとでも苦しそうな参加者を見かけると声を掛けていたのも、参加者にとっては心強い。

集団は声掛け合ってマナーよく走っていました集団は声掛け合ってマナーよく走っていました 戻ってきた仲間を迎え入れる戻ってきた仲間を迎え入れる


またこうした周回コースでは、どうしてもペースの違いが出てしまい、抜いたり抜かれたりが多くなるもの。そんなときの参加者同士の混乱を避けるため、スクーター数台がコースを巡回。時には先導をしながら、マイクで後方から集団が近づくことをアナウンスして参加者の安全を確保していた。

こういった細かな配慮もあり、10時間もの真夏の長丁場でも大きな混乱もなく、参加者のムードもどこかノンビリ落ち着いているように感じたのは気のせいではないだろう。コースサイドで取材をしていても、選手の罵声が飛ぶようなピリピリした場面には終始出会わなかった。

「愉快な仲間と頑張ります!」目立ってたチームをご紹介 

ナカノフドー建設のチーム「NAKANO GINRINTAI」は、お尻の「ナカノ銀輪隊」の文字が目立つこと! 会社の同僚達のチームだけに息はぴったり。

ナカノフドー建設のチーム「NAKANO GINRINTAI」ナカノフドー建設のチーム「NAKANO GINRINTAI」

チームWHITE DOGS(ホワイトドッグス)とは、ソフトバンクの社員の自転車好きの皆さんを中心として発足させたチーム。「お父さん」にも注目!

チームWHITE DOGS(ホワイトドッグス)の皆さんチームWHITE DOGS(ホワイトドッグス)の皆さん

チームWHITE DOGSの加地邦彦さんは優勝を意気込んで前後バトンホイール+SRM+電動デュラエース装備のスーパーマシンで参戦!しかし途中でタイヤがバーストしてしまったとか。

スーパーマシンで参戦のチームWHITE DOGSの加地邦彦さんスーパーマシンで参戦のチームWHITE DOGSの加地邦彦さん ホビーレーサーながらSRMを使いこなすとは、さすが!ホビーレーサーながらSRMを使いこなすとは、さすが!


チームARASAIの皆さん。チーム名から分かるとおり、荒川サイクリングロードで走る仲間たち。「普段はちんたらとポタリングしてま〜す」

チームARASAIの皆さんチームARASAIの皆さん

チクリHIDEとチームKane8(カネハチ)の混合チーム。レースで強くて有名なチクリHIDEを年齢的に卒業したオジサンたちがカネ8なのだそうです。

チクリHIDEとチームKane8(カネハチ)の混合チームチクリHIDEとチームKane8(カネハチ)の混合チーム

ちょっとした有名人のチームKane8の渡辺幸夫さん。ご自慢のオリジナルマシンを手にご満悦

ご自慢のオリジナルマシンとともにご自慢のオリジナルマシンとともに

チームKane8の暑さ対策の決め手は、てっぺんを切り取ったサイクルキャップチームKane8の暑さ対策の決め手は、てっぺんを切り取ったサイクルキャップ そして冷えピタを頭に貼り付けること(笑)。ご両名ともいい味出してます。そして冷えピタを頭に貼り付けること(笑)。ご両名ともいい味出してます。


チームBADENDの皆さん。バッドエンドとは、悪い終わり。「ハッピーエンドなんか要らねぇ。俺達はぼろぼろになるまで走るのさ」とのこと。参りました。

チームBADENDの皆さんチームBADENDの皆さん

チーム自転車操業の皆さんは、本来はランニングクラブだけれど、サイクルイベントに出るために急結成したチーム名だとか。「人事部」「開発部」などなど、いろいろな部署があるそうです。

チーム自転車操業の皆さんチーム自転車操業の皆さん

チームAGE/AGEの皆さん。「エイジ・エイジ」と読むのかと思いきや、「アゲ・アゲ」だそうです。「アゲ・アゲで行くヨ〜!!」とのことでこのポーズ。

チームAGE/AGEの皆さんチームAGE/AGEの皆さん

クロロホルムレーシングの皆さん。実はシクロワイアード編集部チーム「メタボ会長ファンクラブ」とピットがお隣でした。その役得で皆さんの写真も登場させちゃいましょう(笑)!

クロロホルムレーシングの皆さんクロロホルムレーシングの皆さん

チーム輪持久業の皆さん。持久力の必要な自転車レースを良く言い表したチーム名で、シャレが効いています!

チーム輪持久業の皆さんチーム輪持久業の皆さん

暑い・暑い・暑い...。真夏のエンデューロは熱中症注意!

なにしろ最近の日本の猛暑ときたら、気温は35度以上にもなるのだから、油断はできない。この日も朝から早くも気温は上がり続け、昼前にはすでに30度オーバーとなっていた。参加者たちはライダー交代を行うピットの近くのスペースにテントを張り、少しでも日陰を作って体力の消耗を防ぐ。汗もたくさんかくため、クーラーボックスに氷を入れてドリンクを冷やし、とにかく水分補給につとめる。猛暑に対抗する参加者たちの工夫は様々だ。

お子様プールに水はって沐浴を楽しむ。なんだか可愛らしいですねお子様プールに水はって沐浴を楽しむ。なんだか可愛らしいですね 暑い・暑い・暑い.....。噴霧器を持ち込んで水のシャワーを浴びるのはチーム輪持久業の皆さん。ナイスアイデア暑い・暑い・暑い.....。噴霧器を持ち込んで水のシャワーを浴びるのはチーム輪持久業の皆さん。ナイスアイデア


マッサージ専用台を持ち込んでいたチーム発見!聞けば皆でお金を出しあってプロのマッサージャーを雇って用意したとのこと!マッサージ専用台を持ち込んでいたチーム発見!聞けば皆でお金を出しあってプロのマッサージャーを雇って用意したとのこと! 痛チャリ発見! 法政大学サイクリング部のモチモノ痛チャリ発見! 法政大学サイクリング部のモチモノ


幸いなことに、夕方が迫った頃から雲が空を覆い、ほんの一時だが小雨もぱらついた。お陰で猛暑は和らぎ、本来ならもっとも厳しい時間になるハズだった頃に涼しさが訪れた。これは本当に幸いだった。

日が暮れてもレースはますますヒートアップ日が暮れてもレースはますますヒートアップ
オリジナルのPIT IN看板を掲げるチームもありましたオリジナルのPIT IN看板を掲げるチームもありました コースもライトアップされそろそろゴールも間近にコースもライトアップされそろそろゴールも間近に


朝9時のスタートから数えて10時間、ゴールは午後7時。レース終了に向けて、段々と日が暮れ気温も落ち着いてくる。そしてゴール時刻を迎える午後7時には、すっかり日も暮れ、全員がライトオン。
最後はライトアップされたコースに並んでパレードランが行われ、なんとも感動的なゴールシーンを迎えたのだった。

10時間という長い長い一日。疲労度はマックスだが、走りきった達成感はその分大きい。走りきった仲間同士讃え合い、ハイタッチを交わす。なんともいえない感動がつくばサーキットを包んだ。

長い1日の最後には感動的なゴールシーンを迎えた長い1日の最後には感動的なゴールシーンを迎えた 走りきった達成感を仲間と分かち合う走りきった達成感を仲間と分かち合う


最終ライダーはライトアップされた中を一斉にパレードラン最終ライダーはライトアップされた中を一斉にパレードラン 最後はなんともいえない感動がつくばサーキットを包んだ最後はなんともいえない感動がつくばサーキットを包んだ



レースの模様は充実のフォトギャラリーを御覧ください。きっとアナタも写っているかも。

シクロワイアード編集部も、この真夏の大会にメタボ会長とともに揃って参加した。結果はなんと男女混合ロードの部で9位入賞! その参加レポートは追って紹介します。
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