天気に恵まれ、ハワイの美しい景色に感動が止まらないCW編集部員ムラタがお届けする、ホノルルセンチュリーライドレポート後編。夏が恋しくなる南国風景の写真とともにお楽しみください(大会前編はこちら)。



マカプウ岬からは折り返し地点まで島を北上していくルートマカプウ岬からは折り返し地点まで島を北上していくルート
海を満喫した次は森、ということなのだろうか。マカプウ岬から下ってきた後は、熱帯植物が生い茂るワイマナロ地区のやや内陸へと入り、ジャングルロードと呼ばれるに相応しい鬱蒼とした道を進んでいく。背の高い木々や巨大な葉を付けた植物、シダ・ツタ植物が蔓延り、薄暗ささえもが熱帯らしさを演出している。

大通りを回避した車通りの少ない道ゆえに、走りやすいことこのうえない。まわりの参加者のペースも速く、このままでは早々に疲れてしまうと、あえなく速度を緩める。うーん、練習不足が露呈しているな、と反省。それでも一人で走るのはしんどいので、途中良いペースで走る日本人参加者に声を掛け一緒に走らせてもらうことに。仲間が居るのはやはり頼もしい。

眺めの良い景色にサポートライダー須田さんも満足そうな表情眺めの良い景色にサポートライダー須田さんも満足そうな表情 熱帯植物が生い茂るジャングルロードを突き進む熱帯植物が生い茂るジャングルロードを突き進む

ジャングル区間を抜ければ再び住宅街へ。お腹が減ってしまいややぼーっとしながら走っていると、後ろから音楽を流しながら走る参加者に抜かれることに。よくよく見てみるとバイクにラジオが積んであり、音をそのまま垂れ流しといった感じで、日本ではなかなか見ない状況に感心してしまった。その上、やや古めの自転車に靴はスニーカーという装備にも関わらず自分と同じかそれ以上に速い。「外国人のフィジカルすげぇ!」と驚きつつ、第2エイドまで引っ張ってもらう。

スタートから約40km、50マイルの折り返し地点となる第2エイドは学校の敷地内に設けられ、長く休憩する人や前に追いついてきた人が合わさり、人数も多く賑わいを見せる。ここのエイドで真っ先に取り上げておきたいのがシェイブアイスだろう。日本語で言えばかき氷だ。地元の子どもたちがせっせとカップに詰めてシロップを掛けてくれているのだが、特筆すべきはそのシロップの種類の多さ。レインボーと言えるほど多様な味を選ぶことができる。

第2エイドはカラフルなシェイブアイスが振る舞われた第2エイドはカラフルなシェイブアイスが振る舞われた 気温30度を超える夏の日差しにシェイブアイスが最高にマッチする気温30度を超える夏の日差しにシェイブアイスが最高にマッチする
エイド内の案内を示す看板も置かれていたエイド内の案内を示す看板も置かれていた 小物で気分を上げてくれる記念撮影のパネル小物で気分を上げてくれる記念撮影のパネル

陽も上がり気持ちよく晴れた暑い今日にはまさにうってつけ。気温も30度を超えるかというなか走ってきた火照った身体を、ひんやりと内側から冷ましてくれる。スプーンなどは無いのでワイルドにカップのままかぶりつこう。その他バナナやオレンジに加え南国らしいスターフルーツは酸味があって疲労回復にも良さそう。がっつりエネルギーを補給するなら、食べやすいように切られたパワーバーもオススメ。

水の他にもスポーツドリンクにはアメリカでは定番のゲータレードが大量に用意されていた。日本には無いような鮮やかなブルーのゲータレードにやや抵抗を感じつつ、飲んでみればこれが意外と美味しい。スーパーに行けば赤・青・黄・緑など色とりどりのスポーツドリンクやエナジードリンクが並んでいるため、アメリカではこれが日常なのだと正直驚かされる。

ヤシの木が並ぶ住宅地を抜ける。なんてことない道すらも南国の様相を映し出すヤシの木が並ぶ住宅地を抜ける。なんてことない道すらも南国の様相を映し出す
十分に休憩を取り再スタート。幹線道路に沿って栄えるカネオヘ地区を抜ける。主要道路を横切る場所など要所要所には地元の警察官も立哨しており、危険の無いよう見張ってくれている。交差点の信号待ちでふと顔をあげると「Kamehameha Hwy(カメハメハ・ハイウェイ)」の文字が。ここから島の北部にかけて海沿いを通る道の名称で、ハワイ諸島を統一したカメハメハ大王から来ている訳なのだが、この名前を聞いてドラゴンボールが思い浮かんだのは私だけじゃないはず。心のなかで「かめはめ波」の練習をしていたイタい子供時代を思い出しながら走り出す羽目となった(笑)。

市街地から離れるごとにやや道も荒れ、かつ1車線になり車通りも多くなるため路面に注意しながら走行することに。かなり集団はバラけたものの、それでもどこまで行っても参加者の姿が見えなくなるということはなく、ルートも間違っていないと安心して走ることができた。

第3エイドは一口大のドーナツが振る舞われた第3エイドは一口大のドーナツが振る舞われた ボトルに氷を入れてもらい冷たい水を補給するボトルに氷を入れてもらい冷たい水を補給する
エイドごとに距離を表すシールが配られた。ゼッケンに貼っていこうエイドごとに距離を表すシールが配られた。ゼッケンに貼っていこう トラブルがあればチーム内で助け合うトラブルがあればチーム内で助け合う

75マイルの折り返し場所となる第3エイドは60km地点のセブンイレブン前に設けられる。第2エイドと比べると小ぢんまりとするが、逆に足りないものがあればコンビニで補給できるというわけだ。バナナやプレッツェルは変わらず、ここでは一口大のドーナツが用意されたため何個かパクパクと口に運ぶ。流石にしょっぱいものが食べたくなってきたぞ。

第3エイドはこの先100マイル完走のために通過時間制限が設定されているが、その時刻を有に1時間以上の余裕を持って到着したため、何の心配もいらない。過去に参加した同編集部の先輩たちはパンクや悪天候のために時間ギリギリで通過していたそうだが、私はそんなヘマはしないのだ。うーん、これでまた私の評価はうなぎのぼりで急上昇に違いない(笑)。

路肩に止まって全員集合。海もみんなの笑顔も眩しい路肩に止まって全員集合。海もみんなの笑顔も眩しい 青い空に白い雲、青い海と緑の木々。すべてが美しく感じる青い空に白い雲、青い海と緑の木々。すべてが美しく感じる

最も速い参加者集団はすでにこの先の80km地点から折り返して来ており、道を挟んで対面ですれ違う。ただ、ガチガチのTTバイクによる高速巡航といった様子で明らかにレベルが違う雰囲気とスピードで駆け抜けていってしまった。100マイルを最短何時間で完走できるのかタイムアタックをしているのかもしれない。先頭でゴールする人は一体何者なのだろうか。

ここからは100マイルの折り返し地点まで、ひたすら海沿いの道を行く。青々と輝き透き通る海が道路のすぐ真横まで迫る最高のロケーションで走れる区間である。適当にシャッターを切っても綺麗に写るため、まるでカメラの腕が上がったのかと自分でも錯覚してしまうほどだ。実際路肩に止まりスマホで写真を撮るライダーもちらほら。ここキレイ!と思ったら迷わず停車して、自撮りなり動画なりで思い出に残したいところだ。

海が真横まで迫るカメハメハ・ハイウェイを行く海が真横まで迫るカメハメハ・ハイウェイを行く
スタートから80km地点となるスワンジービーチパークがコースの折り返しポイントとなる第4エイド。到着したすぐは人も少なくエイドの補給もすんなり受け取れたのだが、時間が経つにつれ続々と参加者が集まり、しまいには行列を作るほどに。100マイルの折り返しを表すパネルにも記念撮影の列が続いていたが、やはりここは撮っておきたいところだろう。現地のスタッフもスマホやカメラを渡せば撮ってくれるため、一人での参加でも心配はいらない。

ここでも道を挟んだセブンイレブンへ立ち寄れるため、お昼も近い時間とあって多くの参加者が「スパムにぎり」やパンを買って昼食としていた。広い芝生の上で、はたまたベンチや堤防に腰を掛けて食べながらゆったりとした時間を過ごす。おもわずうたた寝してしまいそうになるほど心地よい雰囲気に、出発する足取りも遅くなる。ただ、よくよく考えればコースはまだ半分残っている。しっかり補給を済ましたら復路のスタートだ。

セブンイレブンで昼食を購入。復路のためにしっかり食べるとしようセブンイレブンで昼食を購入。復路のためにしっかり食べるとしよう 芝生の上でみんなで昼食タイム芝生の上でみんなで昼食タイム
第4エイドは100マイルの折り返し地点。パネルの前で記念撮影だ第4エイドは100マイルの折り返し地点。パネルの前で記念撮影だ 出発前にみんなでハイ、チーズ!出発前にみんなでハイ、チーズ!

といっても来た道を戻るルートとなるため、先ほど見ていた風景を逆方向から望む形で進んでいく。75マイル以下の距離で折り返した参加者の姿はすでになく、コース上には100マイル完走を目指し復路につく人がまばらにいるだけ。やや寂しさを感じつつペダルを回していく。

今日は気温も高く水分の消費が激しい。次なる第5エイドにもしっかり寄って、ボトルに水とともに氷を大量に入れてもらう。まだ大学生だという日本からの参加者と談笑していると、なんとリアディレイラーが折れてしまったのだと言う。「シングルスピード状態ですね、ハハハ。逆に良い思い出になりますよ!」と元気そうに話してくれた。はつらつとした若さがホノルルの太陽ばりに眩しいぜ。

ジュラシックパークのロケ地であるクアロア牧場をバックにポーズを取るサポートライダー金田さんジュラシックパークのロケ地であるクアロア牧場をバックにポーズを取るサポートライダー金田さん クアロア牧場にてレジャーを楽しむ人に手を振る絹代さんクアロア牧場にてレジャーを楽しむ人に手を振る絹代さん
登りで参加者の背中を押してあげる須田さん登りで参加者の背中を押してあげる須田さん 今中さんは終盤でまさかのパンク今中さんは終盤でまさかのパンク

暑さでやられてしまわないように、首から下げたカメラに注意しながら頭からボトルの水をかぶりつつ進む。すでに100km以上を走ってきてさすがにやや疲れてきたこともあり、良いペースで走る参加者の後ろに付かせてもらうことに。最終第6エイドに止まって前を引いてくれた男性に声を掛けてみる。地元からの参加者らしく「Thank you,good pacing!」などと簡単な英語でお礼を言い握手。国を越えて繋がり合えるスポーツの素晴らしさを感じられた。

フィニッシュ地点であるカピオラニ公園まで戻ってくれば、長かった160kmのライドもいよいよ終わり。トラブルなく完走できたことにホッと胸をなでおろしながらフィニッシュゲートをくぐる。その後も続々と参加者がゴールしてくるが、みな達成感に満ち溢れた笑顔が印象的だ。ゴール後は完走証を受け取ろう。有料にてその場でラミネート加工もしてくれるため、思い出とともに綺麗に保存しておきたい方はそちらもぜひ。

テントに戻ってきても、皆さん興奮冷めやらぬ様子で早くも思い出を語り合う。走り終えて疲れているはずなのにむしろ元気といった感じで、いかに楽しめたのかがこちらにも伝わってくるというものだ。今年は道中一度も雨に降られることもなく十分にライドを満喫できたことだろう。道の舗装も年々良くなっているとのことで、パンクもかなり少なかったのだとか。

100マイル完走!笑顔でゲートに飛び込んでくる参加者の皆さん100マイル完走!笑顔でゲートに飛び込んでくる参加者の皆さん
チームのお仲間3人で。それぞれの絆も深まったことだろうチームのお仲間3人で。それぞれの絆も深まったことだろう フィニッシュ地点には記念撮影用のパネルも用意されたフィニッシュ地点には記念撮影用のパネルも用意された
表情からも達成感が伝わってくるお二人表情からも達成感が伝わってくるお二人 今中さん、絹代さんを囲んでみんなで記念の1枚今中さん、絹代さんを囲んでみんなで記念の1枚

ホテルに戻って休む人、打ち上げとして街に繰り出す人、様々いるだろうがまだまだ終わらないのが東武トップツアーズのツアー。次回はツアー参加者の大会エピソードとともに、大会後に行われた後夜祭の模様をお届けします。

東武トップツアーズ ホノルルセンチュリーライドツアーFacebookフォトアルバム
DAY1 大会前日 走り方講座&プラクティスライド
DAY2 大会当日 ホノルルセンチュリーライド&後夜祭
DAY3 大会翌日 タンタラスの丘モーニングライド&ノースショアライド

text&photo:Yuto.Murata
photo:Makoto.AYANO
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投稿者: 永田 さち子, 宮澤 拓
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