2017/09/23(土) - 09:40
北は北海道から、南は沖縄まで。日本全国をめぐり、魅力的なイベントを開催するグレートアース。今回は豊かでダイナミックな自然が広がる岩手県雫石町で開催されたイベントにお邪魔してきました。まずは盛りだくさんの大会前日の様子から。
岩手県雫石。冬場には多くのスキー場が営業するほか、日本初の大規模農場である小岩井農場や多くの温泉街が立ち並ぶ、東北地方の中でもひときわ大きな魅力を放つエリアである。
夏場には、豊かな自然を利用しクップドゥジャパンなどのMTBイベントなども行われているほか、岩手山を挟んだ向かい側の八幡平では全日本ロードレース選手権も行われているなど、自転車に対しても積極的な取り組みを見せている地域でもある。
さて、そんな雫石を中心に開催されているロングライドイベントがこの「岩手雫石銀河ライド」である。日本全国で開催されている「GREAT EARTH」シリーズの一つであり、今年で5年目の節目の年を迎えることとなった。
会場となるのは雫石プリンスホテル。東北新幹線盛岡駅からも直行バスが用意されているほか、秋田新幹線もしくは田沢湖線の雫石駅から15km程度なので、天気が良ければ輪行+自走という選択肢もあるだろう。ちなみに今回は雫石から自走で会場入り。秋の訪れを感じる走りやすい気温で、シューズだけ履き替え、気楽なライド気分である。
途中、道を確認しおおよその方向を見ると、山の中腹に立派な建物が。「まさか、あそこまで登るのかな……?」という疑惑はおよそ30分後に現実のものとなる。約2.5km、平均斜度は5%ほどだろうか、取材道具一式と着替えを詰め込んだバックパックを背負った状態では結構厳しい登坂である。素直にタクシーを使えば良かったかもしれないが、明日の予行演習と考えて割り切ることに。
さて、大会会場では受付も済ませた参加者の方々がまもなく行われる前夜祭、その名も「わんこDEナイト」に参加しようと集まってくる。全国で様々なロングライドイベントが開催されているが、ここ最近人気を博している大会には、一つの共通点がある。それは盛り上がる前日イベントの存在だ。
ご当地グルメを味わい、ゲストたちのトークショーや地域の伝統芸能を楽しみ、居合わせた同じ趣味を持つサイクリストと交流を深める。イベントへ参加する楽しみを何倍にも増幅してくれるのが前夜祭イベントの役割なのだと私は思っているが、このわんこDEナイトはまさにそんな前夜祭の鑑のような存在だった。
大会のゲストである白戸太朗さんや大会MCの片岡さんのあいさつで幕開けたわんこDEナイトは、開催に大きな役割を果たされたプリンスホテルや雫石町の方々のあいさつから始まった。「その心に思い出の一雫」という雫石副町長によるスローガンで乾杯が終わればお待ちかねのディナータイムへ。
様々なごちそうが並べられるビュッフェ形式となっており、中には「ひっつめ鍋」など岩手ならではの地元の味も用意されており、東京では味わえない味覚を堪能できた。もちろん米どころらしく、ご飯は地元産の金札米ひとめぼれが用意されているほか、ドリンクもさまざまな種類が用意され、この雫石ならではのグルメ体験が待っている。
さて、舌の楽しみももちろんだけれど、地元芸能を体験できるひと時も持たれた。雫石の伝統舞踊を観賞した後は、前夜祭に参加した皆で一緒に踊るなんて一幕も。そして、その後にはメインイベントであるわんこそば早食い大会も開催された。男女別で5人ずつ、胃袋に自信のある参加者が壇上に上がり、1分間の間にどれだけそばを食べられるかを競うのだ。
「そばは飲み物です!」と宣言するディフェンディングチャンピオンがすごい勢いでそばを流し込んでいく様子に圧倒される人もいれば、急いで食べ過ぎてむせる人も。おそらく大会当日まで含めてもっとも盛り上がった1分間になったのではないだろうか。
その後もサプライズで誕生月の参加者にケーキが振舞われたり、豪華賞品が当たるじゃんけん大会が行われたり。とにかく、息もつかせぬ企画が目白押しで、楽しめるのがこの大会の前夜祭だ。前夜祭が終わった後には、雫石プリンスホテルが運航するする星空観賞会へと参加する人も。こちらは先ほどのじゃんけん大会でチケットが当選した人もいるが、そうでない人の姿もたくさん。ゴンドラで山の中腹まで登り、星空を観賞できるのだ。雲の少ない澄んだ夜空に煌く星たちが、明日の大会への期待を膨らませてくれた。
text&photo:Naoki.Yasuoka
岩手県雫石。冬場には多くのスキー場が営業するほか、日本初の大規模農場である小岩井農場や多くの温泉街が立ち並ぶ、東北地方の中でもひときわ大きな魅力を放つエリアである。
夏場には、豊かな自然を利用しクップドゥジャパンなどのMTBイベントなども行われているほか、岩手山を挟んだ向かい側の八幡平では全日本ロードレース選手権も行われているなど、自転車に対しても積極的な取り組みを見せている地域でもある。
さて、そんな雫石を中心に開催されているロングライドイベントがこの「岩手雫石銀河ライド」である。日本全国で開催されている「GREAT EARTH」シリーズの一つであり、今年で5年目の節目の年を迎えることとなった。
会場となるのは雫石プリンスホテル。東北新幹線盛岡駅からも直行バスが用意されているほか、秋田新幹線もしくは田沢湖線の雫石駅から15km程度なので、天気が良ければ輪行+自走という選択肢もあるだろう。ちなみに今回は雫石から自走で会場入り。秋の訪れを感じる走りやすい気温で、シューズだけ履き替え、気楽なライド気分である。
途中、道を確認しおおよその方向を見ると、山の中腹に立派な建物が。「まさか、あそこまで登るのかな……?」という疑惑はおよそ30分後に現実のものとなる。約2.5km、平均斜度は5%ほどだろうか、取材道具一式と着替えを詰め込んだバックパックを背負った状態では結構厳しい登坂である。素直にタクシーを使えば良かったかもしれないが、明日の予行演習と考えて割り切ることに。
さて、大会会場では受付も済ませた参加者の方々がまもなく行われる前夜祭、その名も「わんこDEナイト」に参加しようと集まってくる。全国で様々なロングライドイベントが開催されているが、ここ最近人気を博している大会には、一つの共通点がある。それは盛り上がる前日イベントの存在だ。
ご当地グルメを味わい、ゲストたちのトークショーや地域の伝統芸能を楽しみ、居合わせた同じ趣味を持つサイクリストと交流を深める。イベントへ参加する楽しみを何倍にも増幅してくれるのが前夜祭イベントの役割なのだと私は思っているが、このわんこDEナイトはまさにそんな前夜祭の鑑のような存在だった。
大会のゲストである白戸太朗さんや大会MCの片岡さんのあいさつで幕開けたわんこDEナイトは、開催に大きな役割を果たされたプリンスホテルや雫石町の方々のあいさつから始まった。「その心に思い出の一雫」という雫石副町長によるスローガンで乾杯が終わればお待ちかねのディナータイムへ。
様々なごちそうが並べられるビュッフェ形式となっており、中には「ひっつめ鍋」など岩手ならではの地元の味も用意されており、東京では味わえない味覚を堪能できた。もちろん米どころらしく、ご飯は地元産の金札米ひとめぼれが用意されているほか、ドリンクもさまざまな種類が用意され、この雫石ならではのグルメ体験が待っている。
さて、舌の楽しみももちろんだけれど、地元芸能を体験できるひと時も持たれた。雫石の伝統舞踊を観賞した後は、前夜祭に参加した皆で一緒に踊るなんて一幕も。そして、その後にはメインイベントであるわんこそば早食い大会も開催された。男女別で5人ずつ、胃袋に自信のある参加者が壇上に上がり、1分間の間にどれだけそばを食べられるかを競うのだ。
「そばは飲み物です!」と宣言するディフェンディングチャンピオンがすごい勢いでそばを流し込んでいく様子に圧倒される人もいれば、急いで食べ過ぎてむせる人も。おそらく大会当日まで含めてもっとも盛り上がった1分間になったのではないだろうか。
その後もサプライズで誕生月の参加者にケーキが振舞われたり、豪華賞品が当たるじゃんけん大会が行われたり。とにかく、息もつかせぬ企画が目白押しで、楽しめるのがこの大会の前夜祭だ。前夜祭が終わった後には、雫石プリンスホテルが運航するする星空観賞会へと参加する人も。こちらは先ほどのじゃんけん大会でチケットが当選した人もいるが、そうでない人の姿もたくさん。ゴンドラで山の中腹まで登り、星空を観賞できるのだ。雲の少ない澄んだ夜空に煌く星たちが、明日の大会への期待を膨らませてくれた。
text&photo:Naoki.Yasuoka
Amazon.co.jp