フェルトやGTの輸入代理店ライトウェイプロダクツジャパンが、新製品展示会を東京・新木場にある夢の島マリーナにて開催した。飾られた製品を目を凝らしながらチェックするこれまでの展示会とは異なり、実際に乗って製品を勉強しようという新しい試みとなった。



タープが立てられ、レースイベントのブース出展のような雰囲気の展示会タープが立てられ、レースイベントのブース出展のような雰囲気の展示会 自由にフェルトのバイクをテストすることができた自由にフェルトのバイクをテストすることができた

MTBの試乗車も豊富に用意されたMTBの試乗車も豊富に用意された ライトウェイのクロスバイクも試乗対象だライトウェイのクロスバイクも試乗対象だ


チューブの魔術師ジム・フェルトが興したバイクブランド「フェルト」と、グラビティ系MTBに造詣が深い「GT」、自社のオリジナルブランド「ライトウェイ」というバイクブランド3本柱を擁する輸入販売代理店ライトウェイプロダクツジャパン。

DMTやSR SUNTOUR、クランクブラザーズ、BBBといったハイパフォーマンス志向のブランドはもちろん、KCNCやアレックスリムといったパーツブランド、キャメルバックやペドロス、サーファスなどサイクリングライフをサポートするアクセサリーブランドも数多く取り扱っている代理店だ。

そんなライトウェイプロダクツジャパンが、2018年モデルの展示会を東京・新木場の夢の島マリーナにて開催した。前日夜に東京を襲った豪雨(編集部近くの道路は冠水)が嘘かと思うような青空が広がるとともに、真夏の蒸し暑い陽気の1日となった。

ヨットハーバー内を気持ちよく走れるショートコースが用意されたヨットハーバー内を気持ちよく走れるショートコースが用意された
マウンテンバイクも試すディーラーは数多いようだマウンテンバイクも試すディーラーは数多いようだ マウンテンバイクも積極的に試せる機会となったマウンテンバイクも積極的に試せる機会となった


夢の島公園を抜けると、ライトウェイプロダクツジャパンが抱えるブランドのタープが来場者を迎えてくれる。そしてタープの目の前にはズラリと並べられた試乗車の数々。レースイベントのブース出展会場のように、試乗受付には多くのディーラースタッフが列をなしていた。

豪華なホールを貸し切っての展示会は数多いけれど、ありとあらゆるモデルの試乗を行える展示会はまだまだ少ない。「販売店の方にも実際に自転車に乗って頂き、カタログ上では捉えきれない自転車の特徴を感じて欲しいと思い今回の試乗/展示会を開きました」と語るのは同社マーケティングの武田さん。ディーラー展示会は平日に行われていたが、その週末には一般サイクリスト向け試乗会も開催したという。

自転車の試乗を行えたのはマリーナ内のショートコースだけではあるが、ペダルを漕ぐと感じ取れる情報量は見るだけの場合とは全く異なる。試乗したディーラーであれば言葉の説得力も違うだろうし、消費者からすると信頼できる情報源となってくれるはずだ。一般サイクリストであれば普段は乗ることができないハイエンドモデルなどを堪能できる貴重な時間となる。

唐見選手が載っているFR1と同じフレームの完成車パッケージ「FR2」唐見選手が載っているFR1と同じフレームの完成車パッケージ「FR2」
エンディランスロードのVRはフェンダーなども装備することができるエンディランスロードのVRはフェンダーなども装備することができる フェルトのクロスバイクVerza Speedはディスクブレーキ化を果たすフェルトのクロスバイクVerza Speedはディスクブレーキ化を果たす


試乗の中心となったブランドはやはりフェルト、GT、ライトウェイという3本柱。フェルトは屋外に並べられたバイクに加え、屋内に展示されていた2018年モデルも試乗可能という太っ腹ぶりだ。フェルトの2018年モデルでは昨年デビューした新型オールラウンドバイク「FR」のディスクブレーキ仕様が登場する。同じく昨年ラインナップに加えられたエンデュランスロード「VR」は、フェンダーを取り付け、実際の走行シチュエーションを再現した展示がされていた。

また、フェルトがサポートする弱虫ペダルサイクリングチームの唐見実世子選手が来場し、参加者にバイクの説明を積極的に行っていた。唐見選手がレースで使用するバイクはFR1。「ハイエンドのレースバイクにありがちな硬すぎるわけでもなく、丁度よい剛性のバイクだと思います。」とJBCFフェミニンを圧倒する唐見選手はインプレッションする。

「しかし、私にピッタリな硬さのはずですが、脚質がスプリンターの選手も丁度良いと言うんですよね。FRは脚質にかかわらず受け入れてくれるところが不思議なんですよ。」とも言う。弱虫ペダルサイクリングチームはこれからもJBCFに注力、シクロクロスシーズンが始まればそちらにスイッチするスケジュールだという。今年は既にロード、MTBともに好調の成績を残しており、シーズン後半の活躍にも期待がかかる。

担当者イチオシは27.5プラスのPANTERA担当者イチオシは27.5プラスのPANTERA 東京裏山ベースを立ち上げたジンケンさんも来場東京裏山ベースを立ち上げたジンケンさんも来場

GTはSENSORなども人気が高いというGTはSENSORなども人気が高いという アドベンチャーロードとして活躍するGRADEアドベンチャーロードとして活躍するGRADE


グラビティ系の種目を軸に確固たる存在感を放つアメリカンブランド、GT。こちらもフェルト同様にありとあらゆるモデルを試乗車として用意し、サスペンションの有無、タイヤの太さなど細かく細分化されているMTBの各種類の乗り比べが行えるようになっていた。また、キッズバイクも用意されており親御さんに連れられてやってきた子供も試乗を楽しんでいたようだ。

GT担当者イチオシのバイクは27.5プラスのハードテールモデル「PANTERA」。このバイクの魅力はアンダー10万円から14万円に収まるプライスレンジだ。そしてセミファットというオフロードに慣れていない方でも安心して乗ることができる太めのタイヤサイズが、これからMTBを始めよう方にピッタリなのだという。

またGTブースには東京都武蔵五日市と檜原を拠点とし、ライドアテンダント「裏山ライドTokyo」やアクティビティ拠点「東京裏山ベース」を立ち上げたジンケンさんも訪れていた。東京裏山ベースは武蔵五日市駅前にあり、名前の通りライドの拠点として利用しやすいことが特徴。立ち上げ時のニュースはこちら

フレームサイズごとに車輪径を変更したSHEPHERDフレームサイズごとに車輪径を変更したSHEPHERD 街中をカッコよく走るためにデザインされたSTYLES街中をカッコよく走るためにデザインされたSTYLES

SHEPHERDの説明には常に人だかりがSHEPHERDの説明には常に人だかりが ライトウェイブランドのバイク開発を牽引した木佐さんライトウェイブランドのバイク開発を牽引した木佐さん


ジンケンさんは「フルサスのSENSORやHELION、ハードテールのAVALANCHEやAGRESSORなど様々なバイクがあり、それぞれ魅力があります。ロード乗りや初心者の方にとっては、普段の自転車とは違うフワフワした乗り味なども十分楽しめるはずです」という。

MTBはライドシチュエーションごとに適したバイクが用意されており、どれに乗れば良いのか悩みがちではあるが、"とりあえずオフロードを走ってみる"ということがはじめの一歩となるということだろう。その第一歩を踏み出すキッカケとなるイベントが今回の試乗展示会であったり、裏山ライドTokyoだ。ロードがメインのサイクリストであっても、オフロードを挑戦することで自転車を楽しめる機会がグッと増えるはずだ。

レーシングバイクが揃う2ブランドとは一線を画するのがライトウェイだ。シティライド用クロスバイクを中心としたラインアップとなっており、2018年モデルより中核モデル「SHEPHERD」が刷新されている。サイズごとにS/24インチ、M/26インチ、L/700Cとホイール径を変更することで、自転車の扱いやすさを改善したことが特徴。ローンチイベント時のレビュー記事はこちら

人気を集めているというアレックスリムを説明する小枝指さん人気を集めているというアレックスリムを説明する小枝指さん 弱虫ペダルサイクリングチームの唐見選手も来場した弱虫ペダルサイクリングチームの唐見選手も来場した

サイクルオプスのトレーナーでZwiftを試すコーナーは賑わっていたサイクルオプスのトレーナーでZwiftを試すコーナーは賑わっていた 広報担当武田さんのイチオシはDMT R1だ広報担当武田さんのイチオシはDMT R1だ


ホイールサイズが異なるというユニークなアイデアに興味を持つディーラーが多く、開発を担当した木佐さんの説明には常に人だかりができていた。SHEPHERDの他にもスタイリッシュな雰囲気を演出したSTYLESやアドベンチャーバイクSONOMA ADVENTUREも注目されていたようだ。

また、DMTブースではハイグレードモデルR1などの試履きも行われていた。広報担当の武田さんイチオシのモデルがそのR1であり、「これまでDMTというと硬いアッパーという印象があり、フィットする人が限られていましたが、R1はアッパーが柔らかくなりフィットする人が多くなりました」という。

アレックスリムの注目モデルはフルカーボンクリンチャー「ALX845C」だと小枝指さんは言う。45mmハイトリムで、重量が1560g、価格が14万円というスペックに注目しているディーラーは多いそうで、人気を獲得しつつあるという。他にもサイクルオプスとZwiftコラボブースなどもあり、展示会は盛り上がっていたようだ。

BBBのアイウェアもデザイン、性能面に優れているBBBのアイウェアもデザイン、性能面に優れている KCNCからはアルマイトカラーのスルーアクスルが登場するKCNCからはアルマイトカラーのスルーアクスルが登場する

自由に曲げることが可能なロック「蔦」自由に曲げることが可能なロック「蔦」 お馴染みキャメルバックのボトルももちろん並べられたお馴染みキャメルバックのボトルももちろん並べられた


ライトウェイプロダクツジャパンが新たな試みとして開催した試乗展示会。改めて自転車は乗って体感することが、楽しさやバイク自体の性能を知る一番の近道だと示されたようだった。これから展開が始まる2018年モデルにも期待が膨らむ。

text&photo:Gakuto.Fujiwara
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