自転車と鉄道、二つを愛する「テツ店長」ことバイクプラス多摩センターの河井孝介さんの輪行サイクリング紀行。桜前線を追いかける旅の後編をお届けします。前編はこちら



2日目も快晴!米沢は春真っ盛りで、最上川沿いの桜並木も満開でした!2日目も快晴!米沢は春真っ盛りで、最上川沿いの桜並木も満開でした! photo:Kosuke.Kawai
みなさんこんにちは!輪行で日本中の鉄道スポットを巡る「テツ店長」シリーズの第8回連載、今回は福島から山形にステージを変えて、またもや鉄分多めのサイクリングを楽しんで行きたいと思います。

米沢で迎えた2日目の朝は快晴!空気はヒンヤリとしていますがサイクリングにはうってつけの天候になりました!ここからは福島に向かう奥羽本線(山形新幹線)を追いかけてゆきます。この奥羽本線は福島から米沢に向けて険しい奥羽山脈を越えなければならず、かつては板谷峠越えという日本屈指の鉄道の難所となっていたのです。

今は山形新幹線がノンストップで走る板谷峠も、新幹線開通前は4駅連続スイッチバックという、まさに難所の名に恥じない鉄道員(ぽっぽや)泣かせの路線だったのだそう……。さらに言うと、現在この4駅に止まる列車も1日に6本しかなく、列車で全駅立ち寄るのもなかなか至難な路線です。しかもそのうちの1駅は何とこの春から全列車通過扱いとなり、もはや列車から降り立つことも叶わない場所となってしまったのでした(泣)

左右で線路の幅が違うのが分かります?向かって右が標準軌[1435mm]の奥羽本線(山形新幹線)、左が狭軌[1067mm]の米坂線。左右で線路の幅が違うのが分かります?向かって右が標準軌[1435mm]の奥羽本線(山形新幹線)、左が狭軌[1067mm]の米坂線。 photo:Kosuke.Kawai国道13号線、またの名を国道13号線、またの名を"万世大路(ばんせいたいろ)"は福島と米沢を結ぶ幹線道路として、明治の一大土木事業として切り拓かれた photo:Kosuke.Kawai

当時ノミを使って岩を削って掘り抜いた、旧道の栗子隧道を記念したモニュメント当時ノミを使って岩を削って掘り抜いた、旧道の栗子隧道を記念したモニュメント photo:Kosuke.Kawaiこの日も長大トンネルを前に緊張の一瞬!じつはここでテールライトの故障が判明してさらに心細い気分に(泣)この日も長大トンネルを前に緊張の一瞬!じつはここでテールライトの故障が判明してさらに心細い気分に(泣) photo:Kosuke.Kawai


ということで、ここは自転車の機動力を駆使して、外から全駅回ってやろうと企んでいたこの企画、残念ながら駅と駅を結ぶ道路が冬季通行止め&工事で通過できないという事情で、直前になって1駅は立ち寄ることが叶わず(泣)。結果、今回は3駅巡りとなってしまいましたが、まあそれだけ環境条件が厳しいということで、この日のサイクリングも果たしてどうなることやら、出発前からちょっと心配になってきます。

仕方がないのであらたなコース設定を行い、奥羽本線と並走する国道13号線(万世大路)で栗子峠に向かってを走ることにしました。この国道13号、奥羽山脈を貫くこれまた難関国道で、明治時代の国家的土木事業として敷設され、この"万世大路(ばんせいたいろ)"と言う立派な名前も明治天皇から賜ったという歴史ある国道なのです。

昨日の国道121号と同じく、厳しい峠越えの旧道はすでに放棄され、現道は1960年代に新たに敷かれた比較的近代的な道となっています。途中の道端には現道の開通を記念した石碑と、旧道にあった栗子隧道を記念したという、ノミで穿ったトンネル壁面のレプリカが展示されていました。そしてこれが昨日と同様で、現道は長いトンネルで山を貫いているため、またもや気の進まない長大トンネル通過にチャレンジしなければならないのでした(泣)

上り勾配の途中に駅を設けるため、平地の引き込み線を設けたスイッチバック駅の図、看板後ろが旧ホーム上り勾配の途中に駅を設けるため、平地の引き込み線を設けたスイッチバック駅の図、看板後ろが旧ホーム photo:Kosuke.Kawai路盤には木が伸びて時の流れを感じさせますが、架線柱も駅名標もそのまま残っている旧ホーム路盤には木が伸びて時の流れを感じさせますが、架線柱も駅名標もそのまま残っている旧ホーム photo:Kosuke.Kawai

薄暗いスノーシェッド内にポツンと存在する現ホームは何か寂しげで哀愁が漂っています薄暗いスノーシェッド内にポツンと存在する現ホームは何か寂しげで哀愁が漂っています photo:Kosuke.Kawai
信号機もそのまま残っていて、まことにノスタルジックな雰囲気なのです信号機もそのまま残っていて、まことにノスタルジックな雰囲気なのです photo:Kosuke.Kawaiスイッチバック式の旧ホーム側から線路に沿って、本線上のスノーシェッド内にある現ホームに向かう道スイッチバック式の旧ホーム側から線路に沿って、本線上のスノーシェッド内にある現ホームに向かう道 photo:Kosuke.Kawai


恐怖の"西栗子トンネル"を抜けると、すぐに1駅目の"板谷駅"に向かう山中の交差点が現れます。ここから谷を下って行った先の鄙びた集落に、ひっそりと駅は佇んでおりました。現在は複雑なスイッチバックは廃止されて、ただまっすぐな形の駅になってしまっていますが、自転車で外から眺めてみると、スイッチバック駅時代の遺構が、ほぼそのままの形で残されているのが分かってちょっと感動です!

旧駅はさすがに廃止から27年の年月を感じさせる風化っぷりでしたが、広くて立派な駅構内が昔の栄華を今に伝えているようでした。それにしても厳しい風雪に耐えてよくこれだけ残っているものだと感心してしまいます。

当時は本線からスイッチバックした地点に屋外のホームが設けられていましたが、今は本線上のスノーシェッド(雪除け覆い)内に小さなホームがポツリとあるだけの、昼なお暗い寂しい無人駅となってしまってました。ここからさらに山道を走って次なる駅をめざして行くのですが、じつはこの山道からさらに1本山奥に向かう林道を進んだ先に、素敵な温泉があるとの情報をキャッチ!次の列車までもまだ十分時間もあったので、ちょっと寄り道してひと風呂浴びてゆくことにしました。

板谷駅からとなりの峠駅までは本格的な山道が続きます、標高が上がってくると残雪も目立ちます板谷駅からとなりの峠駅までは本格的な山道が続きます、標高が上がってくると残雪も目立ちます photo:Kosuke.Kawai
激坂を上って(半分は押して)やっとたどり着いた、山間の一軒宿激坂を上って(半分は押して)やっとたどり着いた、山間の一軒宿"滑川温泉・福島屋"さん photo:Kosuke.Kawai建物内もレトロで良い雰囲気。通路を進んで行った先にはどんな露天風呂が待っているのでしょう?建物内もレトロで良い雰囲気。通路を進んで行った先にはどんな露天風呂が待っているのでしょう? photo:Kosuke.Kawai

沢すじに設けられた源泉かけ流しの露天風呂沢すじに設けられた源泉かけ流しの露天風呂 photo:Kosuke.Kawai山の景色を眺めながら青空の下でひとり温泉につかる、これ以上の贅沢はありませんね(笑)山の景色を眺めながら青空の下でひとり温泉につかる、これ以上の贅沢はありませんね(笑) photo:Kosuke.Kawai


ところがいざ向かってみると、これがまあ超キビシイ上りの連続で、汗だくになりながら、時には自転車を押しながら坂を上って行く羽目になったのでした(泣)

約4kmの上りを悪戦苦闘しながら上って行くと、本当にありました!山奥の一軒宿が!!ここ"滑川温泉・福島屋"さんは、じつは雪解けに合わせて前日から営業を再開したばかりということで、なかなかラッキーなタイミングで温泉にありつくことができました(笑)

さっそく料金を払って浴場に向かうと、これがまた野趣あふれる温泉でした。谷あいながら開けた場所にある露天風呂は眺めも良い抜群のロケーション!しかも源泉かけ流しという、山中の秘湯感たっぷりといった温泉でした♪♪

それにしても山奥の澄み切った空気と、青空の下で頂く温泉というのもなんとも贅沢な時間ではないですか♪♪苦しい上りでかいた汗もキレイさっぱり洗い流したら、また気を取り直してスイッチバック駅巡りに戻ることにしましょう!

峠駅近くの峠駅近くの"峠の茶屋"ではつきたてのお餅がいただけます。4月中旬から11月中旬までの限定営業です! photo:Kosuke.Kawai
山の澄んだ空気の中、愛車と共にいただくお雑煮が美味しくないわけがありません(笑)山の澄んだ空気の中、愛車と共にいただくお雑煮が美味しくないわけがありません(笑) photo:Kosuke.Kawaiお土産と非常食?を兼ねてお土産と非常食?を兼ねて"峠の力餅"を購入!サドルバッグに縛り付けて出発! photo:Kosuke.Kawai


あんなキツかった上りも帰りはあっという間に終わって、やってきたのは2駅目の"峠駅"。今や珍しくなった"峠の力餅"という大福もちをホームで立ち売りしてるという、テツの聖地とも言える駅なのです。

今回はその"峠の力餅"の製造元でもある、峠の茶屋さんで出来立てのお餅を頂くのを楽しみにしていたのです(笑)暖簾をくぐって声をかけると、店員さんが出てきたので一安心。ちょうどお昼時ということで、さっそくお餅とお雑煮のセットを注文して待っていると、色とりどりのお餅が出てきました♪♪

納豆、ずんだ、あんころ、ゴマ、くるみとバリエーションも豊か!肝心のお餅は山形置賜産ヒメノモチを山の水で搗いた出来立てホヤホヤですから、どれも美味しくないわけがありませんが、個人的にはずんだが一番好みでした(笑)

板張りの巨大なスノーシェッドが独特の雰囲気を醸し出す峠駅板張りの巨大なスノーシェッドが独特の雰囲気を醸し出す峠駅 photo:Kosuke.Kawaiスノーシェッドから離れた引き込み線の奥に、使われなくなった廃ホームは静かに佇んでました…スノーシェッドから離れた引き込み線の奥に、使われなくなった廃ホームは静かに佇んでました… photo:Kosuke.Kawai

引き込み線をさらに奥まで進んで行った先にもスノーシェッドが!当時は相当な規模の駅だったことが伺えます引き込み線をさらに奥まで進んで行った先にもスノーシェッドが!当時は相当な規模の駅だったことが伺えます photo:Kosuke.Kawai
それにしても、こんな山奥の秘境駅でこんな美味しい物が頂けるって言うのは、正直素晴らしい体験でした。
雪深い場所なので、営業期間は4月中旬~11月中旬までになりますが、不便を押してでもわざわざやって来る価値は大いにアリだと思える場所だと思います。

お腹も満たされて、お土産用の"峠の力餅"も購入したら、再び駅探索に出かけて見ることにしましょう。
現駅は板谷駅同様スノーシェッド内にありますが、このスノーシェッドはもともとは本線上のポイントが雪で凍結しないように設けられたもので、本来の駅ホームはポイントで本線から分かれた引き込み線の先に設けられていたのですね。

ここ峠駅のスイッチバック施設ですが、見るとかなり大規模なもので、一部を除いて1990年の廃止当時からの姿をそのままとどめており、時間が止まったような不思議な世界を垣間見ることができます。ここから次の駅へは電車に乗って移動します。自転車を畳んでスノーシェッド内の薄暗いホームに行くと、先ほどの峠の茶屋の方がホーム上での販売(立ち売り)のために、やって来る列車を待っていました。

駐車場?で自転車を畳んでホームへ。屋内の踏切を渡って薄暗いホームに向かうという、ちょっと奇妙な作りの駅駐車場?で自転車を畳んでホームへ。屋内の踏切を渡って薄暗いホームに向かうという、ちょっと奇妙な作りの駅 photo:Kosuke.Kawai
今や本当に貴重なホームでの立ち売りスタイル。年季の入ったケースが歴史を感じさせてくれます今や本当に貴重なホームでの立ち売りスタイル。年季の入ったケースが歴史を感じさせてくれます photo:Kosuke.Kawai車内の路線図に載る車内の路線図に載る"赤岩"の駅名も近々に消えて無くなるってことか…寂しいな(泣) photo:Kosuke.Kawai
入線してくる列車に恭しく一礼する姿にこちらも頭が下がる思いでした。いつまでも頑張ってください!入線してくる列車に恭しく一礼する姿にこちらも頭が下がる思いでした。いつまでも頑張ってください! photo:Kosuke.Kawai
全国的に見ても、今やホーム上での立ち売りはほとんど見ることができなくなっているので、これは大変貴重な現場なのです!しかも一日に停車する列車は一日で上下各6本という中での営業ですから本当に頭が下がります。そんな昔ながらの姿を守って、いつまでも販売を続けていって欲しいと思います。

いったん自転車を畳んでたってきた福島行きの列車に乗ると、まずはさきほど寄った"板谷駅"に停車します。しかしその次にある"赤岩駅"は、あろうことかこの春から全列車通過扱いということになり、下車することはもはや叶わなくなってしまったのでした(泣)

すでに駅としての使命は終わってしまった"赤岩駅"ですが、まだ名義上は現役として残っているので、名実共に完全な廃止になる前の今のうちに、外から自転車で訪れてみようと思います。何事も無かったかのように"赤岩駅"を通過した列車は、そのまま山を下ってその次の"庭坂駅"に到着しました。ここで下車して自転車を組み立てて一駅分を自転車で走って戻ります。

目的の駅をいったんは通り過ぎて次の目的の駅をいったんは通り過ぎて次の"庭坂"で下車、ここから再度自転車を組み立てて今来た方向へ向けて出発します! photo:Kosuke.Kawai狭い林道をひたすら山に向かって上ってゆくと、ついに道は未舗装に!こんなところに本当に駅があるの?といささか不安になります狭い林道をひたすら山に向かって上ってゆくと、ついに道は未舗装に!こんなところに本当に駅があるの?といささか不安になります photo:Kosuke.Kawai

未舗装の急坂を下ってようやくお目当ての駅に到着!。スイッチバックの引き込み線跡に残るホームでホッと一息未舗装の急坂を下ってようやくお目当ての駅に到着!。スイッチバックの引き込み線跡に残るホームでホッと一息 photo:Kosuke.Kawai
たった一駅とはいえ、山深い奥羽山脈の中に入ってゆくので、アプローチするための道はほとんど林道といったレベルの道路で、だんだん人里離れた山奥に入ってゆくと、ついに道路は未舗装となって谷を下ってゆくのです。

そしてやっとたどり着くことができた"赤岩駅"は、想像をはるかに超える秘境駅でした!
前の2駅とは異なりスノーシェッドの無い簡素な駅ですが、スイッチバックの引き込み線跡には立派な駅ホームがそのまま残されていました。

駅待合室はカギがかけられ、ホームも規制線が張られて入れなくなっていましたが、列車が近づくとホームに向かうための踏切の遮断機が下がり、誰もいない山中の駅構内が警告音が鳴り響く光景は、ちょっと切ないようでもあり、さらにそれ以上に薄気味悪いものがありました(泣)

電車に乗ろうとここまでやって来て、これを見たらさぞかしショックを受けることでしょう…電車に乗ろうとここまでやって来て、これを見たらさぞかしショックを受けることでしょう… photo:Kosuke.Kawai規制線が張られ、もはやホームには入れなくなっていましたが、それにしてもシュールな景色です規制線が張られ、もはやホームには入れなくなっていましたが、それにしてもシュールな景色です photo:Kosuke.Kawai

異様な景色に呆然としていると、山形新幹線異様な景色に呆然としていると、山形新幹線"つばさ"が猛スピードで駆け抜けてゆきました(汗) photo:Kosuke.Kawai
それにしても駅の近くには全く人の生活している気配が全くなく、しかも悪路を下って辿り着くような場所に一体何で駅があるのか、正直不思議に感じてしまうような異空間がそこには存在していたのでした。無人駅とはいっても何か落ち着かない、ちょっと不気味な感じもする駅で、ひとしきり周囲を観察したらさっさと戻ることにしました。

あとは福島駅まで山を下って新幹線に乗って帰る予定でしたが、時間にも少し余裕があったので、道すがらに出てきた標識の"飯坂温泉"の文字に惹かれて、急きょ本日二湯目に立ち寄ってゆくことにしました。"赤岩駅"への上りでけっこうな汗もかいていたし、帰りの新幹線に乗る前に着替えも済ませたいという事情もあって、輪行前に温泉で汗を流せるというのは願ったり叶ったりで、ちょっと急ぎ足でしたが、福島の名湯"飯坂温泉"に立ち寄ったのは、我ながらナイスな判断でした。

過酷で濃すぎた駅巡りサイクリングはやっぱり温泉でシメたい!福島駅から電車で直結の過酷で濃すぎた駅巡りサイクリングはやっぱり温泉でシメたい!福島駅から電車で直結の"飯坂温泉"は輪行者向けの温泉かも? photo:Kosuke.Kawai
そしてこれにて本日のサイクリングは終了。ひと風呂浴びたあとは福島交通・飯坂線に乗って福島駅へ。
ここで走っている電車もまた古い東急電鉄のお下がりで、昭和40年代から現役を続ける古強者の7000系電車が、全長9.2kmの路線を行ったり来たりしています。しかしここでもまた近々に新しい中古車両に置き換えの予定なんだそうで、じつは引退する前に乗っておきたかったんですよねぇ……。

福島駅からは珍しく?新幹線を使って帰路につきましたが、一見味気ない新幹線の旅も、そのスピードのおかげで遅くまで遊んでいられることを考えるとやっぱり便利な乗り物なんですね♪♪普段は18きっぷ縛りのことが多く、普通列車の旅には慣れてはいるものの、これからはもっと柔軟に計画を立てて行こうとちょっぴり反省…ちなみにこの日乗車した東北新幹線"やまびこ"に使用されているE2系車両はデッキに自転車がぴったり収まるスペースがあって、輪行者には非常に使い勝手の良い車両です。

福島と飯坂温泉を結ぶ地方ローカル私鉄の福島と飯坂温泉を結ぶ地方ローカル私鉄の"福島交通・飯坂線"も一度乗ってみたかった路線 photo:Kosuke.Kawai
一日中走り回ってすっかり日も暮れてきましたが、新幹線利用ならあっという間に戻れてしまうのでやっぱり便利ですね!一日中走り回ってすっかり日も暮れてきましたが、新幹線利用ならあっという間に戻れてしまうのでやっぱり便利ですね! photo:Kosuke.Kawai乗車した乗車した"やまびこ"に使用されていたE2系車両のデッキには、自転車を置いておくのにちょうど良いスペースがあります photo:Kosuke.Kawai


これは本来スキーを収納するためのスペースかと思いますが、サイクリスト的にもちょっとうれしい車内設備なので、東北地方に輪行される際はこの形式を狙って乗車するのも良いかもしれません(笑)振り返ってみると、今回も2日間にわたってずいぶん鉄分豊富なサイクリングになってましたね…相変わらず廃止や引退になるものも多いですが、廃止となった後に新たな命を吹き込まれて人気の場所に生まれ変わったり、旅に出るといろいろな発見が多くてやっぱり楽しいですね!

これからも好奇心の赴くまま、日本各地を巡っていきますので、よろしくお付き合いのほどお願いします。
また今回も最後までお読みいただいてありがとうございました(^^)/



河井 孝介河井 孝介 旅する人 河井孝介プロフィール

バイクプラス多摩センターの店長を務める48歳。前職で足かけ10年にわたる勤務を鉄道の無い(モノレール除く)沖縄県で過ごした反動からか、帰京後は輪行サイクリングの虜となり、現在は鉄道と自転車を組み合わせ、鉄道廃線跡や未成線など鉄道の歴史を辿るサイクリングをライフワークとする。鉄道趣味のジャンルは「乗り鉄」。旧国鉄型車両を心から愛し、ひそかにJR全線乗車にチャレンジ中。非常勤の防衛省職員である予備三等陸曹の身分も合わせ持っている。


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