宮城県北東部に位置する牡鹿半島を舞台に、雄大な自然と復興の現在を知る1泊2日のサイクリングツアー、ポタリング牡鹿が7月29(土)~30日(日)に開催される。距離は2日間で80kmとイージーなためビギナーでも楽しめ、夜は民宿「あたご荘」にて大宴会が開かれる大好評のイベントだ。



牡鹿半島の雄大な自然を堪能できるポタリング牡鹿2017牡鹿半島の雄大な自然を堪能できるポタリング牡鹿2017 (c)Rapha/Lee Basford
たとえ曇りであったとしても山水画のような日本らしい風景が広がるたとえ曇りであったとしても山水画のような日本らしい風景が広がる (c)Rapha/Lee Basford復興のために自由に使えるDIY家具メーカー「石巻工房」にも立ち寄る復興のために自由に使えるDIY家具メーカー「石巻工房」にも立ち寄る (c)Rapha/Lee Basford


宮城県の北東部に位置し、石巻市と女川町を擁する牡鹿半島。石巻湾から南にひょっこり飛び出した形状で、海岸線はリアス式、内陸部は山岳地帯と豊かな自然が特徴の半島だ。入り江の奥には浜と呼ばれる小さな集落が点在し、風光明媚な漁村の姿を見せる。東日本大震災では大きな被害を受けたが、震災から6年目を迎え、少しずつ浜にも人の営みが戻ってきているという。

そんな牡鹿半島を舞台にした1泊2日のサイクリングツアー、「ポタリング牡鹿」が開催される。4年目を迎える本イベントは牡鹿半島の自然と復興の今を見つめるサイクリングイベント。レースではなく、ゆっくり自転車で散歩をする様に走るポタリングであるため、日々変わっていく復興の現場や、現地の人の営み、半島中央部に連なる山岳地帯の雄大な自然を存分に堪能しながらゆっくりした時間を過ごせる。

「石巻工房」として家具などを作りだしている「石巻工房」として家具などを作りだしている (c)Rapha/Lee Basford
海苔の養殖も盛んな地域だ海苔の養殖も盛んな地域だ (c)Rapha/Lee Basford最高のライドフィールドが待っている最高のライドフィールドが待っている (c)Rapha/Lee Basford

1日目は石巻市にあるヤフー石巻ベースを出発し、牡蠣や海苔漁で有名な海跡湖である万石浦の南を通り、牡鹿半島方面へ向かうルート。途中、いくつかの浜を通過し、日本らしい漁村の姿を目にすることが出来る。どこか懐かしい空気を感じながらペダルを回して行くコースだ。

宿は半島の中ほどにある小渕浜の民宿。あたご荘、民宿めぐろ、後山荘の3つの宿に分かれ泊まることとなる。夕食はあたご荘にて行われ、ポタリング牡鹿名物の「サイクルツーリズムの未来を考えるワークショップ大宴会!」が催される。日本の自転車文化の将来を考える有意義な時間となること間違いなしだ。

「浜」には人々の営みが戻り始めている「浜」には人々の営みが戻り始めている (c)Rapha/Lee Basford
復興の現場をしっかりと見ることが出来るだろう復興の現場をしっかりと見ることが出来るだろう (c)Rapha/Lee Basford今年もRaphaモバイルサイクルクラブが展開する今年もRaphaモバイルサイクルクラブが展開する (c)Rapha/Lee Basford


2日目の朝は宿から少し移動し、鮎川浜にある近代的な装いの「おしか番屋」にて、鮎川浜婦人会により朝食が用意される。漁師の家に嫁いだパワフルなお母さん達の作るご飯を頂き、身も心もライドに備えることが出来るだろう。

その後は半島の先まで銀輪を進めると、高台にある御番所公園からは晴れていれば隣にある金華山を望むことが出来る。ここで折り返し、中央部のアップダウンを黙々走りながら女川駅前へ立ち寄り石巻まで戻るコースだ。静まり返った山道を走る体験は都会ではなかなか出来ない貴重なものになるだろう。昼過ぎにはヤフー石巻ベースに到着する予定だ。

今年はこの「おしか番屋」で地元婦人会による朝食が用意される予定だ今年はこの「おしか番屋」で地元婦人会による朝食が用意される予定だ (c)Rapha/Lee Basfordおしかホエールランドの捕鯨船が鮎川港に佇むおしかホエールランドの捕鯨船が鮎川港に佇む (c)Rapha/Lee Basford
おしか番屋は復興を後押しするため建築家の萬代基介さんがデザインした番屋だおしか番屋は復興を後押しするため建築家の萬代基介さんがデザインした番屋だ (c)Rapha/Lee Basford
1日目は30km、2日目も50kmと全行程で80km程の距離となっており、獲得標高は約1300mとビギナーでも参加しやすいコースプロフィールとなっている。ライド中は牡鹿半島を知り尽くした地元サイクリストが帯同し、補給食や水を積んだサポートカーも並走しライドをサポート。万が一リタイアしてしまっても必ず車両によりピックアップしてくれるため、安心だ。

参加人数70名程度のアットホームなサイクリングイベントだ参加人数70名程度のアットホームなサイクリングイベントだ (c)河北新報社/安保孝広
現在参加者募集中!
今年は70人程の参加者を予定しており、先着順での受付となっている。申し込みはこちらのグーグルフォームからだ。



開催概要
日程:2017年7月29日(土)・30日(日) 全二日間
集合場所:ヤフー石巻ベース/宮城県石巻市千石町4丁目42
コース:宮城県石巻市中央~小渕浜泊~石巻市中央ゴール
全長:約80km 獲得標高:約1300m
参加費:15,000円(保険代、宿泊代、夕食、朝食代含む。代金は当日お支払いください。)
主催:一般社団法人 ISHINOMAKI 2.0+千葉学建築計画事務所+クマガイサイクル
共催:Yahoo! JAPAN
協力:あたご荘・民宿めぐろ・後山荘・鮎川浜婦人会

7/29(土)
13:30 ヤフー石巻ベース 集合・受付
-ガイダンス・注意事項説明
14:30 出発
17:30 小渕浜到着
-部屋案内・入浴
19:30 夕食@あたご荘
夕食はポタリング牡鹿名物「サイクルツーリズムの未来を考えるワークショップ大宴会!」となります

7/30(日)
7:00 出発
8:00 おしか番屋にて地元お母さんたちの手作り朝食
   女川駅、シーパルピア女川、ハマテラス、ホテル・エルファロ見学
昼過ぎ ヤフー石巻ベース着 解散

ACCESS ヤフー石巻ベース
仙台からお越しの方

車:約1時間 三陸自動車道 石巻河南ICより約15分
電車:約1時間30分 仙台駅から仙石線乗車~石巻駅下車 徒歩約10分

東京からお越しの方
車:約5時間 常磐自動車道もしくは三陸自動車道石巻河南ICより約15分
電車:約3時間 東京駅から東北新幹線はやぶさ~仙台駅にて仙石線にのりかえ~石巻駅下車 徒歩約10分
夜行バス:約7時間 バスタ新宿より広瀬ライナーもしくはキラキラ号(翌日早朝着)

ROUTE DETAIL
距離や獲得標高など詳しい情報はこちら
宮城県の天候の傾向はこちら
(上記は天気予報ではありません。服装・装備の参考としてお使いください。)
建築家による復興支援ネットワーク「アーキエイド」の各浜での活動情報はこちら

SUPPORT
ライド中のサポートはスタッフにお任せ下さい。地元サイクリストによる帯同、補給食・水を積んだサポートカーがコースを並走します。万が一リタイアしてしまっても、必ずピックアップしてゴールまでお連れします。参加者のお荷物はサポートカーにて宿泊地点およびゴールまでお届けします。

注意事項
・開催地域は、東日本大震災で甚大な被害を受けた地域です。 大きな被害を受けた方が暮らしていらっしゃることや、復興に向けた取り組みを一歩一歩進められている最中 であることを十分にご留意いただき、ポタリング中および前後日程での行動にご配慮をお願いいたします。 
・トンネル内ではライトを必ず点灯してください(リフレクターのみでの参加は不可です)。 
・自転車や付属品等は各自の責任で管理してください。万一、盗難や破損などが発生した場合であっても、主催者は責任を負いません。 
・長時間のサイクリングですので、十分な水分と補給食を携行し、適宜補給を行いながら走行してください。 
・パンク等の故障が発生した場合に備え、「アーレンキー」や「スペアチューブ」の携行を推奨します。 
・健康保険証のコピーを必ずお持ちください。 
・ヘルメット、グローブ等は必ずご着用ください。 
・ブレーキのない自転車は参加できません。
・当日はスポーツ・イベント保険にご加入いただきます。保険代金は参加費に含まれます。